シーズン終わりの毛布やシーツ、家庭での洗濯方法を家事のプロに教わります。

毛布やシーツ、大きな物の季節の変わり目のお手入れ方法。

毛布やシーツ、大きな物の季節の変わり目のお手入れ方法。

出典:写真AC

そろそろ出番が終わる毛布。

日々の眠りを受け止めてくれたシーツ。

お天気のいい日が増えてきたら、大きな冬物を洗って片付けましょう。

一見きれいに見えても一冬を過ごした毛布やシーツには様々な汚れが付いています。

そのままにしておくと翌年にはシミや虫食いになっている可能性もあります。

家事のプロ大津たまみ先生に、自宅でできる毛布やシーツなどの大きな物の洗濯方法・干し方について教わります。

洗濯の前に準備をしましょう。

毛布もシーツも、ほかの洗濯物と同様、洗濯をする前に少し準備をしておくと汚れが落ちやすくなります。

 

ホコリや細かなごみを落とします。


冬の間に付着したホコリや髪の毛、アレルギーの元になるダニの死骸などを洗濯前に落としておきましょう。

方法は3つ。


 

①外で軽くはたく。


屋外で毛布やシーツを広げ、布団たたきで表面を軽く叩いてホコリ等を飛ばしましょう。

②掃除機をかける。


特に毛布は繊維の奥にホコリが入り込んでいます。

掃除機で吸い取るのが効果的です。

粘着カーペットクリーナーを使う

出典:写真AC

③粘着カーペットクリーナーを使う。


ペットがいるご家庭では細かい毛も付着しているはず。

細かいゴミと一緒にコロコロして取り除きましょう。

シミや汚れがないかをチェック。

洗濯機に入れる前にシミや汚れがないかをチェック。

特に汚れやすいのが首まわりに触れていた部分です。

シミやシミの予備軍を見かけたらシミ抜きをしておきましょう。

 

シミ抜きの方法について詳しくはこちらの記事をご参照ください。

あきらめないで!正しいシミ抜きの方法を家事のプロが教えます。

洗濯機で上手に洗うための3つのコツ。

 

①洗濯表示を確認。

「洗濯する物に合った方法と洗剤で洗うのは洗濯の基本です。」と大津先生。

洗濯方法はすべてタグにある洗濯表示に書いてあると言っても過言ではありません。

まずはタグをチェックしましょう。よく見かけるのは、次のような表示です。


・水洗い可:家庭で洗濯ができます。通常の液体洗剤が使えます。

・手洗い:洗濯機の毛布コースや手洗いコースで洗いましょう。洗剤はおしゃれ着洗いなどの中性洗剤を。

・ドライクリーニングのみ:自宅では洗えません。クリーニング店にお願いしましょう。

 

「毛布やシーツの洗濯には液体洗剤の使用がおすすめです」と大津先生からのアドバイス。

洗剤が繊維に残りにくく、仕上がりがやわらかくなるからです。併せて柔軟剤も使うと、肌触りもよく、静電気防止にもなります。

②洗濯ネットを使う。

洗う時は洗濯ネットに入れましょう。

大きめの洗濯ネット、最近は毛布専用のネットも売られていますので、それらを使いましょう。

ネットのサイズに合わせて折りたたんだり、くるくると丸めてコンパクトにして入れます。

洗濯中の絡まりや型崩れを防げます。

 

大きな物を1枚だけで洗うのでネットは不要と思われがちですが、大津先生はこれまでに、ネットに入れなかったために特にフチの部分が傷んでしまった毛布を何枚も見てきました。

長く使い続けるためにも、ネットの使用を推奨しています。

③洗濯機の専用コースで洗う。

多くの洗濯機には毛布専用コースや手洗いコースがあると思います。

通常の洗濯コースでは摩擦が大きく、毛布の繊維が傷みやすくなりますので、取扱説明書を読み、専用の適したコースで洗いましょう。

 

専用コースがない場合は、水量を多めに設定して洗うようにしてください。

特に毛布は繊維の中に洗剤が残りやすいです。

すすぎ残し防止のために水量を増やして、しっかり洗い流しましょう。

 

早く乾かすための、干し方の工夫。

毛布やシーツなどの大きな物は洗った後に干すのが一苦労。乾かすのに時間もかかります。

これを、干し方の工夫で短縮する方法をご紹介します。


物干し竿に毛布やシーツを干す時は、水平にではなく「ずらし干し」にします。

横と縦を揃えずに、斜めにずらして干します。

空気に触れる面積が増えて風も通りやすくなりますし、斜めにすることで水滴が集まりやすくなり、水切りの効果もあります。


物干し竿が2本ある場合は、毛布をM字型に干すのもおすすめ。空気の通りがよくなり、早く乾きます。


屋内では風が通りやすいようにサーキュレーターや扇風機で風を送っても良いでしょう。

早く乾かすための、干し方の工夫

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コインランドリーを活用してみましょう。

コインランドリーを活用してみましょう

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大きな毛布がご家庭で洗えない場合、大津先生はコインランドリーの活用をすすめています。

コインランドリーには大容量の洗濯機も多く、毛布やシーツを一度に洗えて効率的です。

また、高温乾燥が可能なものであれば、ダニやカビ対策も期待できます。

 

特に乾きにくい梅雨や冬場はコインランドリーの乾燥機を利用すると早く乾く上に、仕上がりもふっくらとします。

なお、コインランドリーに持ち込む前には家庭で洗う時と同様に、下準備をしておきましょう。

家庭用の衣類乾燥機にも頼りましょう。

家庭用の衣類乾燥機でも毛布やシーツの乾燥が可能な物があります。

事前に乾燥機の取扱説明書と毛布の洗濯表示を読み、適切に使いましょう。

 

リンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」には「シーツ/毛布コース」があります。

しっかり乾かせるのでぜひご活用ください。

心地よい睡眠と暮らしのために、しっかりお洗濯を。

気温が高くなってくると毛布や冬用の寝具は触るのがためらわれるので、頑張って早めにお手入れをしてしまいましょう。

「特に毛布はダニが繁殖しやすいため、定期的な洗濯と乾燥が大切になってきます。季節の変わり目にはしっかり洗濯をして、よく乾かしてから片付けましょう。

その際は圧縮袋に入れると収納に便利ですよ。」と大津先生からのアドバイスです。

 

季節が変わるタイミングで寝具を交換し、清潔にすることを習慣にしてみましょう。

 

毛布もシーツも、速く、心地よく乾くリンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」についてはこちらから。

ガス衣類乾燥機「幹太くん」

 (機能についてはFEATUREをご参照ください) 

心地よい睡眠と暮らしのために、しっかりお洗濯を

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