窓をピカピカに掃除して気持ちよい風を入れよう。
晴れた日には窓を開けて心地よい風を家の中に入れたくなりますが、同時に窓の汚れや曇りもよく見えるので、気になってしまいます。
「ここ数年で家にいる時間が長くなり、窓の外側だけでなく内側も汚れやすくなっています。汚れにも気づきやすいんです。」とお掃除のプロ、大津たまみ先生は指摘。
心当たりはありませんか?
今月はお掃除のプロと一緒に窓掃除をして、心地よく過ごせる窓辺作りをしてみましょう。
窓の汚れの原因は?
窓ガラスは部屋の内側と外側で汚れが異なります。
部屋の内側の汚れは主に手あかやホコリ。汚れた手でガラスに触れると汚れと皮脂がガラスに付着し、そこにホコリが付いてさらに汚れが広がっていきます。
キッチンに近い窓には調理中に気化した油汚れがついていますし、喫煙者がいる家ではヤニも汚れの原因です。
一方、部屋の外側、屋外の汚れは、ホコリ、排気ガスによるチリ、泥や砂、花粉、黄砂、鳥のフン等です。
空気中に含まれる砂や花粉が窓ガラスに付着して固まったものが、雨でさらに固まってこびりつき、落としにくい汚れになります。
お掃除のプロの窓の掃除方法
どの場所の掃除でも、少ない手間で、早く、きれいにするためには掃除の順番が重要です。
窓は ①サッシ ②窓の外側 ③窓の内側 の順に行うのがプロのお掃除方法です。
①サッシをきれいにする。
窓ガラスを掃除する前に、まずはサッシの掃除をします。
サッシは一番汚れがたまる場所ですが、その汚れは砂ぼこり等で乾いていることが多いです。
窓ガラスの掃除には水を使いますが、その水がサッシに落ちるとサッシの中の砂が泥になってしまい、掃除がしにくくなります。
先にサッシを掃除した方がラクで早く終わるのだそうです。
まず、窓の表面についた汚れをハケ等で払い落とします。
ハケは上から下に向かって動かします。
サッシにたまった汚れを、ハケでかきだしながら掃除機で吸いとります。
溝の隙間やスミにたまった汚れは、Jブラシのような細いブラシや、歯ブラシをへの字に曲げたものを使ってかきだし、掃除機で吸いとります。
水を流しながらブラシでこすり、固まった汚れ等を落とします。
以前はホースで水を流すのが主流でしたが、今は空のペットボトルに水を入れた物を使う掃除方法に変わってきたそう。
ラクな上に節水にもなり、一石二鳥です。
水を流しても落としにくい汚れは、汚れの上に濡らしたキッチンペーパーを置き、しばらくしてから拭きとります。
最後に、捨ててもいい布で水拭きをしてサッシの掃除は終了です。
②外側の窓ガラスをきれいにする。
窓ガラスの掃除方法は、基本的に外側も内側も同じ「水拭き」です。
①水で濡らし、②スクイージーで水気を切って、③拭きあげます。
窓ガラスについた汚れは乾いていて水だけで落とせるものが多いので、お掃除のプロは基本的には洗剤は使いません。
最初に、水で濡らして軽く絞ったぞうきんで窓全体をざっと水拭きします。
こびりついた汚れがある場合は、プラスチックのカード等を使って削り落とし、水拭きで取り除きます。
スクイージーを使って水滴と汚れを落とします。
スクイージーは上から下に向かって垂直に下ろすのがコツ。
詳しい使い方はこちらのコラムをご参照ください。
最後に、マイクロファイバークロスで乾拭きをします。
仕上げに乾拭きをすることで、窓ガラスがピカピカに輝きます。
③内側の窓ガラスをきれいにする。
窓ガラスを拭く前に、鍵やその周辺についた汚れを落とします。
スポンジに中性洗剤を少し含ませてこすり、汚れが落ちたら、水拭き、乾拭きをします。
続いて窓ガラスを掃除します。
最初に、ぞうきんを42度くらいの湯で湿らせて軽く絞り、窓全体を水拭きします。
家の中の窓ガラスは皮脂汚れがついていることが多いので、湯で溶かして落とすのです。
外側と同じように、スクイージーを使って水と汚れを落としていきます。
仕上げにマイクロファイバークロスで拭きあげます。
窓に拭き跡や曇りを残さないために、お掃除のプロは最後の拭きあげに使う布の素材にこだわります。
目に見えないような細かい汚れまでしっかり拭きとれるマイクロファイバークロスを使うと、ピカピカの窓になって掃除後のストレスが減ります。
がんばり過ぎない窓掃除をしましょう。
面積が広い窓の掃除は重労働です。
晴れた日に一気に全部行ってもいいですが、汚れが気になった時に外側だけ、内側だけと分けてもいいですね。
最近では窓用の掃除ロボットも登場しています。
大津先生も検証のために1台導入したそうですが、
「一生懸命掃除をしてくれて、かわいいんですよー。名前をつけたくなっちゃいます」
とニコニコの働きぶりだそう。
掃除の時間がない、体力がないという場合は選択肢のひとつにしてみてもいいかもしれませんね。
無理なく窓掃除をして、気持ちよい日々をお過ごしください。