靴箱の整理にペットボトルや牛乳パックを再利用。収納と掃除をしやすくするプロのアイディア。

靴箱の傘の収納に一役買うのは、おうちにあるアレ。

靴箱の傘の収納に一役買うのは、おうちにあるアレ。

出典:写真AC

雑然となりがちな靴箱の中。

そこにあるのは家族の靴だけではありませんよね。

スリッパ、靴のお手入れセット、ちょっとした掃除道具、隙間には傘…。


傘は近年の天候の変化で雨傘や日傘等の折りたたみ傘の出番や本数が増えたものの、意外に場所を取るし、収納しづらいし、迷子になったりで、やや悩ましいアイテムです。

馬野先生のご自宅の靴箱の様子

馬野先生のご自宅の靴箱の様子

今回は掃除と収納のプロ馬野邦枝 (うまの くにえ)先生が実践する、使用済のペットボトルや牛乳パックを使った靴箱の整理術をご紹介します。

最も多い時で7人家族だった馬野先生は、混乱していた靴箱を使いやすくするために「すぐ片づけられて、すぐ掃除できる玄関づくり」を考案しました。


靴箱は湿気がこもったり靴の汚れが落ちたりして、汚れやすいのに汚れに気が付きにくい場所。

汚れても大丈夫なアイテムを活用して、使いやすい靴箱を目指しましょう。


ペットボトルに折りたたみ傘を立てて収納。

傘は、折りたたみ傘も含めて、雨傘、日傘、デザインや用途別に1人が複数本を所有することが多いです。

現在は大人2人の暮らしをされていて傘の本数も減っていますが、かつては7人分の傘を管理する必要がありました。

大量の傘を整理して収納するために馬野先生がたどり着いたのが、2Lのペットボトルを再利用することでした。


作り方は簡単です。


ペットボトルを半分くらいの高さにカットして、底の方を傘立てとして使います。

切り口で手や傘を傷つけないように、上部をマスキングテープ等で覆います。


1本のペットボトルには折りたたみ傘を2~3本、まとめて立てて収納することが可能です。

ペットボトルは透明なので、使いたい傘を迷わずに取り出せます。

複数本入れられるので、1本を抜いても倒れたりしにくいです。

 

靴箱によくある縦長の収納空間に、長い傘と一緒に立てて収納ができるのでスペースも節約。

掃除の時はペットボトルごと取り出せてラクにできます。

牛乳パックを使って、折りたたみ傘を1本ずつ。

折りたたみ傘1本ずつに定位置を作る時は、牛乳パックがおすすめです。

実はちょうど折りたたみ傘が1本、余裕をもって入るくらいのサイズなのだそうです。


牛乳パックは使用後によく洗って乾かしてから、上部の三角の部分切り落とします。

これくらいが横置きも縦置きも可能な深さで、出し入れもしやすいです。


靴箱は奥行きがあるので、それを活かした収納もおすすめです。


牛乳パックを寝かせて入れれば、靴が置けないくらいの空間でも傘の収納場所にすることが可能です。


2×2の田の字型や3×2の形に組んで外をテープでぐるりと止めれば、より取り出しやすく、崩れにくくなります。

靴箱の棚と棚の間が狭い場所には一つずつ並べて、定位置を作れます。


もちろん、ボックスごと一度に出し入れができるので、掃除もラクです。

玄関用の掃除道具をキチンと収納。

玄関は泥や砂で汚れることが多いので、靴箱の中に掃除道具を入れておいて汚れを見つけ次第掃除をする、というのが多くの掃除のプロの掃除スタイル。

馬野先生もそのおひとりです。


ただ、室内用の掃除機をそのまま玄関のたたき部分に使うのには抵抗があるため、使用後のアルミホイルの芯を活用しています。

先を斜めに切っておき、掃除機に差してたたきの砂汚れ等を吸い取っています。

アルミホイルの芯は切りやすい硬さと使い勝手のいい長さで、馬野先生としてはベストの掃除道具なのだそうです。

掃除機用のアルミホイルの芯は靴箱の中、カットした牛乳パックに入れています。


玄関の汚れを発見したら、わざわざホウキとちりとりを取りに行かなくても、掃除機のヘッドを差し替えて、吸い取って完了です。

掃除道具が手の届きやすい場所に置いてあると、掃除を始めるハードルも下がり、掃除を習慣化することができます。


傘立てのお手入れから解放される方法。

最後に、玄関をキレイに保つためのちょっと番外編なアイディアもご紹介。


傘立ては玄関が汚れる原因のひとつ。

濡れた傘を玄関に入れると、落ちた雨水やホコリが床にたまったり泥汚れになったり、湿気でカビが生えやすくなるため、馬野先生は玄関に傘立てを置くことに抵抗がありました。

お手入れも面倒に感じて、傘立てを置かない方法を考えました。

使うのはホームセンター等でも手に入るレンガです。

雨が降ったら傘立ての代わりに、玄関の外にレンガを置き、その上に濡れている傘を置いて水分を吸収させます。

その後は傘を干してたたんで、靴箱にしまって、玄関を汚れからガードしています。


最近は珪藻土を使った傘用のマットもあるので、より便利ですよ、とのことです。

汚れやすい場所こそ、廃物利用で収納を。


靴箱の中で転がりがちな折りたたみ傘や細々とした物たち。

ご家庭に合わせて定位置を作れば、靴箱や玄関まわりがすっきり気持ちよく過ごせるようになります。


靴箱や玄関のような汚れやすい場所には、捨てる予定の廃物を利用して収納の工夫をするのがおすすめです。

手軽なうえに、エコで安全ですし、自分たちが使いやすいように気軽に何回でもアレンジができます。

整理整頓もラクになり、掃除の手間も減らせます。

シンプルなので、お子さんでも使いやすいです。


収納で困ったら、おうちにある廃物を利用できないかいろいろ試してみてくださいね。