食器の捨て時、捨て方がわかりません。食器棚を整理して快適なキッチンに。

食器の捨て時がわかりません。

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食器棚が使いづらい、と思っていませんか?


お掃除と片付けのプロ大津たまみ先生は食器であふれている食器棚をたくさん見てきました。


「毎日使うので気付きにくいのですが、毎日だからこそ食器棚の使いづらさはストレスになって積もっていくんです」と大津先生。


食器でいっぱいの食器棚を整理して、日々の家事ストレスを少し軽くしましょう。

使う?使わない?まずは食器を選別。


食器は、今住んでいる家族が今使っている分だけを食器棚に収納するのがルールです。


これがなかなか難しく、大津先生の実感では、「今使っている食器」「使っていない食器」に分けると、3:7くらいの割合で使っていない食器の方が多いご家庭が多かったそう。

みなさんの食器棚はいかがでしょうか。


使っていない食器が多いかもと思われた方、早速整理を始めましょう。

まずは食器棚から食器をすべて出します。

多くの方がこの時点で、こんなに食器があったの?と驚かれるようです。

出した食器を、大津先生の片付けではおなじみの4分割の選別方法


「いる/いらない/迷い/移動」


に分けます。

「いる」は今家族が使っている食器。


「いらない」はもう使えない、使わない食器。


「迷い」はどうするか迷っている食器。


「移動」は頻繁には使わない物で、食器棚から移動させる必要がある食器。

大津先生が考える、食器の捨て時・手放し時

食器は特に「捨てる」という判断がしづらい物です。

現在の食器は丈夫に作られていて、欠けることはあっても割れにくく、使おうと思えばいつまでも使えてしまうのが原因のひとつだそう。


そこで、大津先生は次のような食器の捨て時、手放し時の基準を提案します。

①欠けている、ヒビが入っている、割れているなど、物理的に使えない物。


②セットで使用する物なのに、どれかが欠けて数が足りなくなった物。

セット使いという本来の使い方ができないので手放しましょう。


③使いにくい物、洗いにくい物、好みに合わない物。

これらは無理をして使い続けても自然と選ばなくなり、結局は使わなくなってしまいます。

また、好みに合わないいただき物の食器は、受け取った時点でいただき物の役割が終わったと考え、手放してもかまわないと大津先生は考えます。

④家族がもう使わなくなった物。

子ども用の食器等、用が済んだ物は手放しましょう。

思い出が詰まっていて手放しがたい場合は、食器棚ではなく思い出の物をしまう「思い出箱」に移動させましょう。


⑤同じような食器。

好みで似たようなものが増えてしまった場合は、本当に使っている食器だけを厳選して残すようにしましょう。

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使いやすい食器棚を作る。


残すと決めた食器は食器棚に戻します。

この時、一番よく使う食器を食器棚の一番手に取りやすい位置(腰から肩の間の高さ)に置きます。

こうすると日々の家事の中でもストレスなく出し入れができ、時短にもなります。

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「使わない食器棚」を作ろう

今使わない食器をそのまま食器棚に戻すと、元の食器棚に逆戻りです。

大津先生は、もう一つ予備の「使わない食器棚」を作り、そこに移動させることを提案します。


食器棚にある食器で多いのがストック食器、セットの取り皿などが割れた時の予備の食器です。

これらは今すぐ使う物ではないので「使わない食器棚」に収めます。


将来使う予定の食器、4分類で「迷い」に入った食器も「使わない食器棚」に入れます。

年に一度チェックして、使わなかったものは手放すことを考えましょう。

食器棚を圧迫している物に来客用の食器があります。


高価な物やセットの物が多く、扱いに気を使いますし場所を取ります。

「使わない食器棚」に入れてもいいのですが、まずは高価な食器を使うような来客が頻繁にあるか考えてみましょう。

来客があるなら食器棚に戻しますが、そうでないなら大津先生からこんなアドバイス。


「せっかく揃っているきれいな食器ですから、いらっしゃるかわからないお客様のために食器棚の奥深くに眠らせておくのはもったいないです。普段の自分達用として使いましょう!素敵なカップでお茶を飲んだり、美しい器でごはんを食べると毎日が楽しくなります。きっと食器も喜びますよ」

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処分は正しい方法で。


食器がたまってしまう意外な理由として、処分方法がわからないというのもあるそうです。

食器の素材によって処分方法が異なりますので、まずは素材をチェックし、自治体のルールを守って処分しましょう。

最も多いのが、ガラスや陶器の器です。不燃ごみになる場合が多いです。


破損している場合は、回収時に破片でケガをすることがないように厚紙や新聞紙にくるみます。

所定の袋に入れ、「キケン」等と書いてわかるようにして所定の場所に出します。



そのほか、金属の物は不燃ごみのことが多いです。

フォークやナイフは紙に包んでから出しましょう。大きな皿は粗大ごみになる場合もあります。

木製の物は基本的には可燃ごみ、プラスチックの物は自治体によって異なりますので、確認の上処分してください。


使用回数が浅い物は寄付やリサイクルをして「社会に嫁がせる」のもいいでしょう。

年に一度の整理で使いやすい食器棚に。

食器棚がいっぱいになってしまう理由のもう一つに、新しい食器を買っても古い食器を手放さないから、というものがあるそうです。


当たり前のようにも聞こえますが、実際食器を見直すタイミングは、一緒に暮らす家族が増えたり減ったりした時、引っ越し等の大きなイベントの時ではないでしょうか。

ライフスタイルが変わるタイミングで見直すことで、食器棚の中に新陳代謝を起こし、使いやすくなります。

家事もスムーズに行うことができて時短になり、ストレスも減ります。


逆に、その機会がないと食器はたまっていく一方で、食器棚は使いづらいままになってしまいます。

年に一度、大掃除シーズンを見直しのタイミングと考えて、整理してみませんか。

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