日々の掃除と片付けは3分のルーティンで。
出典:写真AC
日々忙しくて思うように掃除や片付けができないのが悩み。
そんなあなたに、掃除のプロ大津たまみ先生は言います。
「大事なのは“完璧さ”よりも“快適さ”です。手間と時間をたっぷりかけてチリひとつない完璧にキレイな家を目指すよりも、短時間の家事を積み重ねて、自分が快適だと思える暮らしを続ける方が心地良いと思いませんか?」
仕事に家事にと多忙な大津先生は、心地良い暮らしのために「3分だけ掃除」「3分だけ片付け」という、家事の「3分ルーティン」を取り入れています。
「3分あれば、いろいろ可能です」
「3分は意外に長いです。想像している以上にたくさんのことができます。忙しい時でもそのたった3分で家の空気が変わります」と大津先生。
ポイントは、始める前に「ここだけはやる」と掃除や片付ける場所を決めておくことです。
3分でできるのは3~4か所くらいまでです。
一度に全部の掃除や片付けを頑張るより、その数か所の家事を繰り返し続けることで、汚れにくくなり、汚れたとしても落としやすくなります。
結果的に家事の時間も短くなります。
今回は取り組みやすい、キッチン、洗面所、玄関、リビング、寝室の5か所のルーティン例をご紹介します。
一緒に3分間だけ掃除や片付けをして、自分が快適だと思える空間を作ってみてください。
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キッチンの3分ルーティン
まずは、掃除のプレッシャーが強いキッチンです。
毎回調理が終わって食事をするまでの間に3分だけ動くことで、“汚れをためないキッチン”を作ります。
「3分ルーティン」の掃除をする際に重要なのが、汚れ落ちが良い掃除道具を使うことです。
大津先生はキッチンでは油汚れを落としやすい「洗剤がいらない!油汚れ専用ふきん」を使います。
ふきんの半分を濡らし、半分を乾いた状態にして、水拭きと乾拭きを1枚で行えるようにします。
① 調理後、コンロの天板にまだ少し温かさが残っているうちに、ゴトクを外し、付着した油ハネや汚れを水拭きします。
ヤケドには十分注意して行います。
② 同じクロスでそのまま調理台全体を拭き上げます。
シンクまわり、水洗金具等を拭き、乾いた面で金具を乾拭きしてシンクまわりが輝くようにします。
③ 最後に、その他の気になる汚れを拭き取ります。
冷蔵庫の扉や取っ手等は調味料や手アカで汚れやすいので、水拭きをして、乾拭きをして、衛生的に保ちます。
キッチンのルーティンでは、クロス1枚でコンロから調理台、冷蔵庫までを一気に拭き上げます。
調理後に毎回行うルーティンなので、ガスコンロの汚れもそこまで酷くはないはずです。
気になった汚れはしっかり拭いて、クロスが汚れたら折り返したりしながら、リズムよく行います。
毎日のことなので完璧を目指す必要はありません。
一方で、シンクを毎回掃除するのはハードルが高く感じられるかもしれません。
大津先生は、シンクのお手入れは使う人や汚れ方によってタイミングを決めれば良いと考えます。
キッチンにはシンク以外に光る場所も多いので、そこがピカピカになっていると、目にするだけで満足感が高くなります。
3分でできる、自分なりのキッチンのリセット方法を探してみましょう。
②洗面所の3分ルーティン
使うたびに汚れが気になる洗面所の掃除は、ルーティンにすればキレイな状態を保ちやすくなります。
手に取りやすい場所に掃除道具を置き、汚れが気になったら、3分と決めて掃除をします。
①洗面ボウルの汚れを落とします。
掃除しやすいスポンジ(ここでは「洗剤がいらない!シンク&洗面台お掃除スポンジ」)に洗剤を付け、ボウル全体をザッと洗います。
洗面ボウルには汚れ防止のコーティングがされていることが多いので、酷い汚れは付着していないはずです。
サッと汚れを落とし、洗剤をしっかり洗い流しましょう。
シャワーに切り替えができる蛇口なら、より早く洗剤を流せます。
②ここからは吸水性の高いクロスの出番です。
大津先生はお気に入りの「マイクロファイバークロス」を使い、ボウルの内側を円を描くように拭き上げます。
洗面台まわりの水滴も拭き上げ、仕上げに蛇口をキュッとひと磨きして、ピカピカにします。
③最後に鏡を上から下へひと拭き。
