キッチンペーパーで掃除を時短で衛生的に!お掃除のプロの知恵を紹介。

キッチンペーパーは掃除道具に進化中

キッチンペーパーは掃除道具に進化中

出典:写真AC

どこのご家庭でも活躍中のキッチンペーパー。

このキッチンペーパーが進化し、吸水性や吸油性、耐久性に優れた物が増えているのをご存じでしょうか。

この特徴を見極めて、時短で衛生的な掃除に活かしているのが掃除のプロの清水雅美(しみず まさみ)先生です。

清水先生はご自宅に複数のキッチンペーパーを常備しています。


一般的な薄手のロールタイプはホルダーに立てて。

ほかにも、ボックスタイプの台ふきんに使いやすいサイズの物と、厚手で水で濡らして何度でも使える丈夫な不織布タイプの物もあり、こちらは特に掃除に向いているそう。


今回は厚手の不織布タイプの物を使った清水先生の「キッチンペーパー掃除」をご紹介します。

不織布タイプのキッチンペーパーは徹底的に拭き掃除に。


不織布タイプのキッチンペーパーは、1枚で何か所も掃除して破れるまで使えます。

この特性を活かし、拭き掃除を時短で衛生的に行っています。

ご自宅の窓掃除では仕上げの拭き掃除に使います。

この拭き掃除にふきんを使うと毛羽が残りがちですが、キッチンペーパーならきれいに拭き取れます。


続いて、そのまま泥やホコリがたまりやすいサッシや鍵の掃除にも。

布を使うと掃除後に泥まみれになった布の処理に困りますが、キッチンペーパーなら気にせずスミまできっちり掃除ができ、後片付けも捨てるだけと時短になります。

キッチンでは、洗った食器を拭いた後、水で濡らしてテーブルやキッチンまわりを拭き、最後に床や汚れが酷い場所に雑巾代わりに使います。

キッチンは特に衛生面に気をつけたい場所。

ふきんを常に衛生的に保つには時間も手間もかかります。

それが難しい時は無理にふきんを使い続けるより、思い切ってキッチンペーパーを使った方が時間を節約でき、衛生的で安心できるのでは、と清水先生は提案します。

頑固な汚れには「パック」!


更に、キッチンの頑固な汚れには厚手の不織布タイプのキッチンペーパーで「パック」をするという清水先生。


「シミが気になり自分の顔にパックをしようとした時に、住まいのシミ(汚れ)にもパックがいいかも!」とひらめいたそう。

洗剤をしみこませたキッチンペーパーを汚れの上に置き、洗剤となじませてから掃除をすれば、汚れがラクに落とせるという仕組みです。


実は清水先生は洗剤に対してアレルギーがあるため、噴霧式の洗剤を使ったり、高い場所に洗剤を使ったりすると肌にかかって大変な思いをされていたそう。

そこで、先に洗剤をしみ込ませるこの方法にたどり着きました。


今回は汚れが落としにくい、ガスコンロのバーナーリングまわりを掃除します。


※掃除の際はガスコンロの取扱説明書にあるお手入れ方法もご参照ください。

用意するもの


  • 不織布タイプのキッチンペーパー(濡らして使える厚手の物)
  • はさみ
  • ジップ式のビニール袋
  • 台所用中性洗剤



掃除方法


①キッチンペーパーを切る

キッチンペーパーをパックする場所に合わせて切ります。パックは2重でするため、ミシン目で1枚切り取り、パックする場所の倍の大きさに切ってから半分に折ります。


さらに半分に折って、バーナーリング部分に合わせて切り込みを入れます。

真ん中に穴が開きました。

②洗剤を作る


ジップ式のビニール袋に、台所用中性洗剤を容器の裏などに記載されている規定量に薄めて入れます。

③洗剤をしみ込ませる


ビニール袋にキッチンペーパーを入れ、洗剤をよくしみこませます。

④パックをする


袋の上からペーパーを絞り、洗剤が垂れなくなったら、汚れの上に置いてパックをします。

溝部分は竹串などで押しこんで、汚れに密着させます。

汚れが頑固な場合は上にラップをし、洗剤をしっかりなじませます。


⑤汚れを拭き取る


しばらく置いて汚れが浮いたら、パックを外し、そのペーパーで汚れを拭き取ります。

最後は水拭きをして完了です。


清水先生は、洗剤の入っていたビニール袋に使用済みのパック等を入れてゴミ箱へ捨てています。

後片付けもラクになって一石二鳥です。


※ゴミの捨て方はお住まいの地域のルールに従ってください。

清水先生は、食事後に食器を洗う前にパックをしておいて、食器洗いが終わった頃にパックで落ちやすくなった汚れを拭いています。

洗剤が空中にまき散らされないので安心ですし、時短になります。

キッチンリセットにももってこいです。


 

こんな場所もパックでお手入れ


キッチンペーパーのパックの利点は、先にペーパーを洗剤に浸すことで洗剤がムラなくしみこみ、ペーパーを汚れに密着させることができて、汚れが落ちやすくなることです。

ペーパーに強度があるのでよれませんし、パック後にそれを使って拭き掃除までできて手間が省けます。


ガスコンロの段差など汚れがたまりやすい場所、魚焼きグリルの中、グリル排気口まわりの油汚れ、レンジフードの細かい場所にたまった汚れにも効果的です。

また、蛇口の白いカルキ汚れには、帯状に切ったキッチンペーパーをクエン酸水に浸してパックをすればピカピカになりますし、水まわりのタイルやパッキンの目地にはいつも使っている洗剤に浸してパックにすれば、ヌメリやカビの予備軍を撃退できます。

今の自分や家族に合った掃除方法を選びませんか。

キッチンペーパーを日々の掃除に使うことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。

ハウスクリーニングの現場で多くのご家庭と接する清水先生は、現実的にはティッシュペーパーやウェットティッシュが日々の掃除の必需品になっていると感じています。


そして、気になるのは衛生面。

小さな子どもがいるご家庭では、ふきんを常に清潔に保ち続けるのは難しいと清水先生は考えます。

こまめに煮沸したり漂白するための時間が作りにくいですし、時に作業自体が危険を伴います。

その手間を考えれば、使い捨てのアイテムを効率的に使って、家族が衛生的で安心して暮らせる方を選ぶのもいいのではないかと考えます。


家族がより気持ちよく安心して暮らせるための掃除方法も試してみませんか。