窓がキレイだと気持ちがいいですよね。でもお掃除の時の拭き跡が残って思うほどキレイにならないことがあります。
お掃除のプロ、大津たまみ先生に窓をピカピカにするコツをうかがったところ、こんなお答えが。
「ご家庭の窓掃除に必要なのはスクイージーと雑巾だけです。スクイージーをちゃんと使えば窓は水だけで簡単にピカピカになるんですよ♪」
ワイパーのようなスクイージーだけでピカピカに?
使い方や選び方等、スクイージーのプロのお掃除術を教わりました。
プロが選ぶスクイージーって?
スクイージー(「スクイジー」とも呼ばれています)で窓掃除と聞くと難易度が高く感じますが、用途に合わせて様々な種類のスクイージーがあるので気軽に挑戦してみて欲しい、と大津さんは言います。
気になるのはスクイージーの選び方。
下は大津先生愛用のスクイージーです。世の中に五万とあるスクイージーの中で、大津先生のようにお掃除のプロが選ぶのは、厳しい条件を満たしたほんの数種類です。
プロが選ぶスクイージーの条件
- 本体部分がステンレス製でさびにくい
- あるていどの重みがある
- 長さは30~35cm(家庭の窓掃除の場合)
- ゴム部分が取り替えられる
- ゴムの密着性が高い
ほどよい重みがあるとスクイージーをリズミカルに動かせるのだそうです。
そして、プロのスクイージー選びの最大のポイントは窓を拭くゴム部分。大津先生は力説します。
「スクイージーはゴムが命です!ゴムが窓ガラスにピタッと吸いつくように密着することで水滴を逃さず、1度の動きでキレイに水を落とせて窓がピカピカになるんです!」
これがその“ピタッ”です。
キレイに水が落ちているのがわかります。
このゴム部分は取り替えられるので実はコスパも良いのだそう。
スクイージーを選ぶときは、参考にしてみてくださいね。
簡単!スクイージーで窓掃除
スクイージーを使う際は、先に大きな汚れを落とし、霧吹きや濡れ雑巾などで窓をしっかりぬらします。窓がぬれているとスクイージーをラクに、なめらかに動かせます。
スクイージーで窓をピカピカにするのには、その最初の置き方が大切だそうです。
「スクイージーは最初に、ゴムの部分を窓に対して水平、地面と平行になるように置きます。ここでしっかりゴムを窓に密着させてください」
「次に、先端を少し斜めに下げてから動かし始めます。これで水のキレがよくなります」
動かす時は、窓の一番上から、下にまっすぐに下ろしていきます。
横や円形に動かすのではなく、縦に水と汚れを落としていくのだそうです。
1列拭き終わる度に雑巾やマイクロファイバークロス等でゴムについた水を拭き取ります。
上から下の動きを窓幅分繰り返し、最後に一番下で漢数字の「一」を書くように真横に動かして水滴をすべてふき取り、完了です。
お掃除のプロがすすめるスクイージーの使い方
窓だけでなく、室内でも水気を残したくないところはスクイージーの出番です。キッチンの人口大理石やステンレス台、洗面台の鏡などに使えます。
ただし、表面に凹凸がある場所やすりガラスには使えないのでご注意を。
結露に
冬に気になる「結露」は放っておくとカビの原因。スクイージーで水滴を取り除きましょう。
結露用の水が溜められるタイプのものが便利です。ホームセンターや100円ショップ等で手軽に手に入ります。こちらは下から上に、水滴をすくうように動かします。
お風呂場で
お風呂場に残った水分もカビの原因です。浴槽を傷つけにくい専用のスクイージーもあります。
大津先生のおススメは柄が長くなるもの、スポンジつきのものだそうです。天井や壁等、高い場所の水滴を拭いたり落としたりしてしっかり乾燥させましょう。
使い終わったスクイージーは水洗いをし、よく乾燥させます。汚れがひどい場合は中性洗剤で洗うといいそうです。
窓掃除に洗剤不要!?
ところで、ここまで一切洗剤を使っていないのにお気づきでしょうか?
大津先生は「窓掃除に専用の洗剤は必要ありません。むしろ使わないほうがいいんです!」と言います。
理由は「窓掃除の用の洗剤の多くはアルカリ性の洗剤です。窓に洗剤が残ると日光で成分が変化して、焼きつき、虹色の汚れになってしまいます。これを取り除くのはかなり大変です」とのこと。
大津「窓につく汚れって、どんな汚れでしょう?外側は雨跡や泥はね、ホコリなど。内側はホコリや皮脂などの油汚れです。水や重曹水などで簡単に落ちる汚ればかりです。水とスクイージーを使えば洗剤を使ってツヤを出さなくても自然にピカピカになるんです」
洗剤を使わない、スクイージーの窓掃除。一度お試しください。