お掃除のプロがコンロ掃除でしていること。
キッチンで汚れやすい場所といえば、コンロ。
しっかりお手入れをして一日を気持ちよく終えるのが日課、という方もいらっしゃると思います。
ガスコンロの中でも日々のお手入れが欠かせないのが、ごとく等コンロの部品、天板、魚焼きグリルの3か所。
お掃除のプロ大津たまみ先生には、それぞれの場所に時々取り入れてほしい掃除のポイントがあるそうです。
今回はリンナイのガスコンロ「デリシア」を使って、大津先生と一緒にコンロ掃除、コンロのお手入れ方法をおさらいしつつ、プロならではの、余裕がある時に取り入れたいワンポイントをご紹介します。
より清潔で気持ちよいキッチンで、楽しくお料理ができるようになりますし、コンロを安心して使えることにもつながりますので、ぜひ挑戦してみてください。
※お手入れの際は事前に取扱説明書をよく読み、方法や手順をお守りください。
コンロの部品のお手入れ。
まずはコンロの上部の部品を外します。
大津先生のハウスクリーニングの現場経験によると、ガスコンロのパーツが取り外せることを知らない人が意外に多かったそう。
そんな時は何が外せて、どう掃除できるかを伝えていたそうです。
一般的に取り外しができるのは、ごとく、バーナーキャップ、排気口カバー、後部カバー等です。
機種によって異なりますので、取扱説明書で確認してみてください。
「ごとくを日常的に洗っていらっしゃる方は多いですが、忘れられがちなのがバーナーキャップです」と大津先生。
バーナーキャップのつまりは不完全燃焼や点火不良の原因になりますので、定期的に確認が必要です。
お手入れの際は、裏返し、炎口の部分が目詰まりをしていないかチェックします。
汚れがあったら歯ブラシで、ちょっと頑固な汚れは専用の「ガスレンジブラシ」のブラシ側で取り除きます。
なお、バーナーキャップの上部の汚れは洗剤を含ませた布で汚れを拭き、乾いた布で洗剤を拭き取ります。
部品の多くはスポンジと食器用洗剤で洗えます。
洗剤が残らないように水洗いをして水気をしっかり拭きとってから、元の位置に正しく戻しましょう。
コンロ上部、ガラストップ等の天板のお手入れ。
部品を外した後に気になるのがコンロの上、天板の汚れです。
油汚れや吹きこぼれ、調味料、食材のカスが熱せられてこびりついています。
水拭きでもきれいになりますが、油汚れを水拭きできる「油汚れ専用ふきん」のようなアイテムを使うと、油汚れごと簡単にきれいにできます。
ガラストップやパールクリスタル天板の場合、汚れがこびりついていたり、なんとなくくすんできたら専用洗剤を使うのがおすすめ、と大津先生。
「ガラストップクリーナー」はガラストップやパールクリスタル天板の専用洗剤で、丸めたラップでくるくると円を描きながらこすると、細かい研磨剤が汚れをきれいに落とします。
全体をくるくるして汚れを落としたら、水拭きで洗剤を拭きとって完了です。
仕上げにマイクロファイバークロスで拭くと、よりきれいに仕上がります。
使用後は汚れが落ちるだけでなくツヤが出るので、掃除後の満足度が一気に高まります。
魚焼きグリルのお手入れ。
最後は魚焼きグリルのお手入れについて。
大津先生も「お手入れが苦手」という声をたくさん聞いてきました。
ここはニオイも気になる場所です。
大津先生はニオイの原因について、「グリル庫内で魚から出る油や水分がグリルの内側や隙間に飛び散り、その汚れが取り除けていないため、そこからニオイが発生してしまうんです」と指摘。
汚れを残さないように定期的にお手入れを続けることで、気持ちよく使い続けられるそうです。
魚焼きグリルの部品もコンロの上部同様、取り外して洗えます。
こちらも「こんなに外れるの?」と驚かれることが多い場所なんだそう。
取り外せる部品は、グリルとびら、グリル皿受け、グリル皿、グリル焼網、下火カバー等です。
コンロによって異なりますので、取扱説明書に従って外し、洗いましょう。
大津先生の印象では、グリルの部品の中でもあまりお手入れがされていないのが「下火カバー」(上記写真の左上)だそう。
グリルの下火バーナーに直接汚れが付くのを防ぐための物で、飛んだ油が付着しています。
お手入れの際は、まず取扱説明書に従ってカバーを外します。
洗剤で丸洗いします。
下火カバーはホーローなので、「グリル専用お掃除スポンジ」と弱アルカリ性の重曹や「天使の松」等で洗えます。
洗い終わったら洗剤を流し、水分をしっかり拭き取ります。
取りつけの際は取扱説明書を見ながら間違いのないように確実に取りつけてください。
魚焼きグリルのお手入れが苦手で使う機会を減らしているという話も聞きますが、最近ではグリルの中に油が飛びにくい便利な調理アイテムが多く販売されています。
リンナイのガスコンロには「ココットプレート」や「ザ・ココット」、「ココット」、「ココットダッチオーブン」等があり、庫内をほとんど汚さずに、ラクにお料理もお手入れもできるようになっています。
大津先生もこうしたアイテムを使うことに大賛成。
「便利なアイテムを使ってお手入れ等の手間を減らせば、食事や家族、自分の時間がもっと増えますよね」
無理せず、気持ちよいキッチンを。
お料理は毎日のことですから、普段のお手入れはごとくを拭いたり洗ったり、天板を拭くくらいという方も多いと思います。
ただ、気になった時にできるお手入れ方法を知っていると、気持ちよくコンロが使えて、お料理もキッチンにいる時間も楽しくなります。
余裕がある時、大掃除ならぬ中掃除の時にぜひ挑戦してみてください。