日用品のストックの買いすぎや買い忘れを防ぐ、片付けのプロの収納術。

トイレットペーパーや洗剤、消耗品の買い置きをスッキリ収納したい。

トイレットペーパーや洗剤、消耗品の買い置きをスッキリ収納したい。

出典:写真AC

消耗品を交換しようとして、こんな経験はありませんか?

「あると思っていたティッシュの買い置きがなかった」

「棚の奥から同じ洗剤が3本も出てきた」

ふらりと寄ったドラッグストアでこんな買い物をしていませんか?

「トイレットペーパーが安い!おトクなうちに買っておこう」

「シャンプーそろそろ切れそうだったな。不安だからとりあえず買っておこう」


「そういう物に限って、家に帰ると同じ物があったりするんですよね」と片付けのプロで、企業の整理整頓「5Sインストラクター」の資格を持つ櫛田佳子(くしだ よしこ)先生は言います。


日頃から日用品の在庫管理がちゃんとできていれば、買い忘れや二重買い、過剰ストックが発生することはなかったはずです。

どこかに買ってあるはずのストックを探したり、買いすぎてしまった物を収納するために格闘する時間や手間、ストレスもなかったかもしれません。

でも、仕事や家事、育児、介護等に追われながら、家中の在庫を完璧に把握するのは簡単なことではありません。


そこで、今回は片付けのプロ櫛田先生がご自宅で実践するストック収納のポイントを5つご紹介します。

ぜひ、スムーズな在庫管理、ストック収納の作り方の参考にしてみてください。



買い忘れ・買いすぎを防ぐための5つのポイント


① 日用品のストック置き場を1か所にまとめる

② 透明ケースで“見える化”する

③ 残りが1つになったら買い足すルールにする

④ 買う物はその場でメモする

⑤ 家族や同居メンバーで共有する

① 日用品のストック置き場を1か所にまとめる

「ストック品の在庫管理がうまくいかないのは、それらが家のあちこちに散らばっているからです」と櫛田先生は言います。


例えば、未使用のトイレットペーパーのストックはどこにありますか?トイレ近くの収納棚等ではないでしょうか。

そして、ティッシュのストックがリビングや寝室の中にあったり、洗濯洗剤は洗面所に、食器用洗剤はキッチンの棚と、家のあちこちにありませんか。

日用品のストック置き場を1か所にまとめる

出典:写真AC

櫛田先生によると、これはストックの残量が把握しにくく、買い忘れや買い過ぎが起こりやすい状態です。

 

これを解消するために、櫛田先生は日用品のストックは一括管理を推奨、実践しています。

櫛田家のストック収納棚

櫛田家のストック収納棚

家の中に専用の棚を設置し、上半分は未開封の食品ストックを、下半分は未開封の日用品のストックを収納。

ストック類はこの場所にまとめて収納して管理し、買い物から帰ったら必ずこの前で買い物袋を開け、買った物をここに収納するのがルールになっています。


一括管理のメリットには次のようなものがあります。


  • 在庫や残量がすぐにわかる
  • 買い忘れや買いすぎを防げる
  • 最適な量をストックできるので、経済的で、スペースの節約になる
  • 家族や同居メンバーで在庫数が共有できる
  • 買い物後に、買い物袋の置きっぱなしや、複数の収納場所に移動させて収納する手間が減る


また、消耗品を一括管理にしたことで、家計の節約にも家事の時短にもなったそうです。

ストック棚の中を拝見

櫛田家は大人の2人暮らし。

ほぼすべてのストックをこの棚で管理しています。

上から、キッチン用品の段、洗濯・バス・清掃・衛生用品の段、かさばる物の段、と分けています。

 

どこに何を置くかは、物の大きさと見やすさを基準に決めてあります。

このように腰より低い位置にある収納棚では、取り出す時に上から見下ろして物を確認することになるので、その視点も考慮して収納します。

1段目:キッチンの消耗品


上段は正面に立った状態のままで中身を確認しやすいため、細かい物が多いキッチン用品を配置しています。

 

置いてある物が一目でわかるように、商品名を手前に向けて並べてあります。

2段目:洗濯・バス・清掃・衛生用品


真ん中の段には浴室や洗面所で使う物、掃除用の洗剤、洗濯用石けん等、家族や同居メンバーと共有する物を中心に置いてあります。

 

見やすい並べ方は、同じ物を縦一列にすることですが、スペースに制約があるので、手前に背の低い物を、奥に背の高い物を置いて、前や上から見た時にもわかりやすくしています。

3段目:かさばる物


最下段にはトイレットペーパーを始め、かさばる物をまとめています。

これらは上段に置くと圧迫感が出て棚全体を見渡しにくくなるため、下段にまとめて、少し見下ろすだけでひと目で全体量が把握しやすくなっています。


② 透明ケースで“見える化”する

ストック棚の在庫を把握するために、櫛田先生は透明のケースを使って、中の物と残量を“見える化”しています。


収納棚は奥行きがある物が多いので、ケースに入れて引き出す方式にすることで、空間を無駄なく使います。


入れる物は1ケースにつき1種類が理想ですが、難しい時はジャンルでまとめます。

掃除道具類、ティッシュ類、ラップ類、シャンプー類等、似た場所で使う物、似た用途の物を集めて入れます。

 

