洗濯のストレスを解消!掃除と家事のプロが実践する時短ワザをご紹介。

時短のためなら何でもする!掃除と家事のプロのアイディア。

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出典:写真AC

衣類の仕分け、洗う、干す、たたむと、洗濯にまつわる家事はこまごまとして手間がかかり、ストレスにもなります。

掃除と片付けのプロ、そして家事のプロでもある杉千郷(すぎ ちさと)先生は、フルタイムで働きながら子育てをするワーキングマザー。

家事にかける時間とストレスを可能な限り減らすために、様々な方法を考え、実践しています。

今回はその杉先生の洗濯に関する時短ワザをご紹介します。


杉先生が考える“時短”とは、15分、30分といった大きなまとまった時間の節約ではなく、10分の家事を8分にしたり、3ステップの作業を2ステップにしたりする、一見小さく見える短縮。

「でもこの小さな積み重ねがまとまった時間を生み出し、心のゆとりや豊かさに繋がっていくんです。」と断言します。

洗濯にかかるストレスを減らして時短で行い、時間と心の余裕を作るプロのワザ。

ぜひ参考にしてください。

洗濯の仕方で時短。

① 洗剤を入れる手間を省く

毎日の洗濯で杉先生が面倒に感じていたのが、洗剤を入れる行為。

液体洗剤の場合、まず洗濯洗剤のフタを開けて計量して注いで、フタを閉める。

次に柔軟剤のフタを開けて計量して注いで、またフタを閉める。

これらの一連の作業の繰り返しが、毎日となるとストレスに感じていたのです。

そこで、今は洗剤と柔軟剤がひとつになったオールインワンのボール状洗剤をチョイス。

「毎朝ポンと入れるだけなので、ラクになりました」とのこと。

ルーティン作業なので見逃しがちですが、こういうちょっとした手間を見直すと、時短になり、朝の時間が少し増えるのです。

洗剤と言えばもうひとつ。

子どもの衣類やペットのもの等、汚れやニオイの強い洗濯物を洗う時に一緒に使うことが多い酸素系漂白剤。

アルカリ性で漂白作用があり、皮脂汚れやニオイの元を取り除いてくれます。色物に使っても色落ちする心配がないので、使い勝手が良い洗剤です。


杉先生はこの酸素系漂白剤を、時短のために液体ではなく粉末をチョイス。

市販のスパイスボトルに詰め替えて使っています。


必要な時は片手でフタを開けて振り入れるだけ。


1回の使用量の目安は大さじ2-3杯程度。

液体だと毎回ボトルのフタを開けて計量して…という動作が発生しますし、粉末の場合も、袋を開けてスプーンで計量して…と手間に感じます。

ボトルに詰め替えることでこれらの動きを省略でき、億劫に感じずに使えているそう。


ちなみに、より漂白・消臭効果を上げたい時は洗濯機のタイマー機能を利用してつけおきが便利とのことです。


② 洗濯ネットは洗濯機まわりに掛ける

絡みやすい物やデリケートな物を洗う時に使う洗濯ネット。

複数枚を使っている方も多いと思いますが、使用後にそのまま洗濯カゴに放り込んでしまい、使う度に捜索大会になっていませんか?

適切なネットを探し出す手間と時間は小さくてもストレス。

これを解消するために、洗濯ネットは洗濯機のまわりにかけるようにしています。

洗濯機に吸盤やフックをつけ、使用後は必ずそこにかけることを習慣に。使用後の洗濯ネットが蒸れることもなくなり、必要な時にすぐ手に取れて一石二鳥です。

③ カーテンの洗濯はフックごと

大掃除や季節の変わり目にするカーテンの洗濯。大物の洗濯は毎回大変です。

そこで、杉先生はカーテンフックがプラスチック製の物は外さずにそのまま洗濯機で洗ってしまうことを提案。

※フックが金属製の場合はサビが発生してカーテンに付着する恐れがあるのでおすすめしません。


カーテンは、窓を開けておける日を選んで洗濯します。


フックごとカーテンレールから外し、フックが内側になるように丸めます。

洗濯ネットに入れ、洗濯表示に従って洗濯機で洗います。

洗い上がったらそのままカーテンレールに戻し、そこで乾かしてしまいましょう。


たくさんあるカーテンフックを外してまた付ける、大きなカーテンを外に干して取り込むという作業をカットして、手間と時間を省きます。


洗濯物の干し方で時短。

① バスタオルは“ずらし干し”

