雨のシーズンの汚れた傘のお手入れ方法と玄関の掃除方法。

お気に入りの傘で雨の季節を少し晴れやかに。

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出典:写真AC

雨の季節は少し憂鬱ですが、傘やレインシューズ等お気に入りの雨具があれば、心も軽やかになり、過ごしやすくなりますね。

いくつかお気に入りの傘を用意して楽しまれている方も多いよう。

せっかく買ったお気に入りの傘を長く使うために欠かせないのが、使った後のちょっとしたお手入れです。


傘の寿命は使用頻度にもよるので一概には言えませんが、日本清掃収納協会の竹内政子先生は、定期的にお手入れをすることでサビや汚れを発生させず、長く使えるようになると言います。

実際、お手入れをしながら使っている竹内先生の傘は4年経ってもサビも目立つ汚れもなく、気持ちよく使えているそう。


今回は、傘を長く使うためのお手入れ方法と、雨の日に汚れがちな玄関の掃除方法を教わります。

傘を使った日にすること。

 

傘を長くきれいに使うために何よりも大事なのは、使用後にしっかり乾かすこと。

忙しいとつい忘れがちですが、きちんと乾かして、水滴によるカビやサビを発生させないようにすることで傘は長持ちします。

いつも何気なくやっていることをもう一度おさらいしてみましょう。

傘を使った後は雨水をよく切ります。

竹内先生曰く、傘を下に向けて軽く開閉させて水滴を落とすのが、傘にも負担がかからずにスマート。


トントンと傘の先で地面をたたいて水を落としたり、バサバサと左右に回転させて水を切るのは、傘に負担をかけるので避けましょう。


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出典:写真AC

傘の水を切ったら、乾かします。

直射日光が当たらない、風通しの良い場所で傘を広げ、陰干しをします。

日光に当ててしまうと傘の生地が色あせる原因になるので、気をつけましょう。


竹内先生は玄関のたたきにビニールシートを敷き、そこで乾かしているそうです。


乾いたら、たたんで、ネームバンドで留めて収納します。


日光が当たる場所や電灯の下に置くと生地が変色することがあるので、下駄箱内や傘立てに収納するのがおすすめです。


また、傘立てのお手入れもお忘れなく。

水受けトレイに汚れや雨水が残っているとカビの原因になったりします。

雨の後は水を捨てたり洗ったりして清潔にしておきましょう。

汚れが気になったら傘を洗いましょう。

大雨が降った後や花粉シーズンは、傘にいつも以上の汚れが付着します。

もともと雨にはホコリ、花粉、黄砂等の不純物が混ざっているので、乾燥させただけではそれらが残ってしまい、汚れや生地の変色、ニオイの元になります。

 

花粉や黄砂が多い時期、長時間傘を差した日、大雨の時等は傘を洗ってみましょう。


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出典:写真AC

① 傘は水をよく切ってから浴室等に持ち込みます。

傘を広げ、シャワーで表面を洗い流します。

 

ベランダで、ジョウロやペットボトルの水を使って行っても良いです。

② シャワーだけでは落ちない汚れや目に付く汚れは、スポンジに少量の中性洗剤を付け、優しく拭き取るようにして洗い、水で流します。

 

③ 洗剤をしっかり洗い流したら、傘の水を切ります。

屋内の風通しの良い場所に移動させ、広げて陰干しをします。

 

④ よく乾いたことを確認してから、バンドで留めて収納します。

長く使うために、もうひと手間のお手入れ方法。


傘のはっ水性が落ちてきたら?

長く使っていると傘のはっ水性が低下し、雨をはじかず、生地に雨がしみ込んでくるようになります。

諦めて手放してしまう前に、傘用のはっ水スプレー(防水スプレー)を使いましょう。


使う時は、マスクや保護メガネを着用の上、屋外で行います。

また、火気の近くでの使用は厳禁です。


※使用の前に使用上の注意をよく読み、正しくお使いください。

※はっ水スプレーは傘の生地に合った物をお使いください。


傘の骨がサビてしまったら?

雨水が付いた状態で放置して傘の骨がサビてしまった場合。

実は、クエン酸水でサビを落とせる可能性があります。


サビが出た部分にクエン酸水(水、もしくはお湯100mlにクエン酸小さじ1/2をよく溶かしたもの)をかけ、歯ブラシ等でこすります。


水で洗い流し、陰干ししてしっかり乾燥させます。


全てのサビを落とせるわけではありませんが、できて間もないサビの応急処置にはなります。

サビないように日頃から使用後はしっかり乾かす習慣にしておきましょう。


「晴雨兼用」の傘のお手入れは?


突然の雨にも対応できる「晴雨兼用」の傘を愛用されている方も多いと思いますが、こちらも使用後にお手入れができると、長く使い続けられます。

少しの雨に降られたくらいなら、他の傘と同じように風通しのいい場所で陰干しをすれば大丈夫。

 

大雨や長時間使用した際は生地の加工の劣化に繋がりやすいので、乾いたタオル等で軽く拭いてから陰干しをおすすめします。

 

水洗いできない傘でも、日頃からブラシ(歯ブラシでも大丈夫です)などで汚れを落とし、固く絞ったタオルで傘の外側と内側を優しく拭き、陰干しをする習慣にすると傷まずに長く使えるようです。

 

購入時に取扱説明書をよく読んで、適切なお手入れをしていきましょう。

雨シーズンの玄関の掃除方法。

雨の季節に気になるのは傘だけではありません。

”家の顔”の玄関も汚れがちです。

 

玄関の主な汚れは、靴底についてきた土や砂、ホコリ、花粉等です。

掃除の基本に「乾いた汚れは乾いた状態で取り除く」があります。

普段の掃除では、ほうきとちりとりで、入ってきた汚れを掃いて取り除きます。


ただ、雨の日は床に濡れた状態の土や泥が付きやすいです。

これらは乾いて固まってしまうと落としにくい頑固な汚れになってしまいます。

 

これを防ぐために、竹内先生は玄関の外にドアマットを敷き、家に入る前に靴の汚れをしっかり落とすようにしています。

それでも入ってきてしまった汚れには水拭きです。

固まってしまう前に、硬く絞ったぞうきんで拭いて落とします。


玄関のたたき部分は水を流して掃除をするのは厳禁。

床の素材がコンクリートや大理石等の場合、大量の水や洗剤を使うとシミや傷がついてしまうことがあるからです。


掃除後は扉を開け、玄関の湿気をしっかり逃がします。


そのほか、人の手が触れる機会が多いドアノブ、インターフォン等も、重曹水や中性洗剤を使って拭き掃除をしておくと、気持ちのよい玄関になります。


玄関掃除のコツとして、竹内先生は捨てる前のタオルを使いやすい大きさに切った物を靴箱の中にストックしておき、水拭き等の玄関の拭き掃除に使い、終わったらそのまま捨てるようにしているそうです。

仕上げに、玄関のニオイ対策を。

雨の季節は家の中にニオイもこもりがちです。

特に玄関のニオイはお客様が最初に気になるものなので、いつもより入念にニオイ対策をしましょう。


竹内先生はグラスに重曹を入れ、ペパーミント等清涼感のあるアロマオイルを垂らしているそうです。

こちらもぜひ取り入れてみてくださいね。


気分が滅入りがちな雨の季節、お気に入りの雨具と、気持ちの良い玄関作りで、少しで気持ちの良い時間を作れるといいですね。