お風呂の大掃除をラクにする、毎日のお掃除方法。
「お風呂は毎日使う分、汚れがたまりやすい場所です。」
浴室が汚れやすく掃除が大変な場所であることは、お掃除のプロ大津たまみ先生も認めています。
今回は毎日のお風呂掃除、毎年の大掃除が大変という方のために、特に汚れがたまりがちな場所とその掃除方法、汚れがたまりにくくなる方法を教わります。
大津先生が考える、ポイントとなる汚れは次の3点。
- スミにできるヌメりやピンク汚れ
- すき間にたまった汚れ
- さまざまな場所に発生する黒ずみ
特に黒ずみは、浴室内の様々な汚れが複合的に混ざり合ってガンコな汚れになり、放置すればカビにもなります。
一度きちんと掃除をして、その後に汚れの予防とこまめな掃除をすると汚れが広がるのを防げますし、毎年の大掃除もラクになります。
参考にしていただき、日々の掃除をラクにしてくださいね。
スミにできるヌメりやピンク汚れの掃除方法。
浴室のスミは入浴後に水が残りやすい場所です。
水だけでなく水に溶けた皮脂や石けんカスも一緒にたまりやすく、この場所がヌメったり、ピンク色になるのを多くの方が経験されていると思います。
さらに、空気がうまく循環しないと湿気もたまりやすくなり、放置するとカビの発生につながります。
掃除方法
①表面の汚れを落とします。
浴室用のスポンジ(ここでは「洗剤がいらない!お風呂専用お掃除スポンジ」)や布で、気になる汚れを軽くこすって取り除きます。
② 重曹ペーストを汚れに塗布します。
重曹と水を2:1の割合で混ぜてペースト状にし、汚れが残る場所に塗ります。
汚れとなじむまでしばらく待ちます。
③ ブラシ(ここでは「大津式お掃除ブラシJ」)等を使って汚れをこすり落とします。
重曹の洗浄効果と、研磨剤の相乗効果を利用して汚れをしっかり除去します。
④ 水をかけ、重曹が残らないようによく洗い流します。
⑤ 換気扇を回しっぱなしにしたり、吸水性が高い布で床全体を拭き上げたりして、しっかり乾燥させます。
浴室にできるだけ水分を残さないことが、汚れを増やさないコツです。
汚れの予防方法
スミに汚れを発生さないために、日頃から簡単に取り組める予防方法をいくつかご紹介します。
・浴室を出る前にシャワーで浴室全体の汚れをしっかり洗い流す。
・入浴後には徹底的に換気を行う。
・定期的にブラシ(ここでは「角効くバスブラシ」)や重曹を使ってスミまでしっかり掃除をする。
汚れの部分に重曹をふりかけ、幅の広いブラシと重曹を一緒に使えば、ガンコな汚れの予備軍を落とすことができます。
・カビを発見したらたら早いうちに除去する。
カビは発生してから日が浅い方が落としやすいですし、被害も小さくて済みます。
ただし、洗剤が混じらないように掃除をする日を分けましょう。
すき間にたまった汚れの掃除方法。
扉のレールや換気用のすき間、タイルの目地、シャワーヘッドの接続部分等、浴室内にはすき間やミゾ、凹凸がたくさんあります。
このような場所は水や石けんカス、皮脂等の汚れが入り込んで、洗い残しになることが多いです。
ヌメり汚れになりやすく、換気が不十分だとカビも発生します。
掃除がしにくい場所は日頃から意識して汚れを落とすようにしましょう。
今回はドアレールを例に、掃除方法をご紹介します。
掃除方法
③水をかけて洗剤をよく洗い流します。
特にフチの部分に汚れや洗剤が残りやすいので、フチまでしっかり洗えるブラシを使って、洗い残しがないように念入りに流しましょう。
④水分が残って次の汚れにならないよう、しっかり乾燥させます。
換気扇や自然乾燥だけに頼らず、タオル等で拭き取っておくとより効果的です。
汚れの予防方法
汚れや水分が入り込みやすく、掃除も手間がかかるすき間部分は、しっかり汚れを落とした後に予防するのが効果的です。
・入浴後はシャワーを使い、すき間の水分と汚れをしっかり流し、よく乾燥させる。
・浴室に水気を残さないために、換気扇を常時稼働させておく。
・汚れが付着しないように、汚れが気になるすき間部分にマスキングテープを貼る。
テープが汚れたらはがして貼り替えます。
抗菌作用があったり、掃除に特化した物、サイズも様々あるので、使いやすい物を探してみてください。
さまざまな場所に発生する黒ずみの掃除方法。
浴室の汚れの中でも目立つのが黒ずみです。
排水口まわりやタイルの目地、パッキンの部分に黒ずみが発生しやすいです。
原因は湿気とカビ。
放置すると広がる一方なので、見つけたら可能な限り早く除去しましょう。
掃除方法
黒ずみにはカビ取り剤(塩素系漂白剤)を使います。
① キッチンペーパーをこより状にしたものを黒ずみに置き、その上からカビ取り剤を吹きつけます。
排水口まわりやパッキン部分には特にしっかりと使い、根元から除去するようにしましょう。
② こよりをラップで覆い、カビ取り剤をしっかり密着させます。
この状態で、15分ほど放置します。
③ ラップとこよりを外し、ブラシで黒ずみをこすり落としていきます。
④ 水で洗剤をしっかり洗い流し、水分を拭き取り、乾燥させます。
※カビ取り剤(塩素系漂白剤)を使用する際は、取扱説明書をよく読み、必ず換気をし、洗剤が肌につかないようにゴム手袋やシャワーブーツ、メガネ等でガードしてください。
汚れの予防方法
・防カビ用のくん煙剤等、防カビ剤を定期的に使用する。
現在はくん煙剤を始め、様々なタイプのカビ予防アイテムがあります。ご自宅に合う物を探して取り入れていきましょう。
・換気は常時徹底して行う。
暮らしの中の少しの変化で、掃除をラクに。
浴室のスミやすき間の汚れ、いろいろな場所に出現する黒ずみ。
大掃除でも苦労するこれらの汚れは、ご紹介したように、定期的に少しずつ掃除することで、ガンコな汚れになるのを防ぐことができます。
毎日の掃除と来年の大掃除のために、少しずつ始め、汚れ予防も心がけてみてくださいね。
もう少し思い切った方法として、浴室のリフォームの際にできることがあります。
ひとつは換気扇。
使っていたものよりも換気機能の高い物を選ぶと、水アカやカビが発生しにくくなり、掃除の手間が減ります。
大津先生も換気扇の取り換えによって、風呂掃除がラクになった経験があるそうです。
もうひとつは給湯器。掃除をラクにする機能付きの物を選択してみませんか。
リンナイには「ウルトラファインバブル」という、直径1マイクロメートル未満の微細な泡を含む湯が使えるようになる給湯器があり、浴室や洗面所等で気になる水まわりの汚れや水アカが付きにくくなります。
ご自分とご家族の生活に合うものを上手に取り入れて、ラクに、清潔な浴室でお過ごしください。
リンナイのウルトラファインバブルのお湯が家中で使える給湯器についてはこちらから。