窓の掃除は毎回水拭きをする必要はありません。
出典:写真AC
窓掃除は毎回水や洗剤を使ったり濡らしたタオルで拭くから、重労働で苦手と思っている方。
その掃除方法、ちょっと見直してみませんか。
掃除のプロの中川智子先生は、日ごろから簡単にピカピカにする窓掃除を心がけています。
窓は週に一度掃除をするのが習慣になっているそうですが、軽い汚れの時は「乾拭き」、乾拭きでは落ちないような汚れがある場合は「水拭き」と掃除方法を変えており、結果としてラクに掃除をすることができていると言います。
掃除の基本に「汚れによって掃除方法を変える」という考え方があります。
汚れのレベルを見極めて、汚れに合った方法で掃除をするのが最も汚れ落ちが良く、時短になるということです。
窓掃除の場合は、窓ガラスに付着したホコリと開閉時にさわる鍵まわりや窓枠付近についた手アカは比較的簡単に掃除ができます。
一方、主に窓の外側に付着する雨風による泥汚れ、ホコリ、花粉、鳥や虫のフン、黄砂などが固まった汚れなどはちょっと工夫が必要です。
そこで中川先生は、ホコリ程度の軽い汚れの時は「乾拭き」、ガンコな汚れが付いた時は「水拭き」と掃除方法を分けているのです。
また、毎週こまめにホコリを掃除することで窓に汚れがこびりつきにくくなり、窓掃除そのものが大仕事になりにくいそうです。
今回ご紹介するのは、そんな中川先生が実践している「乾拭き」と「水拭き」の掃除方法です。
掃除のプロの窓掃除の道具をご紹介。
中川先生が窓掃除に使っているアイテムがこちらです。
主に「乾拭き」で使う掃除道具
① フローリングワイパー
② フローリングワイパー用のドライシート
③ マイクロファイバークロス
主に「水拭き」で使う掃除道具
④ バケツ
⑤ スクイージー
⑥ 洗剤(「天使の松」などの弱アルカリ性の洗剤)
⑦ タオル 数枚
窓掃除にはマイクロファイバークロス。
中川先生が窓掃除に欠かせないのが「マイクロファイバークロス」です。
マイクロファイバークロスは極細の化学繊維を織って作られたやわらかい布で、拭くだけでホコリや汚れをキャッチし、軽い皮脂汚れも取り除くことができます。
吸水力が高く、窓掃除で水分を除去する際は、一般的なタオルを使うよりも短時間でキレイに拭き取れます。
繊維がガラスに付着しにくく、拭きムラや拭いた跡の筋が残りにくいので、仕上がりも美しく、窓ガラスの掃除に適していると言います。
掃除する場所を傷付けにくいのも特徴ですが、ガラスとの間に黄砂や固まった砂ぼこり、小さな石などが入り込んでいるとガラスの表面を傷つけてしまう恐れがあるので、使用の際は汚れを見極めることが大切です。
汚れが軽い時の「乾拭き」の窓掃除。
窓ガラスの室内側につく汚れは室内のホコリのことが多いです。
外側も、気候によってはあまり汚れが付着しない時があります。
そんな時に中川先生が水を使わずに乾拭きで行う、軽い窓掃除の方法です。
① まず下準備として、窓ガラスの下のサッシにたまったホコリや小さなゴミなどをハケで集め、掃除機で除去しておきます。
② 次に、皮脂汚れを拭き取ります。
鍵まわりや開閉時に手をかける場所は皮脂がつきやすいです。
マイクロファイバークロスで乾拭きし、これらの皮脂を拭き取ります。
大人だけの暮らしで、特別なことがなければ、日常的な皮脂汚れはこれで落とせると言います。
③ 窓ガラスを乾拭きします。
フローリングワイパーにマイクロファイバークロス、もしくはフローリング用のドライシートをつけて柄を伸ばし、窓ガラスの室内側を上から下に向かって拭いていきます。
内側が終わったら、屋外側も同じように拭きます。
中川先生は週に一度乾拭きをする習慣のため、たいていは1枚のクロスで室内側も屋外側もキレイになるそうです。
使ったクロスを洗って、窓掃除は終了です。
窓掃除は「汚れの見極め」がポイント。
掃除の基本に「乾いた汚れは乾いた状態で取り除く」というものがあります。
ホコリのような乾いた汚れは、水拭きをすると水と一緒になってしまい、汚れのレベルが上がります。
ペターッと広がった汚れは拭き取りにくく、拭き残しはその後水分が蒸発してガチッと固まった汚れに変化します。
放置すればするほど汚れのレベルは上がり、落としにくくなっていきます。
掃除を簡単にするためには、ホコリはホコリのままでキャッチすること。乾いた汚れにはまずは乾拭きが原則です。
ただし、乾いてはいても水を含んだりして固まってしまっている状態であれば、乾拭きは避けます。
水分や他の汚れと混ざっていそうなホコリや花粉、砂ぼこり、季節によっては黄砂、地域によって火山灰などは乾拭きをすると付着した場所の表面を傷つける可能性があります。
その部分は水をかけて洗い流すか、汚れをゆるめて拭きやすくしてから掃除をします。