③ 残りが1つになったら買い足すルールにする

 

企業の整理整頓(5S)研修の講師もされている櫛田先生は、そこで実践されている最低在庫と発注点の考えを家庭にも取り入れています。

ケースの前面には品名とケースに入れるストックの個数をラベリングしています。

この数は、櫛田家の“これだけあれば安心して過ごせるストック量(最低在庫)”です。

この場合、水切りネットも、スポンジも3個が最低在庫です。

ケースの中の物が最後の1つ(発注点)になったら、買い物に行って補充します。

これをルール化して守ることで、ストックの補充・管理スムーズにできるようになります。

④ 買う物はその場でメモする

収納庫の扉にはフセンとペンをセットにして置いています。

ストックが減り、補充するべき最後の1つになったら、品名と購入数をフセンに書いてバッグや財布に入れます。

買い物のついでに購入する習慣にすれば、買い忘れも買いすぎも防げるようになります。

⑤ 家族や同居メンバーで共有する

 

最後のポイントは、メンバー全員での在庫数の共有です。

これがないと、誰かが最後の1つを開封したことに気づきにくくなったり、同時に複数個を開封してしまったり、二重買いが発生したりしてしまいます。

日頃から会話の中で共有できる関係であるといいですね。

 

ストック収納にベストな場所を探そう

 

「ストックをちゃんと収納したくても、その場所がない」という悩みは多く聞かれます。

櫛田先生は「ないと思っていても、実は家のどこかにはあるものなんですよ」とアドバイス。

押し入れや収納庫、パントリー等、家の中で空いているスペースがないか、もう一度探してみましょう。

そこに収納ラック等を組み合わせて、ストックの収納場所として有効活用しましょう。

どうしても無ければ、櫛田先生のように収納棚を設置するのも解決方法です。

実際に収納する際の注意点があります。

ストック品は収納スペースに入る量を用意して、入らないアイテムは減らすと考えがちです。

でも、プロの考えはその逆です。

自分のライフスタイルを見極めて必要な量を考え、その量が入るように収納スペースを確保する。

優先すべきはスペースではなく、必要な量なのです。

 

例えば、日頃から買い物に行く時間が取りにくい、お店が遠いというような理由から、ストックを多く用意しておく必要がある場合、それらは暮らしに欠かせない物なので、その量を減らさず、置く場所を工夫して作ります。


全体量が把握しやすく、取り出しやすい配置を考え、透明のケース等を使って見える化し、ラベリングをすれば、量が増えてもしっかり在庫管理が可能とのことです。


ストック収納にベストな場所を探そう

出典:写真AC

収納棚を使いやすくするためのコツ。


在庫管理では、スペースに物が入るかよりも、ラクに、迷わず取り出せるかの方が大事です。

そのためには、棚と棚の間に手を入れてそのまま取り出せるだけの十分な空間が必要です。

実は櫛田家の収納棚では、上段のキッチン用アイテムの棚の上部に十分な空間がありません。

理想としては手を入れてそのまま取り出したいのですが、実際は写真のようにケースを引き出してから取り出すことになります。

 

このようなちょっとした使いにくさは、使い続けることで積み重なってストレスになります。

 

櫛田先生は使う人のストレスが減るように、全員が使う可能性がある物は棚と棚の間に十分な空間がある2段目に集め、ワンアクションで取り出せるようにしています。

 

棚板の位置を少し見直すだけで、動作が減り、管理の負担も軽くなるので、収納を作る際は意識してみてください。

買い忘れ・買いすぎのないストック収納を目指して


最後に、買い忘れ・買いすぎを防ぐためのポイントをおさらいしておきましょう。

① 日用品のストック置き場所を1か所にする

日用品のストックは収納棚等1か所に集めて、家の中に散らばらないようにします。


② 透明ケースで“見える化”する

ストックは透明ケースに入れて管理します。品名とストックしておく数をラベリングし、一目でわかるようにします。


③ 残りが1つになったら買い足すルールにする

在庫の残りが1つになったら買うルールにして、これを守ります。


④ 買う物はその場でメモする

ストックの残りが1つになったら、買い忘れを防ぐためにフセンにメモをして、買い物時に持参します。


⑤ 家族や同居メンバーで共有する

誰でも在庫を確認できるようにして、みんなで情報を共有し、管理し合いましょう。

「収納は、一度整えたら終わりではありません。

実際に使いながら気づいた点を、その都度改良していくことも大切です」と櫛田先生は言います。

 

自分や同居メンバーにとって一番使いやすい収納方法を、いろいろ試しながら、使いやすく管理しやすい方法を探してみてください。

ムリなく続けられる一括管理で、暮らしや家事をラクにしてみてください。