洗面ボウルを拭いた時に吸い取った水分でクロスはほどよく湿っています。
この水分を利用すれば、鏡の水滴や歯磨き粉の飛び散り等がラクに拭き取れます。
鏡や水栓金具の汚れや曇りがなくなると、ピカピカで気持ちのよい洗面所が保てます。
この3分の“使ったら整える”ルーティンで、洗面所を快適にして、日々を明るく気持ちよく過ごせるようにしてみましょう。
③玄関の3分ルーティン
玄関は家の顔と言われます。
人を迎える場所を整えると、家全体の印象も変わっていきます。ササッと整えてみましょう。
① まずはたたきに出ている靴を靴箱にしまいます。
これだけで雑然とした印象がなくなります。
②たたきを専用のほうきで掃き、ゴミを取り除きます。
玄関掃除用のホウキとちりとりは、すぐに掃除ができるように靴箱の中に収納しておくのも良いです。
③ 最後に、ドアノブと靴箱の取っ手をクロス(おすすめはマイクロファイバークロス)でひと拭きします。
手アカやホコリがなくなり、美しく見えるようになります。
整った玄関は、出かける時、帰ってきた時、心をリセットしてくれる重要な場所にもなります。
3分だけ、取り組んでみましょう。
リビングの3分ルーティン
リビングは家族が集まる場所。物も増えがちでお掃除が大変に感じられる時があります。
そんなリビングでも、3分だけポイントを決めたルーティンを行うことで、見た目が整って居心地の良い空間にすることができます。
① まずはソファのクッションを整えましょう。
大津先生曰く、クッションを整えることは家事代行業務の中でもこだわりのポイントなのだそう。
ポンポンとたたいてしっかり膨らませたら、しわがなく美しくなるように、角やフチまでしっかり伸ばします。
② 次に、ダイニングテーブルの上の物をまとめたり片付けたりして、クロス(マイクロファイバークロスがおすすめです)で乾拭きをします。
③ 仕上げに、テレビ台や棚の上をハンディモップ等で軽くなでるようにしてホコリを取ります。
3分ルーティンのポイントは、動線です。
掃除道具はすべて手元に用意しておき、立ったままクッションを整えたら、そのままテーブルを整えて拭き、柄の長いモップでホコリを取る。
流れるように一連の掃除を行うことで、リズムよく、3分以内に終えられます。
⑤寝室の3分ルーティン
1日の疲れを癒す寝室は、朝のうちに整えておくのがおすすめです。
落ち着いた空間になり、夜寝室に戻った時に静かな心で眠りにつけます。
① 起きたらシーツを大きく伸ばすようにして、ふわっと整えます。
途中でパンパンとたたくようにもすると、空気を入れ替えて、ホコリも落とせます。
② そのまま枕や布団も軽くたたいて、中の空気を入れ替えます。
③ サイドテーブルを拭き、不要な紙類等をまとめます。
「『整えて1日を始め、整えて1日を終える』、これが、取り入れたい穏やかな暮らしのリズムです」と大津先生。
3分で心地よい暮らしのリズムを作り、眠りやすい寝室にしてみましょう。
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その3分で、暮らしを快適に変えていきましょう。
3分はたった180秒です。
でもその180秒の積み重ねが、暮らしを変えていきます。
1日3分のルーティンを5カ所で行った場合、3分×5で、家事の時間は15分。
この15分という長さが大事で、大津先生によると、これより長くなると掃除を面倒くさいと感じ始めてしまうそうです。イヤになる前に終わらせるのが、ルーティン化のコツです。
ぜひ、自分オリジナルの3分ルーティンも作ってみましょう。
もちろん、5か所できない時は端折ってもいいですし、元気がある時はもう1つルーティンを増やしてみるのも良いです。
また、同居人がいる場合は、その人たちも巻き込んで「1人3分ルーティン」にすれば、掃除が苦手な人でも取り組みやすくなりますと大津先生はアドバイスします。
1日3分×5か所の家事で、家の中も心も軽くなっていきます。
習慣になって自然に体が動くようになると「掃除しなきゃ」という気持ちが、「整えると気持ちいい」に変わっていきます。
家事のルーティン化で自分らしく、軽やかで快適な暮らしを楽しんでくださいね。
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