お掃除のプロが推す「グリル専用お掃除スポンジ」。
魚焼きグリルはキッチンの中でもお手入れが苦手な方が多い場所のひとつで、「お手入れを避けたくてグリルで魚を焼かない」という声も聞きます。
でもやっぱり、焼き網でグリルの直火で焼くお魚はおいしい。
そこで、少しでもグリルのお手入れをラクにしていただきたくて、リンナイスタイルが生地メーカーと作ったのが「グリル専用お掃除スポンジ」です。
2023年3月に「グリル専用お掃除スポンジ」のカラーがリニューアルし、キッチンになじみやすい「ネイビー」、「ナチュラルホワイト」、「ダークグレイ」、「グレージュ」の4色展開になりました。
実はこの「グリル専用お掃除スポンジ」は、リンナイスタイルコラムを監修いただいているお掃除のプロ、日本清掃収納協会の大津たまみ先生の大のお気に入りアイテムで、何度もリピートいただいています。
今回改めてその理由を伺ったところ、「さすが掃除のプロ!」というお答えをいただきました。
その中で、長年気になっている点があるとわかり、今回はその点をスポンジの生地メーカーに直接質問してみました。
お掃除のプロがリピートする掃除アイテム「グリル専用お掃除スポンジ」の秘密と、掃除のコツをご紹介します。
「グリル専用お掃除スポンジ」はこんなスポンジです。
こちらが「グリル専用お掃除スポンジ」。
裏表でブラックフィルム面とパイル面という異なる素材を使い、ブラックフィルム面ではフッ素焼き網にこびりついたコゲを落とし、パイル面ではガスコンロまわりの油ハネを拭ける、1枚でコンロまわりの掃除が完了するスポンジです。
ループがついているので、かけて乾かすこともできます。
色をリニューアルしたこのスポンジですが、掃除と色は関係があるのか、大津先生に聞いてみました。
「お掃除アイテムの色は重要です。好きな色のアイテムを使うと掃除のやる気はアップしますよね。
それ以外にも、色が薄いアイテムを使うとアイテムについた汚れで汚れが落ちたことがわかりますし、逆に色が濃いアイテムではアイテムに付く汚れが気にならないので掃除がしやすいという声もあります。
ちなみに、掃除のプロは汚れの落ち具合を目視で確認したいので、色の薄いアイテムを選ぶことが多いです。」とのこと。
お掃除のプロがお気に入りの理由は?
大津先生はこのスポンジのどんなところがお気に入りポイントなのか、5つに絞って教えていただきました。
- 掃除場所の素材を傷つけずに掃除ができる。
- 少ない力でもコゲ等の頑固な汚れを落とせる。
- 絶妙な薄さ。折り曲げられるし、スポンジの上から指先で汚れの落ち具合を感じられる。
- 違う素材を使っているので1枚で様々な場所の掃除ができ、キッチンまわりもすっきりする。
- 乾かしやすく、乾くのも速い。
中でも大津先生のお気に入りは01.と02.にあるように「ブラックフィルム面」。
「掃除をする場所を傷つけないのに、汚れをしっかり落としてくれる。こういうスポンジはなかなかないんです」とのこと。
これまで多数の掃除アイテムを使い、ご自身も「大津式お掃除ブラシJ」の開発に携わるなど、掃除道具にはかなりの知恵と知識をお持ちの大津先生が、「このブラックフィルムの生地が秀逸なんです。」と熱いまなざしを送るほどです。
お掃除のプロをうならせるブラックフィルム生地の秘密を生地メーカーに聞いてみました。
プロがほれたのは、国内でも希少な技術で編まれた生地。
生地メーカーによると、ブラックフィルム面の生地はポリエステルのフラットヤーンを編んだ物。
フラットヤーンとは平たい板状の糸のことで、ポリエステルのシートを細長く切って伸ばし、強度を上げています。
この糸で織った製品に、ビニールシートや土のうがあります。
一般的な糸の断面が円形になるのに対し、板状のフラットヤーンは角形。
この角で汚れをかき取るので、汚れが落ちやすくなります。
さらに、ブラックフィルム生地は織った平面の布ではなく、編んだニット地で凹凸があることも大きな特徴です。
ニット地は網目が立体的になるので、糸の角の部分もたくさん生まれます。
汚れをかき取る場所が増え、一度にたくさんの汚れを取れます。
フラットヤーン自体も強度があることから、他のスポンジと比べて少ない力で汚れが落とせるようになっています。
また、編んで立体的になることで隙間が生まれ、通気性が良くなります。スポンジの速乾性にも繋がります。
大津先生のお気に入りポイントはブラックフィルム生地だから生まれた特徴だったのです。
そしてもう1点興味深いことが。
生地メーカーによると、このポリエステルのフラットヤーンをニット地に編む技術は難易度が高く、生産できるメーカーは国内でもとても少ないのだそう。
希少な生地なので市場にはあまり流通しておらず、掃除道具としてはほぼリンナイスタイル限定アイテムと言ってもよいかもしれません。
その希少性に気づいた大津先生は、お掃除のプロのさすがの目利きでした。
掃除のプロのお気に入りの使い方
さて、ここからはそんな大津先生の、スポンジのお気に入りの使い方を紹介します。
少ない力でしっかり汚れを落としてくれるブラックフィルム面の良さが活かされています。
やはり外せないのは、魚焼きグリルの焼き網。
薄手で曲げやすいので、油汚れが特にたまりやすい網のフチを、指先を使い、力を入れて洗えます。
平らに伸ばして網の上をザザザっと往復させれば、大まかでも汚れがちゃんと落ちるので、洗い物も早く済みます。
ちなみに、生地メーカーによると、フィルム面はキャンプやバーベキューで使った網のコゲを落とすのにも適しているそうです。
もちろん、魚焼きグリル全般のお手入れでも大活躍。
特にグリル扉は油がつきやすく、熱で焦げつくと落ちにくかったり、イヤなニオイの元にもなります。
ガラス窓は最初はパイル面で洗い、汚れに応じてブラックフィルム面を使うのがおすすめです。
大津先生としては、掃除場所を傷つけにくいだけでなく、掃除中に自分の指先や爪も傷つきにくいのが嬉しいそうです。
このほか、リンナイの「ココットプレート」や「ザ・ココット」、「炊飯鍋」等のフッ素加工を施したアイテムも安心して洗えます。
大津先生は「フライパンを洗う時にも使っています」とのこと。
その他の大津先生のお気に入りの使い方はこちらのコラムもご参照ください。
長く気持ちよく使うためのお手入れもお忘れなく。
油物を洗うことが多いスポンジなので、スポンジに付いた油汚れの落とし方も気になります。
最後にスポンジの汚れの落とし方を紹介します。
生地メーカーによると、このフィルムの耐熱性は140-160度で、中に使っているスポンジが100度くらい。
熱湯のような高温の湯の使用は推奨できず、やや高めの温度の湯と食器用洗剤で洗うのがおすすめ、とのことでした。
大津先生としては、油汚れは高い温度の湯で溶かして落とすのがプロの理想のお手入れ方法なので、耐熱温度が高いのは利点だそう。
このスポンジは、耐久性も高く、長期間に渡って使えることも大津先生のお気に入りポイント。
お手入れと使い方で半年以上使えるそうですが、フィルムが切れてきたらそろそろ寿命の合図。
たくさんキレイにしてくれたことに感謝して、新しい物と交換してくださいね。