ダニを撃退!効果的な掃除&片付け法とは…?
今回は掃除と片付けでできるダニの撃退方法について。
湿度の高い梅雨時にしか繁殖しないと思いがちなダニですが、実は一年中繁殖を続けています。
そのままにしておくと大量発生や、アレルギーの原因になる可能性もあります。
掃除と収納のプロ大津たまみ先生に、ダニを除去する掃除方法や、ダニの繁殖を抑える片付けの方法を教わります。
ダニの特性を理解し、日々できることからダニを防ぎ、家族を守りましょう。
ダニが多い場所その① “布団”の掃除方法
人間は一晩にコップ約1杯分の汗を、夏の就寝時にはそのさらに2倍以上の汗をかいていると言われています。
起床後は布団をきちんと乾燥させ、定期的に掃除機でダニやその死骸、ダニのエサとなる物(フケ、髪の毛、食べ物のカス等)を取り除きましょう。
布団の掃除方法
湿度が低い時間帯に、両面を天日干しし、ゆっくり掃除機をかけましょう。
<用意する物>
- 黒い布
- 掃除機
① 天気のいい日の湿度が低い時間帯(午前10時から午後3時くらい)に布団を2~3時間程干します。
布団に黒い布をかけ、太陽の熱を吸収させて中を高温にすると、ダニをより効果的に減らすことができます。
② 布団を返し、裏面も干します。
③ 布団を取り込み、掃除機をかけます。
かける時は一定方向にゆっくり動かします。
縦が終わったら横方向にもかけます。
裏側も同様にかけます。
掃除機をかける時は1平方メートルにつき20秒を目安にかけましょう。
布団の中のダニやフン、死骸、エサ等がしっかり吸い取れます。
【MEMO】
布団たたき等を使うと、ダニの死骸やフンを砕いて広げてしまうので注意しましょう。
布団の片付け方
布団をたたんだりしまったりする時は、起床後1時間ぐらい置き、湿気を放出させてからにしましょう。
また、干した布団はまだ中が温かい状態です。
すぐにしまうとダニが繁殖しやすくなってしまうので、しばらく置いて、冷ましてからにします。
布団には湿気がたまりやすいので、すのこ等を敷いた上に収納しましょう。
隙間ができて通気性が上がります。
ダニが多い場所その② “ラグ”の掃除方法
ラグやカーペットを粘着テープで掃除する方は多いかもしれません。
ただ、ダニの死骸やエサを取り除くには、しっかりと掃除機をかけるのがおすすめです。
ラグの掃除方法
① 掃除をする1時間ほど前からラグやカーペットのある部屋を暗くしておきます。
部屋を暗くすることで、ラグやカーペットの中にいたダニが表面に出てくるからです。
② 窓を開けて部屋の換気を良くします。
ダニを発生させないためには湿気をためないのが基本です。
窓を開け、できるだけ風を通しましょう。
③ 掃除機をかけます。
最初は縦方面にゆっくり。
1平方メートルにつき20秒程かけます。
④ 次に横方面にかけます。
カーペットの場合は毛並みを起こしながらかけると、中のホコリを吸い出しやすくなります。
【MEMO】
ラグやカーペットの上で物を食べていると中に食べカスがたまり、ダニが集まりやすくなります。
意識的に掃除機をかけるようにしましょう。
ラグの片付け方法
季節に応じて使用する秋冬用のラグやカーペット類は、季節が終わったからといって場所をとるケースに入れる必要はありません。
掃除したらたたんで、防虫剤を上に置き、ゴミ袋に入れて湿気の無い場所に保管すれば大丈夫です。
ダニが多い場所その③ “ぬいぐるみ”の掃除方法
愛らしいぬいぐるみも、洗わなければ徐々に汚れていき、ダニが付着してしまいます。
素材によっては洗濯できない物でも、重曹を使ってこまめにお手入れをしていきましょう。
ぬいぐるみの掃除方法
<用意する物>
- 重曹
- 掃除機
- ビニール袋
① ぬいぐるみを大きめのビニール袋に入れ、重曹をふりかけます。
② 袋の口をしばり、ポンポンとぬいぐるみを振り、全体に重曹がかかるようにします。
③ 15~20分ほどそのままにした後、弱めの掃除機でぬいぐるみに付いた重曹を吸い取ります。
表面に付いた汚れや重曹だけでなく、付着しているダニも一緒に除去することができます。
※ぬいぐるみのラベルをチェックして、洗濯機で洗える場合は、ネットにぬいぐるみを入れ、「弱」で洗いましょう。
【MEMO】
使う重曹の目安量は、普通サイズのぬいぐるみなら1/2カップぐらいです。
ぬいぐるみの片付け方
ぬいぐるみはダニが発生しやすいことを意識して、あまり部屋に出し過ぎないで、厳選したお気に入りのものだけを飾るようにしましょう。
飾らないぬいぐるみは、不織布で包んで片付けておきましょう。
定期的に出し入れして、こまめなお手入れを忘れずに。
ダニ対策にはこまめなお掃除と片付け。
かゆみやアレルギーの原因となるダニは、正しい知識でしっかり退治することが大切です。
気温が20度~30度、湿度が60%以上になると、ダニはどんどん繁殖します。
日本の家屋は湿度がたまりやすいので、日頃のこまめな掃除と片付けでダニの発生を抑えていきましょう。
朝の起床時や帰宅時には換気をこまめに行い、家全体の風通しを良くすることも大切です。
家庭でできるダニ対策で、気持ちよい暮らしを守りましょう。