中川先生は外に置いてあるホースで直接窓に水をかけて流してから掃除をするそうです。
ホコリよりも落としにくい汚れの「水拭き」の窓掃除。
乾拭きでは落ちない汚れは、水と洗剤を使ってゆるめてから、スクイージーで落とします。
先に室内の面を掃除し、次に屋外の面を掃除します。
① 乾いた汚れの時と同様に、まずはサッシの汚れを取り除きます。
窓の室内側を掃除する際は窓の下にタオルを敷き、垂れてきた水や洗剤を吸わせるようにします。
② 窓掃除用の洗剤を作ります。
バケツに水を入れ、弱アルカリ性の洗剤を入れます。
使用量は洗剤のパッケージにある記載に従いましょう。
中川先生は4リットルほどの水に、水で3倍程度に薄めた泡状の「天使の松」を5~6プッシュ入れています。
③ マイクロファイバークロスの端を作った洗剤で濡らし、皮脂が付きやすい場所の汚れを拭き取ります。
④ タオルをバケツに入れてたっぷり洗剤を含ませたから軽く絞り、窓ガラスの表面全体をしっかりと濡らします。
ぽたぽたと水がしたたり落ちるくらい濡らすと、汚れが浮きやすく、スクイージーも使いやすくなります。
洗剤を使う際のポイント。
窓は水拭きとスクイージーだけでもキレイになりますが、中川先生は汚れを落とすだけでなくスクイージーの滑りをよくするためにも洗剤を使っています。
洗剤の使いすぎは拭きムラや泡残りの原因になるので、規定量を守って使うようにしましょう。
中川先生が窓掃除に「天使の松」を選ぶ理由は、スクイージーがガラスに引っ掛からずにスムーズに扱えるようになること、うっすらとした“くすみ”も落ちている気がすること、掃除後にホコリが付きにくくなるように感じること、などです。
掃除後のガラスがより一層クリアでピカピカ、美しく仕上がっているように思うそうです。
⑤ 濡らしたガラス面の水をスクイージーで切っていきます。
利き手にスクイージー、もう一方の手に乾いたタオル(もしくはマイクロファイバークロス)を持ちます。
窓ガラスの上部にスクイージーを当て、そのまま下に向かってまっすぐ動かします。
最後まで下ろしたら、スクイージーに付いた水を一度乾いたクロスやタオルで拭き取ります。
スクイージーの使い方のポイント。
スクイージーを使う時はできるだけ上から下まで一気に下ろします。
スクイージーについた水滴を拭いたら、スクイージー1本分横にずらして、少し重なるようにしてスクイージーをあて、下ろします。
これを窓幅全体に行います。
窓が大きくて高さがある場合や、スクイージーの柄が短い場合は、脚立や椅子を用意し、上から真ん中くらいまで、真ん中から下の部分、と上下で分けて作業をします。
上下の境目も少し重なるように作業をすると仕上がりが美しくなります。
⑥ 窓の下に残った水滴をタオルでトントンと叩くようにして拭き取ります。
こするようにして拭くと拭き跡やタオルの繊維がつく可能性があります。
使用後のスクイージーは、洗剤残りがないように水洗いをして、吊るして陰干しをします。
⑦ 最後にサッシに残った水を拭き取って終了です。
この水の拭き方として、中川先生はちょっとユニークな方法を考えました。
窓を開けた状態にし、サッシにトイレットペーパーをやや厚めに敷いて一気に窓を開閉させます。
こうすると拭き掃除の手間が省かれるそう。
お使いのトイレットペーパーや窓との相性、力加減などベストな組み合わせをお試しください。
窓掃除は習慣化でラクにしませんか。
中川先生は、窓掃除は窓の内側も外側も週に1回と決め、これを習慣にしています。
たいていの場合はガラス面にホコリがついているだけなので乾拭きだけで終わり、あまり負担には感じていません。
例えば、床掃除のついでにフローリングワイパーにマイクロファイバークロスや新しいドライシートを付け替えてササッと拭くようにすれば、窓掃除へのハードルも低くなります。
雨上がりや花粉のシーズン、その他汚れが目立つ時はスクイージーを使って水拭きをすることになりますが、定期的にホコリを取っておけば、付着する汚れはひどくなりにくく、比較的ラクに窓をピカピカにできるそうです。
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「大切なのは、とにかく汚れを蓄積させないことです。」と中川先生は強調します。
「見て見ぬふりをするうちに、汚れのレベルは上がり、固くなり、お掃除に手間がかかるようになってしまいます。
まだ汚れが簡単に落ちるうちに、定期的にホコリをキャッチしておきましょう。」
まずはいつもの掃除のついでに、窓の乾拭きから始めてみませんか。
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