
毎日がもっと豊かに、うれしくなる

おいしいは、畑から
「1野菜+α」でかんたん、時短。
新生活に、春らんまんの彩り弁当
慣れない新生活では、一息つけるランチタイムが待ち遠しくなります。
春の野菜や魚を詰め込んだ旬のお弁当で気分を高めてみませんか。
今回はひとつの野菜+αで手軽にできて、味わいのアクセントにもなるアレンジおかず2品を料理家のtakiさんにお聞きしました。
詰め方のコツもぜひ参考にしてください。

千切り野菜のおかずは
「すき間埋め」にも最適
多忙な朝は、食材をそろえて下準備する時間すら惜しいもの。
「手間をなるべく省いた野菜のおかず」として料理家のtakiさんが教えてくれたのが、「にんじんとツナのしりしり」「春キャベツとしらすのマリネ」です。
「にんじん+ツナ、春キャベツ+しらすというシンプルな素材だけで手早くでき、彩りや栄養バランスがしっかり。さらに千切り野菜のおかずは詰める時に形状を自在に変えられるため、お弁当箱のすき間埋めとしても優秀なんです。」とtakiさん。
ちょっと面倒な千切りは、スライサーを使うと均等にカットでき、時短になるとのこと。
メインおかずの横に詰め込むことでお弁当の偏りを防いでくれる野菜のレシピは、いくつか覚えておくと重宝しそうです。


面倒な千切りは、スライサーを使うと
手間なく均等にカットできます。
しょうがやオリーブオイルの風味で
脱・定番おかず
お弁当のおかずは衛生面からやや濃いめの味付けが基本ですが、ともすると塩味や甘じょっぱい味など似たような味になりがちに。
そこでtakiさんは飽きの来ないお弁当にするため、香味野菜やオイルの「風味」をうまく活用しています。
「沖縄料理のにんじんしりしりは卵と炒めるのが定番ですが、卵の代わりにしょうがの千切りを加えました。シンプルながら、香りと味わいに深みが増してやみつきになりますよ。」(takiさん)。
春キャベツのマリネは、オリーブオイルで和えると酢の物とはひと味違う洋風のまろやかさをまとい、箸休めに打ってつけです。
風味を利かせた野菜のおかずは個性が強すぎないので、味や色移りがしにくいのもポイント。
食欲増進にぴったりなお弁当の名脇役です。

Recipe
にんじんとツナのしりしり

材料
- にんじん 1本(約 250g)
- ツナ 1缶
- しょうが 1かけ
- みりん 大さじ1
- 塩 小さじ1/4
- ごま油 大さじ1
手順
①にんじんとしょうがは皮をむいて、スライサーで千切りにする。
②フライパンにごま油をひき、しょうが・にんじん・塩を入れ、強めの中火で炒める。
※塩加減は適宜調整を。
③にんじんが少ししんなりしてきたら、火を弱めてみりんを入れる。再び強めの中火で炒めてみりんのアルコール分を飛ばし、水気や油分を切ったツナ缶を加える。
④水気がなくなるまでさっと炒めたら完成。
春キャベツとしらすのマリネ

材料
- キャベツ 1/6個
- しらす干し 20g
- 穀物酢 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- ブラックペッパー 適量
- 砂糖 大さじ1/2
- エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1
手順
①キャベツは外側の葉を2~3枚はいだ後、スライサーで千切りに。
②ボウルに千切りにしたキャベツを入れ、塩もみをして10分おく。
③塩もみしたキャベツの水気をぎゅっとしぼり、調味料をすべて入れて和える。
④しらす干しを加え、塩をふたつまみ(分量外)足して味を調整したら完成。
※しらす干しの塩分に合わせて塩の量は適宜調整を。

監修者プロフィール

料理家 taki
調理師資格を取得後、おべんとう屋の開業を経て、生産者と食べ手をつなぐ料理家に転身。⼤切に育てられた⾷材の魅力を伝えるレシピを日々発信している。
ライタープロフィール
森野 史江
ライター・編集、宅地建物取引士。出版社の編集を経てフリーに。食や住、教育、医療など、暮らしに寄り添う記事制作・取材に取り組んでいる。
2022.4.22

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