お掃除の基本、知っていますか?
掃除方法は人によってさまざま。
昔は家族や地域の年長の女性に教えてもらう機会も多かったのですが、現在はワーキングマザーの増加や核家族化でそんな機会も減ってきました。
何事もそうですが、掃除も基本を知らずに非効率な方法でがむしゃらに行っていてもなかなかキレイになりません。
むしろ力を入れすぎて疲労困憊…なんてことも。
そんなことがないように掃除と収納のプロ大津たまみ先生に、掃除の基本5ヶ条を教わります。

出典:写真AC
その1:掃除の動作は上から下へ!

掃除をする際の基本中の基本。
掃除は上から下に掃いていく(拭いていく)こと。
例えば、机の上を拭いていて照明の汚れに気がついて照明を掃除するなんてことをしていたら、照明に付いたホコリが下に落ちてきてしまい、再度、机の上を拭かなくてはいけなくなります。
短時間で効率的に掃除をするために大事なのは、順番。
まずは、「上から下へ」を意識して行いましょう。
その2:乾いた汚れは乾いたままで取り除く。
これも掃除の基本中の基本。
いろんな場所をとりあえず濡れ雑巾で掃除し始める人がたくさんいます。
ちょっと待ってください。
乾いた汚れは濡らしてしまうと汚れを取り除くのに時間がかかってしまいます。
雑巾がけした後にホコリが張り付いて残っているのを見たことはありませんか?
乾いている汚れを見つけたら、濡らさず、乾いたままの状態で拭き取ったり吸い取ったりするようにしましょう。
その3:強い洗剤は下から上に向かって塗る。

アルカリ性や酸性の洗剤を使用する時は、洗剤をスプレーで掃除場所に直接吹きかけるのはやめましょう。
放置すると、掃除場所の素材の色が脱色されてしまうことがあります。
洗浄能力の高い、強い洗剤を使用する際は、まずスポンジ等の掃除道具に洗剤をつけ、下から上に向かって動かしながら掃除をするのがポイントです。
その4:面積に合わせた道具を使う。
効率よくお掃除をするためには、汚れを落とす面積に合わせた道具を使用することも大切なポイント。
お風呂の壁のように面積が広い場所を掃除する時には大きなスポンジが適しています。
一方でトイレのように狭かったり、細かい箇所が多い場所では小回りのきくブラシの方が汚れを落としやすいです。
汚れにきちんと届くように、掃除をする面積に合わせて道具を選びましょう。
その5:時間と温度を活用する。
汚れを落とすメカニズムは「時間」「物理力」「温度」「洗剤濃度」の4つに分けることができます。
(ここで言う時間とは「つけ置く時間」です。)

ガンコな汚れはごしごしと力任せにこすって落とすより、「時間」と「温度」を味方につけ、つけ置きをして汚れを緩ませたり、水ではなく40℃位の温度で拭いたり、少し洗剤を温めたりすることで汚れ落ちがぐんとよくなります。
重曹水も温めてから使うとより効果的になります。
こちらもご参照ください。
頑固な汚れを落とす際は、「時間」と「温度」を意識してみてください。
裏ワザの前にまずは基本をしっかりと。
プロ直伝のお掃除の基本、いかがでしたか?
意外と知らなかったポイントがあったのではないでしょうか。
難しいことではありませんので、ぜひ今日のお掃除から意識してみてくださいね。
何を始めるにもやっぱり基本が大切。
裏ワザやテクニックも大切ですが、まずは基本を押さえて効率的なお掃除を始めましょう!