マットレスとベッドのお手入れ方法を掃除のプロに聞く。

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出典:Unsplash

シーツやカバーをこまめに洗濯したり、かけ布団を干したり。

気持ちよく眠るためにされていることはたくさんあると思いますが、マットレスのお手入れはどうでしょうか?


今回はマットレスのお手入れ方法について、お掃除のプロ大津たまみ先生に教わります。


人は一晩寝るとコップ約1杯分の汗をかくと言われています。

マットレスにはその汗や髪の毛、フケ、ホコリ等が入り込み、それらをエサにしてカビが発生したり、ダニが繁殖しているそう。


カビやダニはアレルギーの原因にもなります。


それらを防ぐためのお手入れ方法を知って、安心して眠れる環境を作りましょう。

マットレスのお手入れ方法

1.換気をする

マットレスのお手入れで欠かせないのが換気です。


起きたら寝室の窓を開けて空気を入れかえ、睡眠中に発生した湿気を逃しましょう。

寝室内の空気が動かないと寝具全体がカビやすくなります。

特別なことをしない日でも、換気は怠らないようにしましょう。

2.シーツ類を外す

シーツやベッドパッド、敷きパッドなどの寝具類をすべて外し、洗えるものは洗いましょう。

かけ布団も干して湿気を逃しましょう。

3.掃除機をかける

マットレスの上から掃除機をかけます。

表も裏もまんべんなくかけ、中のホコリやゴミ、ダニを吸い取ります。

特に角や縁の部分は凹凸が多く、ホコリやゴミがたまりやすくなっています。

カビやダニの繁殖の原因になりますので、掃除機のヘッド部分をつけかえて念入りに吸い取りましょう。

月に1回程度を目安に行うと良いでしょう。

4.ベットフレームを拭く

見落としがちなのがベッドフレームのお手入れです。


マットレスとフレームが触れている境目の部分には汚れがたまりやすく、カビやすいです。

マットレスを外し、フレームを乾拭きします。

水拭きをしてしまうとフレームが湿気てカビの原因になるので、マイクロファイバークロスなどの汚れをしっかり拭き取れる布を使って、乾拭きにしてください。

マットレスは天日干しを

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出典:写真AC

大津先生は、半年に1度のマットレスの天日干しを推奨しています。

奥までしっかり乾燥させ、中のダニを退治するためです。


リビングなど、日当たりが良い部屋にある大きな窓にマットレスを立てかけ、しばらく干します。

この時に黒い布をかけると、マットレスの中の温度が上がりやすくダニも退治しやすくなります。

裏面も干したら、ベッドに戻す前に両面に掃除機をかけ、中のゴミやダニの死骸を吸い取ります。


マットレスの表面にカビがないかもチェックし、見つかった時は消毒用のエタノールで拭き取りましょう。

ベッドのダニ対策


ベッドまわりで気になるのが、「ダニ」の存在。

大津先生によると、ダニが最も繁殖しやすいのは6月~9月ですが、繁殖自体は年中続いているそう。

マットレスだけでなく、寝具全体で定期的にダニ対策を行う必要があります。


まず、起床後は寝具の湿度を下げましょう。


窓を開けて30分から1時間くらいはベッドメイキングをせず、睡眠中に寝具に吸収された湿気を逃します。

布団の中には湿った空気がこもったままなので、布団を大きく動かして中まで空気を通すとより良いそうです。


また、シーツやカバー類は週に1度は洗濯をし、ダニのエサになる汚れを落とします。

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具体的な退治方法としては、ダニの「50度以上の熱と乾燥に弱い」という性質を活かします。


手軽でおすすめなのは布団乾燥機です。


高温の風を布団やマットレスの中に送ることでダニを退治できます。

ダニ退治機能がついている機種もありますので、積極的に使いましょう。

同時にカビの発生も抑えられるので一石二鳥です。

ダニ退治専用のアイテムがあればそれを定期的に使うのも良いでしょう。


ダニは死骸がエサになって繁殖につながるので、布団乾燥機などを使用した後は掃除機をかけるのを忘れないようにしましょう。


このほか、布団専用のクリーニングに出したり、ダニ防止グッズを使ったりするのも有効です。

心地よい眠りのためのひと手間を

大きなマットレスのお手入れは少し大変ですが、安心して心地よく眠るためには定期的に行う必要があります。


ポイントはしっかり湿気を取る、マットレスの縁にたまったホコリやゴミを除く、中に入り込んだゴミやダニの死骸を吸い取る、の3点です。


ここを抑えて、ご家庭にあったお手入れ方法を実践してみてください。


お手入れが習慣になって、家族全員が気持ちよく眠れるようになるといいですね。

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