玄関をいつも気持ちよい空間にする、プロの収納術。
玄関は家の顔。
いつもきれいにしておきたいですよね。
でも作りつけの靴箱に家族の靴を収納しきれず、たたきにあふれてしまっていること、ありませんか?
今回は、玄関を美しく、靴箱をきれいに使うために簡単にできるワザを5つご紹介します。
教えてくれるのは、掃除と収納のプロ大津たまみ先生。
まずは小さなステップから気持ちのいい玄関を作っていきましょう。

出典:写真AC
①靴を並べる場所を変える
最初は1分でできる、美しく見える玄関の作り方です。
たたきに出ている靴の並べ方を変えるだけです。

こちらはよくある玄関。家族分の靴が、つま先を玄関に向けて並べてあります。

これを、壁に寄せて並べてみましょう。
これだけでスッキリした印象の玄関になります。
靴箱の下が開いていれば、ここに隠すように入れるとなお良いです。
視界が開けますし、廊下への導線を妨げません。
お客様も歓迎されている雰囲気になりますね。
ちょこっと脇によけるだけなので今すぐできますよ。
②靴箱の棚板を移動させる
次は靴箱の収納量を増やすワザです。

ポイントは棚板の位置。
靴箱には棚板の高さが調整できるタイプのものがあります。
入居時のままで使っていませんか?
中に入れる靴の高さに合わせて移動させ、靴を収納しやすくしましょう。
③靴の向きをかえて収納する
さらに、靴によって入れる向きを変えると出し入れがしやすくなります。

紳士靴やヒールの高い靴等は、つま先が奥、かかとが手前になるように入れます。
かかとに指をかければすぐに取り出せるようにしましょう。
かかとが奥、つま先が手前に入れてしまうと出し入れをする時に手を棚の奥まで差し込まなければならず、やりづらい上に、手の甲の分棚板を高くしておく必要があり、限られた靴箱の中にスペースが必要になってしまいます。

一方、パンプス等のつま先が浅い靴はかかとが奥になるように入れましょう。
つま先の部分に指をかければ取り出せます。
かかとが手前になっている入れ方と比べると取り出す時に手を入れなくていい分、手の甲分の高さが節約できます。
容量が限られている靴箱では、手の甲を入れるための数センチであっても積み重なると1足分の高さになります。
限られた靴箱の中に、いかに靴を入れるスペースを作るかが靴箱の収納量を増やします。
④扉のウラを使う

靴箱の扉の裏も貴重な収納スペースです。
扉の内側に粘着テープで貼るタイプのタオルハンガーをつけ、フラットシューズやバレエシューズのような薄い靴、スリッパなどを収納しましょう。
⑤子どもの靴には市販の収納グッズを使う
サイズがまちまちな子どもの靴は、市販の収納グッズを使うことで収納しやすくなります。

100円ショップ等で手に入る「コの字ラック」等の収納アイテムを入れて空間を区切り、スペースを増やしましょう。

今は履いていないけど、下のお子さんのために保管しておきたい靴もありますよね。
そういう靴は紙袋等に入れて、ラックの奥に入れてしまうのがおすすめです。
これで子ども靴の収納スペースが3倍に増えて、玄関も靴箱の中もスッキリします。
お気に入りの靴を長く大切に履くためのルールを守ろう。
最後に。
靴を長く楽しむために、いくつかのルールを守りましょう。

まず、靴を整理するルールを決めます。
壊れていたり、かかとが減りすぎているものは処分するタイミングです。
未だきれいでも、日ごろあまり履かないものも処分の基準です。
あまり履かないということは履き心地が悪いということ。
足が痛くなったりサイズが合っていなかったり、気に入っていなかったりするのです。
履きやすいように手を入れるという方法もありますが、お直しにもお金がかかります。
お金をかけてまでも履き続けたい靴か、考えてみてください。

靴箱に重曹等の脱臭・脱湿効果のある物を入れておくとさらに安心です。
靴を履く時のルールも守りましょう。
大津先生は革靴がカビているどころか靴箱自体がカビだらけ、というお宅を多数見てきたそうです。
靴箱はただでさえ湿気がたまりやすい場所。
1日履いた靴は足からの汗を吸い、かなり湿気ています。
あるデータによると1日に両足からかく汗の量はコップ1杯分だとか。
そんな靴をそのまましまってしまえば、靴箱の中でカビが生えるのは当たり前かもしれません。
履いた靴は1日外に出して乾かし、水分をしっかり放出しましょう。