あなたも間違っていない? 「メラミンスポンジ」の正しい使い方!

ほとんどのご家庭にある掃除道具「スポンジ」。

特に、白くて四角いメラミン樹脂製の「メラミンスポンジ」は、水だけで様々な汚れが落とせて大人気。

掃除のプロも、ハウスクリーニングの現場で欠かせない掃除道具なのだそうです。


ただ、プロから見ると、多くの人はメラミンスポンジの使い方が間違っているそう。


掃除と片付けのプロ、大津たまみ先生に、正しい使い方とプロならではの使い方を教わります。


メラミンスポンジにはたっぷりの水を。


大津先生によると、最大の間違いは「濡らし方」。


多くの人は濡らし方が足らないのだそうです。

使っている時に「キシキシ」と音が鳴るようでは間違いなく足りていません。


メラミンスポンジを使う時は、事前にたっぷりと水を含ませるのが鉄則です。


まずスポンジが透明感のある白色になり、水滴が滴り落ちるくらいまで濡らします。

その後、軽く絞って、スポンジが不透明になって少し白さが戻ったら使ってOKのサインです。


ギュッとしぼって水を切るのは絶対に厳禁です!

しっかり水を含ませたメラミンスポンジは、キッチンの壁の油汚れや、食器についた茶渋、浴室のイスや手桶など、普通のスポンジでは落としにくい汚れも軽い力で落とせます。

ココには使わないで!

メラミンスポンジは研磨スポンジ

汚れが落ちるのは汚れを削って落としているからです、と大津先生は解説。


浴槽や洗面台など、表面にツヤ出しなどのコーティング加工がされているものなどに使うと、加工も一緒に削ってしまいます

細かい傷がつくだけでなく、その傷に汚れがたまってかえって汚れが目立ったり、汚れが落ちにくくなることもあります。


洗面台を毎日メラミンスポンジで掃除してしまい、傷がついて掃除が大変になってしまっているご家庭も多いとか。

傷つけたくない物や場所には、やわらかいスポンジを使って掃除をしましょう。

プロのお掃除ワザ!メラミンスポンジと●●でパワーアップ!


メラミンスポンジは水だけで使うものだと思っていませんか?

掃除のプロは、汚れに応じて洗剤と一緒に使い、その相乗効果でスッキリ・キレイに仕上げているのです。


プロが一緒に使うもの① 重曹

シンクの側面についたカビなどのガンコな汚れには、合わせて重曹を使います。

水を含ませたメラミンスポンジに重曹をふりかけ、汚れている場所をなでるようにして汚れを落とします。

重曹は粉末なので研磨剤の役目を果たしますし、弱アルカリ性なので油汚れを落としやすいです。


キッチンの汚れにはぴったりです。

プロが一緒に使うもの② 市販の洗剤

手アカなどの皮脂汚れには、水を含ませたメラミンスポンジに弱アルカリ性の洗剤を乗せて使うと落ちやすいです。

(今回はエコ洗剤「天使の松 泡ボトル」を使っています)

実際に合皮製の椅子の背を洗ってみました。

メラミンスポンジと洗剤の相乗効果で、力を入れず、スッとなでるだけで、茶色くくすんでいた椅子の背が輝くように白くキレイになりました。


洗剤を使って掃除をした後は、水洗いしたり水拭きをして洗剤をしっかり拭き取り、乾拭きをして仕上げます。



※洗剤と一緒に使う時の注意点

① 塩素系漂白剤など、次亜塩素酸ナトリウムが入っている洗剤とは一緒に使わないでください。


② 必ず事前に素材を確認し、傷がつかないか目立たないところで試してから使ってください。

表面にツヤだしなどの加工がされているもの、表面に傷がつくと困るものには使用しないでください。

正しく使えば、心もスッキリ。

繰り返しになりますが、メラミンスポンジを使う時は、必ずしっかり水を含ませましょう。

また、ガンコな汚れは力任せにゴシゴシし続けるよりも、市販の洗剤等を組合わせることで、よりラクに綺麗にすることができます。


いずれにしても、メラミンスポンジは掃除する場所を削って汚れを落とす、研磨剤です。

必ず素材を確認し、表面に艶出し加工をしてある物や傷を付けたくない物には使わないでくださいね。


後悔なく使って、心もお部屋もスッキリ気持ちよく暮らしましょう。