浴室の汚れやカビを防ぎたい。掃除のプロが教えるお風呂掃除のコツ7選。

お掃除後の浴室のきれいさをキープしたい。

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出典:写真AC

日々のお風呂掃除、簡単にしたいですよね。

特に張り切ってすみずみまで掃除をした後は、できるだけそのきれいな状態を長続きさせたい。

そういう場所こそ、掃除のプロが提唱している「予防清掃」がおすすめです。


予防清掃は、付いた汚れを取り除いた後に、新しい汚れが付きにくくする掃除方法です。

長年この予防清掃を取り入れているお掃除のプロ大津たまみ先生に、お風呂場が汚れにくく、掃除がラクになるコツを教わります。


毎日の掃除に取り入れて、気持ちよさを長持ちさせるヒントにしてください。

浴室の予防清掃のアイディア7選


①しっかり換気

浴室の汚れやカビの予防にまず欠かせないのが「換気」。

ヌメりもカビも、すべては湿気等の浴室内に残った水気から発生すると言っても過言ではありません。


使用後は浴室の扉を閉め、湿気が逃げない状態を作った上で換気扇を稼働させます。

集合住宅では湿気がたまりやすいので、24時間換気扇を稼働させっぱなしでもいいくらいなのだそうです。


換気扇は機能していますか?


大津先生がご自身の経験からチェックしてほしいと思うのが、換気扇がちゃんと機能しているか、故障していないか、です。

まずは換気扇を起動させ、異音がしないかをチェック。

稼働していても吸引力が落ちていることもあります。

換気扇にティッシュペーパーを近づけて、張りつくようならちゃんと吸い込んでいます。

落ちてくるようなら、プロによるメンテナンスを考えてみましょう。

②使用後に冷水シャワー

浴室を使った後は、出る前に浴室全体にぐるりと冷水のシャワーをかけましょう。


カビの繁殖には水分と適度な温度、養分が必要です。

冷水をかけることで浴室内の温度を下げ、壁等に付着した養分(シャンプーや皮脂等の有機物)を洗い流すことができ、カビの発生を防げます。

③水滴を除去

浴室内に残った水滴はヌメりやカビ、水栓金具や鏡のウロコ汚れの原因になります。

残さないようにしっかり取り除きましょう。


鏡や壁に残った水滴は、スクイージーを上から下に向かって動かし、水気を切ります。


天井の水滴は、柄が伸縮するフローリングワイパーを用意し、先にマイクロファイバークロスをつけて拭き取ります。


マイクロファイバークロスは吸水力が高いので、一緒に浴室の他の水滴も拭いて、カビを予防しましょう。

④シャンプー類は吊るす・浮かす収納に

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シャンプーやボディソープのボトルを棚の上に置いていると、底の部分にヌメりが発生しがちです。

吊るしたり浮かしたりする収納にして、汚れができないようにしましょう。


風呂桶や椅子、掃除用のスポンジやブラシ等もできるだけ浮かしたり吊るしたりするようにすれば、汚れ防止になり、掃除のジャマにもなりません。

⑤排水口にはネットを

排水口にたまる髪の毛やそこに絡む汚れは、できるだけ触らずに掃除をしたいですよね。


お掃除のプロとしては毎日掃除をして清潔にしておくのがベストなのですが、手間に思う人には「お風呂掃除が楽になる浴室排水口ネットホルダー」のような、排水口にネットをかけて髪の毛等をまとめて捨てられるようなアイテムを使うことを提案しています。


気付いたときにこまめに取り替えれば、汚れもたまりにくく、掃除の手間とストレスも同時に減らせます。

⑥防カビ剤を使う

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せっかく取り除いたカビが再発生しないように、定期的に市販の防カビ剤を使いましょう。

浴室全体に使える市販の「カビ防止くん煙剤」が効果的で、大津先生もおすすめです。


なお、エプロンの内側のピンクカビまでは届きにくいので、別に防カビ剤を使うと良いでしょう。

⑦脱衣所のカビにも注意

見落としがちなのが、浴室に隣接する脱衣所の汚れです。

脱衣所は湿気がこもりやすく、衣類から出た糸くずやホコリもたまりがち。

湿ったタオルや衣類が放置され、カビが繁殖しやすい環境です。

浴室同様、換気をこまめに行い、湿ったタオルや衣類は放置せずに乾燥させるか、風通しの良い場所に移動させるようにしましょう。


カビ予防剤を使用するのも有効です。


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脱衣所にカビが発生してしまったら。

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脱衣所の天井部分。よく見ると壁と天井のキワに黒いカビが。

脱衣所では洗面台や洗濯機、床等の汚れは目につきやすいのですが、壁や天井の汚れは見落としがちです、と大津先生は指摘。


天井や部屋の隅はカビが発生しやすいそうです。

発見したら早めに除去するようにしましょう。

壁紙が水拭き可能なタイプであれば、次の方法でカビを除去します。

 

<用意する物>

・ゴム手袋

・カビ取り剤(塩素系漂白剤)

・キッチンペーパー

・ブラシ (歯ブラシや「大津式お掃除ブラシJ」)

・捨てても良い布

 

<掃除手順>

作業をする前に、窓や扉を開けたり、換気扇を回したりして換気をよくしておきます。


作業中は必ずゴム手袋をしてください。

また、高所での作業になりますので、保護メガネ等で目を保護し、カビ取り剤が誤って目に入らないようにしましょう。

発生しているカビにカビ取り剤を塗布します。

キッチンペーパーにカビ取り剤をしっかり含ませ、カビが生えている場所に押し込むようにして貼りつけます。

そのまま15分放置します。

この時間は必ず守ってください。


湿布中はキッチンペーパーがはがれ落ちないよう、掃除場所を離れないでください。

15分経ったらキッチンペーパーをゆっくりはがし、残っている汚れをブラシでこすり落とします。

捨ててもよい布でカビ取り剤を水拭きし、別の布で乾拭きをします。

最後に、しっかり乾燥させてカビが発生しないようにしましょう。

換気扇を回しっぱなしにしたり、扇風機で風を送るのも良いそうです。



清潔で過ごしやすい浴室を。


浴室の汚れは、すぐにこびりつきやヌメりになってしまいます。

特にカビは一度発生すると繁殖が早く、掃除が大変。完璧に除去することもなかなか難しいそうです。

汚れがひどくなる前にこまめな掃除を心がけたいですね。


それがなかなか難しい場合、大津先生は、リフォームの際に汚れが付きにくい浴槽や壁を選ぶことも一つの手段です、とアドバイスします。


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例えば、リンナイには「ウルトラファインバブル」という、直径1マイクロメートル未満の微細な泡を含む湯が使えるようになる給湯器があり、浴室や洗面所などで気になる水まわりの汚れや水アカが付きにくくなります。 

このような機能を備えた住宅設備機器を積極的に採用して、掃除をラクにするのも一計ですね。

 


予防やこまめな掃除、便利な機器など、ご自分やご家族の生活に合うものを上手に取り入れて、無理せず、清潔な浴室で過ごせるようになるといいですね。

 

 

■リンナイのウルトラファインバブルのお湯が家中で使える給湯器についてはこちらから。

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