ガスコンロのゴトクのお手入れは「チャック付きポリ袋」で時短、簡単に。

お掃除のプロが考えた、家にある物でゴトクを簡単にきれいにする方法。

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出典:写真AC

鍋やフライパン等を置くガスコンロのゴトク(五徳)は形が独特で、ちょっと洗いにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

今回はそんなゴトクを、家にあるごく一般的な「チャック付きのポリ袋」で簡単に洗っている、お掃除のプロ竹内政子先生の方法をご紹介します。


ゴトク等のコンロの部品は、ある程度汚れがたまってから洗おうと待っていると、気付いた時にはベタベタ汚れがこびりつき汚れになって、お手入れが大変になってしまいます。

コンロやコンロの部品に付着した汚れは他の汚れとは違い、調理中に加熱と冷却が繰り返されてガンコなこびりつき汚れになりやすいのです。

理想は毎日洗うことですが、なかなか難しいですよね。


そこで竹内先生が考えたのが、チャック付きのポリ袋でつけ置きをする方法。

ガンコな油汚れにつけ置きが効果的なのは知られていますが、チャック付きポリ袋を使うことでもっと手軽にしました。

ゴトクのお手入れにチャック付きポリ袋がいい理由。


竹内先生がチャック付きポリ袋でゴトクを洗うのには次のような理由があります。


①汚れたゴトクが1個から洗える。

ゴトクはコンロの使用頻度によって汚れ具合が異なるため、特に汚れが気になるゴトクだけを洗いたい時があります。


そこで、1個だけをポリ袋に入れて洗うこの方法です。

汚れが気になるゴトクだけを手軽に、早く、きれいに洗えます。

一度に全部のゴトクをつけ置きしてしまうと、その間コンロが使えずに家事が滞ってしまいますが、1個だけならそういうこともありません。



②シンクを占領しない。

ゴトクのつけ置きにはある程度のスペースが必要です。そのため、洗うとなるとシンクを占領しがちで、その間シンクが使えないことが多いです。

この方法なら省スペースで、つけ置き中もシンクを占領しません。



③お湯や洗剤の量が少なくて済む。


まとめてつけ置きにする場合に比べて湯や洗剤の量が少なくてすみます。

エコな上に経済的です。


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出典:写真AC

④保温がしやすい


ポリ袋はコンパクトなので、つけ置き用のお湯を入れた状態でも保温がしやすいです。

より短時間で汚れがゆるみ、洗いやすくなります。

気付いたらすぐにできる、チャック付きポリ袋のつけ置き。

<用意する物>


お手入れ方法

①チャック付きポリ袋に40~50℃くらいのお湯と重曹を入れてよく溶かし、重曹水を作ります。


重曹水はゴトクがヒタヒタにひたるくらいの量を作ります。

重曹は湯100mlに対し小さじ1杯(約5g)の割合。

今回の袋には調整しながら最終的に2L ほどの湯を入れたため、重曹はおよそ100gを溶かしました。

②この重曹水にゴトクを入れ、空気を抜くようにしてしっかりチャックを閉じます。

重曹水がこぼれ出ないことを確認しましょう。

③ポリ袋をタオルで包んで冷めにくいようにし、つけ置きをします。

つけ置きの時間は、汚れにもよりますが、1時間くらいが目安です。


ゴトクの形や湯の量によってゴトク全部が重曹水につかりきらない時は、つけ置き中にくるんだタオルごと裏返すと、まんべんなくつかって、汚れを落としやすくなります。


④時間になって汚れがゆるんでいたら、重曹水を捨て、ゴトクを取り出します。

⑤スポンジで洗います。

汚れは落ちやすくなっている状態ですが、ガンコな汚れも落とせる専用のスポンジがあるとお手入れがよりラクになります。

(今回は「ゴトク専用お掃除クロス」を使っています)


それでも落ちない汚れには、さらに中性洗剤を使ったり、ブラシを使いましょう。


シンクの傷付き防止のため、タオルやマットなどを敷くとなお良いそうです。

⑥汚れが落ちたら水ですすぎます。

充分に水分を拭き取り、ゴトクを元の場所に戻して完了です。

設置の際に傾きが無いよう、しっかりチェックしましょう。

※使える洗剤、つけ置き時間は部品によって異なります。

必ず事前にガスコンロの取扱説明書を確認してから行ってください。

簡単な方法でコンロを長く気持ち良く使い続けられるように。

お手入れを苦手に感じることもあるゴトクですが、やはりついた汚れは早いうちに落とすのが1番。


チャック付きポリ袋でのお手入れは手軽で汚れも落ちやすいですし、ポリ袋はリユースができるので、気軽にゴトク掃除ができるようになると思います。


ぜひ一度、竹内先生の方法をお試しください。


なお、どうしても落ちにくい汚れが出てきたら、それは部品の寿命が近い合図。

安心してガスコンロを使い続けるために、ゴトク、バーナーキャップ、排気カバー等の部品の買い替えも検討してみてくださいね。


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