使っていない調理グッズ、ありませんか?
いつも通りキレイに片づいたキッチン。
それなのに「なんとなく使いづらい」と感じる時はないでしょうか。
原因のひとつに、出しっぱなしの調理家電や便利グッズがあると掃除と片付けのプロ大津たまみ先生は言います。
掃除と片付けで10,000軒以上の家庭のキッチンを見てきた大津先生は断言します。
「ご家庭にある調理家電や便利グッズのうち、7割が実際には使われていませんでした!」
数回使ってあるならいい方で、中には封すら開いていない物も多数あったそうです。
みなさんも心当たりはありませんか?

大津先生は言います。
「キッチンが使いづらいなと思ったら、まずは使っていない物はないか、特に“便利だから使うかも”、“近いうちまた使うかも”と思って出しっぱなしになっている物がないか、確認してみてください。おそらくそれらがジャマをしていますよ」
今回はキッチンを広く使うための便利調理家電・便利グッズとのつきあい方をご紹介します。
しまうべきか、出しておくべきか、それが問題だ。

キッチンの調理台や作業台の上にあるアイテムを見直してみましょう。
出しっぱなしになってホコリをかぶっている物はないでしょうか?
毎日使う炊飯器、電気ポット、コーヒーメーカー等。
もちろん、これらはそこに無いと不便です。
でも、なんとなく置きっぱなしになっている物もあります。
最後に使った日を思い出せないジューサーやミキサー、片づけるのが面倒で出しっぱなしのホットプレート等はありませんか?
少なくとも1週間に1度も使っていないものはしまいましょう。
次も使いやすくなる調理家電・便利グッズの収納方法。
箱がある物は箱の中へ。

頻繁に使っていないアイテムは、最初に入っていた箱に戻しましょう。
この時、付属品を含めて必ずすべてのパーツを箱に入れ、迷子のパーツを作らないようにしましょう。
購入時のようにきっちりと入れる必要はありません。
とりあえず全部の部品が元の場所に揃って入っていることが大事です。
また、調理家電等の箱は捨てずに取っておきましょう。
外側に使い方や注意事項が書かれていることが多いので、大まかな取扱説明書代わりになります。
基本的に四角いので、収納する時に上に積んだりということができて便利でもあります。
箱がない物には箱を用意。

そうは言っても、何年も使って箱がボロボロになってしまった物もあると思います。
そういう時は、頑丈な新しい箱を用意しましょう。
そして、そこに取扱説明書を含めてすべてのパーツをしまいましょう。
また、元の箱から写真や使い方、説明文等の部分を切り取って新しい箱の側面に貼っておくと、中身や使用方法がすぐに理解できて便利ですよ。
収納場所にもひと工夫。
次回使いやすくするためにはしまう場所も大切です。

一度しまうアイテムの中でも、使う頻度が高い物、軽い物はキッチンの棚に収めます。
この時も箱に入っていた方が出し入れがラクなので、やはり箱は大切です。
なるべく使う場所に近いところに収納場所を作ると、出し入れや収納がよりスムーズになります。

一方で、大きめの物や重い物、年に数回しか使わない物は、納戸などの収納場所の下の段に収めます。
収納に不向きな場所があります。

スペースが空いているからといって頭より高い位置にある棚に重い物や大きい物を収納するのはおすすめできません。
出し入れが大変な上に、入っていることを忘れる確率がかなり高いです。
出し入れの際に落下、けがをする危険性もあります。
頭より上の棚には、軽い物や絶対に使う消耗品などを入れておくのが収納の基本です。
調理家電・便利グッズがたまってしまうあなたに。
使っていないけれど捨てられない物について、大津先生からこんなアドバイスです。
「1年に1度も使わなかった物は今後も使わない可能性が高いです。使われずに忘れ去られていたら、その物自体もかわいそうです。思い切ってリサイクルしたり、処分したりしましょう。
以前、お子さんと使ったかき氷機を“孫と使うから取っておくの”と大切にされていた方がいらっしゃったのですが、30年近く経ったかき氷機は果たして軽やかに働いてくれるのでしょうか(苦笑)
そんなことも考えてみてくださいね。」