高い所の窓もピカピカに。掃除のプロのワザと道具の使い方をご紹介。

高い窓の掃除にはプロも愛用の専門道具を。

手が届かない高い所の窓。

ホコリや水滴の跡、泥汚れ等が気になっても、脚立を出して掃除をするのは大変ですし、怖くもあります。

そうして窓掃除が後回しになって、くもった窓で外は見にくく、時には窓の汚れが室内に入ってきたりして、お家の中も心の中もモヤモヤ。

 

掃除のプロ大津たまみ先生に相談したところ、プロは窓専用の掃除道具を使って、ラクに安全に窓をピカピカにしているのだそうです。

きちんとキレイにしておくと窓掃除の回数が減りますし、掃除自体もおっくうではなくなります。

大津先生に掃除のプロが使っている窓掃除の道具の使い方と、ピカピカの状態を保てる窓掃除のコツを教わります。

高い場所の窓を、無理をせずに掃除する方法。

 

窓に限らず、高い場所の掃除はまずは安全に行うことが重要です。

そのために専用の掃除道具を揃えるのも解決方法のひとつです。

 


用意する物


写真の左から順に


  • マイクロファイバークロスを取り付けたフローリングワイパー
  • 伸縮ポール付きの窓用ワイパー
  • 捨ててもいい布
  • バケツ

掃除のプロが窓掃除に欠かせない道具が「伸縮ポール付きの窓用ワイパー」です。

これはヘッドの一辺にスポンジ、反対側にゴム製のワイパーがついていて、スポンジで汚れを落とし、ワイパーでスクィージーのように水を切ります。

ヘッド部分は取り外しが可能なことが多く、高所だけでなく低い場所の掃除も可能。

柄を伸ばせば、体に無理のない姿勢で作業ができます。

1本あると窓掃除がはかどるアイテムです。

掃除方法

① バケツに42℃くらいの湯を入れ、ワイパーのスポンジ部分を浸してたっぷり濡らします。

ポタポタと水が滴り落ちない程度に絞ります。

② スポンジで窓全体を大きく洗います。

スミやサッシまわりの汚れには、スポンジのフチを当てて汚れを浮かせるようにします。

窓ガラスの汚れはお湯でこするだけで大方は落ちます。

落ちにくい汚れは、バケツの湯に少しだけ中性洗剤を垂らして洗いましょう。

その際は水拭きをしっかりして、窓ガラスに洗剤が残らないようにしましょう。


③ ゴムワイパーをガラス面に当て、水を切っていきます。

ワイパーは上から下に向かって真っすぐに下ろします。

力を入れすぎず、一定のリズムで動かすのがポイントです。

ゴムワイパーについた水滴は、ほどよく吸水性のある、捨ててもいい布で都度拭きながら作業するのがコツです。

 

スポンジで窓ガラスを濡らし、ワイパーで水を切る。

上手く使い分けられるようになると、窓ガラスがムラなく美しく仕上がります。

スミまできっちりキレイにするプロのワザをご紹介。

 

「ガラスの輝きを引き出すには“細部の仕上げ”が欠かせません」と大津先生は言います。

汚れが残りやすい窓ガラスの上部のフチはスポンジのフチをしっかり当てて、少し力を入れてこするようにして汚れを落とします。写真のようにヘッドを縦にすると、より落としやすくなります。


ワイパーを使う時は、ヘッドは横にしたまま、窓ガラスの角にワイパーのフチをしっかり当ててから下に動かすと、キレイに水が切れます。

さらに、透明感と明るさがグンと増す「最後のひと手間」があります。


窓ガラスの広い面はワイパーでキレイに水切りができますが、フチやサイドには水が残りがち。

そこで、フローリングワイパーのヘッド部分に乾いたマイクロファイバークロスを取り付け、フチに沿って水分を拭き取ります。

スミズミまでピカピカにすることができます。

窓掃除では窓のまわりもキレイに。

 

窓ガラスだけでなく、窓のまわりも一緒に掃除をすることでキレイな状態をキープしやすくなります。

プロが窓掃除で一緒にしている窓まわりの掃除方法もご紹介します。

 

(1)窓のフチ

窓枠のフチや角には砂や泥がたまりがちです。


割りばしや菜箸に捨ててもいい布を巻き付け、ぬるま湯で濡らしたら、滑らせる様にして汚れを落とします。

箸の先端を活かして角までしっかり拭きましょう。


(2)サッシ

サッシのミゾにたまった泥汚れには歯ブラシや細身の掃除用ブラシ(「大津式お掃除ブラシJ」がおすすめ)を使います。

ペットボトルにぬるま湯を入れ、湯を流しながらブラシでたまった汚れを掃き出します。

仕上げにブラシに捨ててもいい布を巻き付け、汚れた水を吸い取るようにして磨きます。

サッシの隅々までピカピカになります。


(3)網戸

網戸の掃除には使わなくなったナイロンのボディタオルを。

手の平に収まるサイズに折りたたんで、優しく乾拭きをします。

特にキッチンに近い窓や網戸は内側に調理中の油汚れが付着しているので、内側から掃除を始めると汚れが落としやすいです。

 

汚れが酷ければ、ボディタオルをお湯に浸して、よく絞ってから拭きます。

それでも落ちなければ、少しだけ中性洗剤を付けてこすりましょう。

洗剤を使った後は、水拭きをして、乾拭きをして洗剤が残らないようにしましょう。

 続いては家の中で気を付けたい窓まわりのお掃除です。

 

(4)カーテンレール

窓枠やカーテンレールの上にはホコリがたまりがちです。

窓に付着してしまわないよう、ドライシートやハンディモップ等を使って取り除きましょう。

(5)鍵と鍵まわり

窓の鍵や鍵のまわりの窓枠や窓ガラスには皮脂汚れや手に付いていた汚れが一緒に付着しがちです。

窓ガラスに近いため、太陽光で汚れが熱せられて、ちょっと厄介なこびりつき汚れになっている可能性もあります。

 

まずはやわらかいスポンジをお湯で濡らして、汚れを落としましょう。

スポンジが入らない場所には、割りばし等に捨ててもいい布を巻き付け、汚れている部分をこすります。

 

汚れが落ちにくい場合は、布を少しだけ濡らして使ってください。

その後は忘れずに乾拭きをしましょう。

プロの知恵で、ピカピカで気持ちの良い窓に。

窓に限らず、高い場所の掃除は無理をしないことが大原則、というのが大津先生の考えです。

 

高い場所の掃除が難しい窓掃除は、無理をせず、伸縮式のお掃除グッズを賢く活用しましょう。

つま先立ちになったり、脚立を使わず、体に負担をかけず安全に作業ができるのが、結果として早くキレイにすることができると大津先生は考えます。

 

「窓が輝くと、部屋全体が明るくなりますね。気持ちまで前向きになりますよ」と大津先生。

窓の汚れが気になる方、一度プロの専用道具とワザを試してみませんか。