お風呂場の頑固な汚れ、カビと床の黒ずみ。掃除方法をプロに教わりました。

気づくと落ちにくくなっている、お風呂場の汚れ。

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出典:写真AC

お風呂場の掃除はちゃんとしているのに、サボっているわけでもないのに、落ちにくくなっている汚れがありませんか。

お掃除のプロ大津たまみ先生は、そんなお風呂場の厄介な汚れとして、カビ、中でもゴムパッキン部分のカビと床の黒ずみの2つを上げます。

今回はこの2つを撃退する、プロの掃除方法を教わります。

ゴムパッキンのカビの掃除方法。

お風呂場につきもののカビの中でも落としにくいのが、ゴムパッキンに入り込んだカビなのだそう。

これはお掃除のプロも、塩素系漂白剤を使って根気よく付き合う必要がある汚れだと言います。


用意する物

  • カビ取り剤(塩素系漂白剤)
  • キッチンペーパー
  • 捨ててもよい布


  • ゴム手袋
  • マスク
  • 保護眼鏡


掃除方法


(1)掃除の準備をする

頑固なカビの掃除には塩素系漂白剤を含むカビ取り剤を使用するため、事前の準備をしっかり行う必要があります。

必ず、換気扇を回したり窓や扉を開けたりして換気を良くしておきます。


ゴム手袋を着用し、皮膚を保護します。

マスクと保護眼鏡をして、鼻や目の粘膜を刺激から守りましょう。


ちょっと大げさに思われるかもしれませんが、これはお掃除のプロとの実体験からくるアドバイス。

「冬は肌が乾燥して敏感になりやすいですし、春先は花粉症の人は粘膜が弱っているので刺激に敏感になっています。季節によって体への影響が変化するので、必ず予防をした上で掃除をしましょう」



(2)カビ取り剤で湿布をする

カビが発生している部分に、カビ取り剤を直接塗布します。

キッチンペーパーをこより状にして貼り付け、15分以上放置します。カビ取り剤をカビに浸透させます。


(3)こよりを外す

時間が経ったら、こよりを外します。

この時、こよりでカビ汚れをこすり落とすようにするとよいそうです。


この時点でまだカビが残っていて気になる場合は、もう一度カビ取り剤を塗布し、キッチンペーパーのこよりで湿布をしてみてください。


(4)カビ取り剤を洗い流す

カビ取り剤を塗布した場所にシャワーをかけ、カビ取り剤とカビの残骸をしっかり洗い流します。


洗剤が残っているとパッキンの変色の原因になりますし、カビの残骸から新たなカビが発生することもあるので、洗い流しは念入りに行ってください。



(5)拭き取る

最後に、次のカビの成長につながらないよう、捨ててもよい布で水分を拭き取ってしっかり乾燥させましょう。

大津先生によると、お風呂場等のゴムパッキンは時間が経つにつれて劣化する物なのだそう。

カビが入り込んで取れなくなったり、ひび割れてきたら、張り替えも考えてみましょう。


床の黒ずんだ汚れの掃除方法。

床が黒ずんで汚れが落ちにくいという声もよく聞きます。

大津先生は、床の黒ずみ汚れの主な原因は、皮脂を始め、酸性の汚れが様々な要因で固まってこびりついた物と解説。アルカリ性の風呂用洗剤を使って落とします。



用意する物

掃除方法


(1)掃除の準備をする

換気扇を回したり窓や扉を開けたりして、換気を良くしておきます。

床を予洗いします。

シャワーの水温を少し高め(50℃前後)に設定し、表面の軽い汚れやホコリを洗い流します。

温水を使用することで床全体を温め、皮脂汚れを落としやすくする効果もあります。


予洗い中の火傷にはお気を付けください。


(2)洗剤を塗布する

風呂用洗剤を床全体に均等に塗布します。

汚れがひどい部分は重点的にたっぷりと使いましょう。

15分ほど放置し、汚れにしみこませます。



(3)ブラシでこする

ブラシ(今回は「角効くバスブラシ」)を使って、汚れをこすり落とします。

ブラシは面積が広い物、ブラシにコシがあってしっかり力を入れてゴシゴシできる物だと手早く掃除ができます。

ブラシが届きにくいスミやフチ、ミゾの部分は、歯ブラシや細身のブラシ(今回は「大津式お掃除ブラシJ」)を使うとしっかり汚れが落とせます。

凹凸があって水や汚れがたまりやすい場所や、排水口のフタ等の平らな場所は、幅広で曲げやすいお風呂用のスポンジ(今回は「洗剤がいらない!お風呂専用お掃除スポンジ」)を使って洗います。

(4)カビを取る


カビを見つけてしまった場合は、カビ取り剤を湿布をして除去します。

詳しい掃除方法はこのコラムの前半をご覧ください。


(アルカリ性の風呂用洗剤はカビ取り剤に使用されている塩素系漂白剤と同時に使用しても有毒なガスは発生しません)



(5)洗剤を洗い流す

最後に、シャワーで床全体をくまなくすすいで、汚れと洗剤をしっかりと洗い流します。

その後は念入りに乾燥させます。

吸水性のよい布を使って拭き上げると、より効果的です。

カビや頑固な汚れを防ぐのは日々のお掃除。


お風呂場の汚れを頑固な物にしないためには、日々の掃除でも汚れが付きにくい状態にすることができます。

これは掃除のプロが「予防清掃」と呼ぶ方法です。

まず、お風呂場はできるだけ常時換気を行い、室内の湿気を減らしておきましょう。

これだけでも効果があります。


そして、使用後にはなるべく掃除を。

掃除が無理な時でも、床をシャワーで流し、室内を拭いてできるだけ水分を取り除くだけでも違います。


最後に、週に一度はしっかり掃除をし、カビの元になる汚れを洗い流して清潔にしましょう。

カビは定期的な掃除でカビの元を落とすことができます。カビに一番効果的なのはやはり掃除なのだそうです。


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出典:写真AC

頑固な汚れを育てないために、少しずつ取り入れてみてくださいね。



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