魚焼きグリルをもっとラクに掃除したい。
魚焼きグリルってお掃除が大変です。
ちゃんと掃除をしても油のベタつきやこびりつき汚れが落とし切れなかったり、ニオイが残ったりとかなりの難所。
苦手な人も多いですよね。
掃除の仕方が間違っているの?
そもそも正しい掃除の仕方はあるの?
今回そんなお悩みに答えてくれるのは掃除のプロ、大津たまみ先生です。
ニオイの原因は?
大津先生によると魚焼きグリルの中に残るあのイヤなニオイの原因は2つ。
「魚焼きグリルに残ったままの汚れ」と「グリル庫内の換気不足」。
これらを解決する方法を教わります。
掃除の前に取扱説明書を読もう
大津先生がコンロや家電の掃除前に必ず確認するのが取扱説明書です。
「取扱説明書はお掃除の最高のバイブルです! お掃除のナゾをとくカギはすべてここに書いてあります」と力説。
取扱説明書には掃除をしていい部分、使える洗剤の種類、掃除の仕方などが全部書かれており、リンナイのガスコンロの取扱説明書にも「お手入れのしかた」というページにお手入れの手順等がすべて書いてあります。
我流で掃除をしてコンロを傷つけたり使えなくなってしまったりしては意味がありません。
効率よく掃除するには、まず取扱説明書をしっかり読み込むことが一番の近道なのです。
魚焼きグリルの部品の掃除方法
大津先生流の効率的な掃除方法は次の通り。
1)使用後、グリルが冷めたら引き出して分解する。
2)シンク等に湯を張り、洗剤を溶かして部品を浸け込む。
(洗剤は取扱説明書に指定されたものを表示の希釈で使用する)
3)スポンジ等で汚れを落とし、よく乾燥させてから組み立て、グリル庫内に戻す。
魚焼きグリル等の油汚れは温かい方が落ちやすいので、湯に中性洗剤(食器用洗剤)を溶かして浸けおきするのがポイントです。
「食事の前にグリル部分を浸けおきしておけば、食事中に汚れと洗剤をなじんで汚れが落ちやすくなり、食事後にはラクに落とせるようになっていますよ」
洗い残しはグリル庫内のイヤなニオイの原因になるのでスポンジ等を使って細かいところまでしっかり洗います。
※グリル掃除はグリルが必ず冷めていることを確認してから行ってください。
魚焼きグリルはここまで分解できる
「実は多くの方が魚焼きグリルが分解できることをご存じないんです」と大津先生。
こちらがリンナイのビルトインコンロ(キッチンに埋め込み式のコンロ)のグリルの部品です。
こちらの4点がリンナイのビルトインコンロ(キッチンに埋め込み式のコンロ)のグリルの部品です。
また、据え置き型のテーブルコンロの部品は、グリル扉、グリル皿、グリル焼き網の3つです。
取扱説明書には分解の方法も書いてあるので参考にして分解、組み立てを行ってください。
グリルの中の掃除方法
グリルを開けた時にニオイが気になったらグリルの中の汚れが原因かもしれません。
グリル庫内の掃除には菜箸と綿等の布を使います。
菜箸に布を巻きつけ、湯で溶いた中性洗剤(食器用洗剤)を含ませて奥まで差し込んで汚れをこすり落とします。
固まっている汚れにはシップを
固まって落としづらい汚れには、湯に溶いた中性洗剤を含ませたキッチンペーパーをシップの容量で貼り付け、汚れをゆるめてから先ほどの菜箸で落とします。
掃除後は内部をよく水拭きし、乾かします。
大津さんによるとグリル庫内の掃除は1ヶ月に1度くらいの頻度がおすすめとのことです。
※グリル庫内の掃除箇所、掃除方法については必ず各メーカーの取扱説明書に従ってください。
使用後は換気を忘れずに
使用後はしばらくグリルを開け放してニオイを外に出しましょう。
「ニオイが外に漏れるのを嫌がってグリルをすぐに閉める方がいますが、外に出さないニオイはグリル庫内にこもり続けます。換気を兼ねて早めにグリル部分を取り出し漬けおき洗いをしましょう。必要なら扇風機を使うのも手ですよ」
※グリル掃除の際はグリルが必ず冷めたことを確認してから行ってください
※乳幼児や子どもが触らないよう注意してください
グリルの中を汚さない調理方法も取り入れる
実際に魚を焼いた後に浸けおく掃除方法を実行している方は
「習慣になってしまえば全然苦にならないし、汚れも落ちやすいのでこっちのほうがラクです」
と言います。
大津先生はグリルを汚さないアイテムを使った調理にも注目しています。
最近は油ハネを残さないグリル用の調理器具も販売されているので、ご自宅のコンロに合った物を選んで使うと料理もお掃除も便利になっておすすめだそうです。
「掃除も調理も自分やご自宅のコンロに合ったものを賢く選んで、ラクに楽しく家事をしましょうね」