毎日使って洗濯するバスタオルは、真ん中で折って干すのではなく、3分の2ほどずらし、重なる部分を減らして干すと早く乾かせます。


いつも同じ場所で折って干しているとその部分だけ日に焼けて色褪せしやすくなりますが、日々微妙に位置をずらすことでそれも防げます。

② 立体ハンガーで干す時間を短縮

冬は厚手の洗濯物が乾きにくいです。

そこで杉先生は、冬の生乾き対策に立体ハンガーを利用。

前身頃と後ろ身頃の間に空間を作って空気の通り道にし、早く確実に乾かせるようにしています。


これで、乾き切らずに部屋干しをし直したり、乾燥機にかけ直したりすることも減らせます。

収納時はかさばらないように変形するタイプもあるので、使い勝手の良いものを探してみましょう。

③ パーカーのフード部分を早くしっかり乾かす

パーカーを洗濯した際、身頃は乾いたのにフード部分がなかなか乾いてくれなくて困る。

これは冬の洗濯に共通の悩みですよね。


今はフード付き衣類専用のハンガーも市販されていますが、杉先生はそれを使わずに乾かす方法を発見。


フード部分を隣の洗濯物のハンガーで物干し竿に押さえて留める。これだけです。

押さえる方の洗濯物がデニム等の重みのある物だよりしっかり留められるそう。

フードを膨らませ、全体的に空気が通りやすいように干すのがコツです。

④ 冬場は割り切って完全部屋干しに

冬は天気が良くても気温が低いため、洗濯物がすっきり乾ききらず部屋干し等の二度手間になることも。


それなら、真冬の12~2月は完全に部屋干しにすると割り切るのも一案。

梅雨時と違い、乾燥している冬は衣類の水分で室内の乾燥対策になりますし、匂いもあまり気にならないそうです。

また、ベランダや庭に干すよりも、室内の方が寒くない上に家事動線も短くなるはずです。

ただし、部屋干しをする際は結露の生じやすい窓際のカーテンレールに干したり、衣類を隙間なく干すことは避け、空気の通りやすい場所に、適度なスペースを保って干しましょう。

サーキュレーターを併用するとより早く乾かせますよ。

干し終わった洗濯物の時短。

① 衣類をたたまないという選択


取り込んだ服をたたむのが面倒という声をよく聞きます。

「“服はたたんで収納するもの”という考えを捨てれば、大きな時短になります」と杉先生。

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Tシャツやスウェット類は干した時のハンガーごとクローゼットやハンガーラックへかけて収納します。


たたむ時間を短縮するのは難しいので、たたむ作業そのものを省略するのです。


更に、「下着類はたたまなくてもいい!」と割り切って、浴室等に家族分のカゴを用意し、そこへたたまずに入れて風呂上がりに各々がカゴから出して着る、という方法もあります。


“たたむ”家事からラクになってみませんか?

② アイロンがけは生乾き状態でドライモードで

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アイロンがけも手間な家事のひとつ。

杉先生は、シャツ等は多少湿っているくらいでアイロンをかけてしまいます。その方が早く、キレイに仕上がるからです。


一般的にシワはスチーム(蒸気)で伸ばしますが、衣類に水分がある状態ならスチームは不要。

スチームの準備をする手間やアイロンのお手入れも省けます。

乾いて強いシワになってしまったものをもう一度湿らせて伸ばすのは大変ですが、まだ湿っていてシワが弱い状態なら、シワになりにくく伸ばしやすく、熱で水分が飛んで早く乾きます。


アイロンがけが必要な衣類は時間が取れる日にまとめて洗って一気にアイロンがけにすると、より負担感がなくなるそうです。

自分だけの時短方法を見つけていきましょう。


プロの考えた、洗濯を時短で終わらせる様々なワザ、いかがでしたか。

取り入れてみたいと思えるものがあったと思います。ぜひ挑戦してみてくださいね。


自分にとって何が手間に感じるのか、どうしたらそれが省けて時短になるのか、日々考えるのも楽しいものです。

自分だけの家事の時短ワザも、楽しみながら見つけてみてください。