クローゼットはぎゅうぎゅう。でも着たい服がない。
「服はあるのに着たい服がない」
「服が多すぎて取り出しにくい」
「服を出したらシワだらけ」
「そもそも服が入らない」などなど。
片付けても片付けても、気づけばグチャグチャになっている、それがクローゼット!
今回はクローゼットの収納でお悩みの方に「今、お気に入りの服だけがあるクローゼット」の作り方をご紹介します。

お気に入りの服だけが並ぶクローゼットの作り方はシンプルに2ステップ。
Step1:お気に入りの服だけを残す
Step2:お気に入りの服をきちんと収納する
ところが、これがやってみると意外に難しいんですよね。
お掃除や収納のお悩みを10年以上解決してきた大津たまみ先生に、片付けの現場で生まれた、片付けが苦手な人でもできるクローゼット収納の仕方を、つまづきがちなポイントを乗り越える方法とあわせて教えてもらいます。
Step1:お気に入りの服だけを残す
クローゼットの中には、お気に入りの服、いつも着ている服だけを残したい。
そのためにはまず服の選別です。
"着る服"と"着ない服"で分けましょう、という方法が多いですが、数多くの片付けの現場経験のある大津先生はそれでは難しいことに気づきました。
ひと口に“着る”“着ない”と言いますが、片付けが苦手な人は"着る服"と"着ない服"の線引きの基準が違うようなのです。
大津先生から見ると "着ない服"も、片付けが苦手な人にとっては"まだ傷んでいないから着る(着られる)服"、"部屋着としてなら着るかもしれないから着る服"となっているのだそう。
これでは服は一向に減らずに、クローゼットが満員のままです!
そこで大津先生は新しいルールを考案。
「クローゼットの中をお気に入りの服だけにします。お気に入りではない服、2年間着ていなかった服はクローゼットから出します!
お気に入りではないから2年間も着ていないのです。そういう服は手放すタイミングなんです。」
まずはお気に入りの、いつも着ている服だけをクローゼットに残しましょう。

捨てるのではなく、次に活かす。
クローゼットから出した服は手放します。
ここでも大津先生が気づいたことがあります。
それは、片付けが苦手な人は服を捨てることに罪悪感があること。
高かった。
まだ着られる。
もったいない。
思い入れがある。
このような理由から "もう着ないけど処分できない服"がクローゼットを占領していきます。
そんな人に大津先生がお勧めするのが、服のリサイクル。
経験上、捨てるのではなくほかの場所で役に立つと考えると、罪悪感が減って処分しやすくなる人が多いそうです。
また、もう着ないけど素敵な思い出がたっぷり詰まっていて捨てられない服は、「思い出の品」として別の場所で保管しましょう。

Step2:お気に入りの服をきちんと収納する
服はすべてハンガーにかける

次に、服を収納していきます。
服はすべてハンガーにかけて収納します。
よく着ている服や好きな服から順にハンガーにかけて、収めていきます。
こうすれば服に変なシワがつくことも減ります。
スペースが足りずに入らなかった服は次に手放す候補ですよ。
また、クローゼットの中にしまうのは今の季節に着る物だけ。
シーズンオフのものは別の場所で保管するのもポイントです。
引き出しの中は立てて収納が鉄則!

ハンガーにかけづらい服は引き出しにしまいます。
この時は1つだけ、服は必ず立ててしまう、を守りましょう。
服のたたみ方は気にせず、たたんだ時に輪の部分が上になるように立てます。
これだけで、取り出しやすく取り出した後も崩れにくくなります。
服はブックエンド等で仕切ると立てやすいですが、牛乳パックでも簡単に作れます。

【牛乳パックで作る仕切りの作り方】
- 牛乳パックをよく洗って乾かします。
- [1]の赤い線のように切ります。
- 牛乳パックを開いて外側を合わせ、ノリを塗ります。
- しっかり貼りあわせて完成です。
このふたつのポイントを守れば、お気に入りの服をていねいに長く着られるクローゼットが作れます。
挑戦してみてくださいね。
お気に入りのクローゼットにするためのアドバイス。
最後に、大津先生から片付けが苦手な方へアドバイスをもらいました。
「片付けの現場では『洗濯物をたたむのが面倒』という声を本当に多く聞きました。たたむのが面倒なら、乾いた洗濯物をハンガーごとクローゼットにしまっちゃえばいいんです!シワにもなりにくく、手間も減ります」
さらに、「服は買うから増えるのです。最近はインターネットなどで服をレンタルできるサービスが増えてきています。新しい服は買わずに借りてみてはいかがでしょう。
私も利用していますが、流行のスタイルを手軽に試せたり、自分では選ばない服が着られて楽しいですよ♪」
とのこと。
いろいろな方法で、自分のお気に入りだけがあるクローゼットを作ってくださいね。