夜、休もうと思って寝室に入った時に見たベッドが雑然としたままだとドッと疲れが増しますよね。
人目につかない寝室はついつい手を抜きがちだけど、やっぱりいつでも心地よくしておきたいもの。
お掃除と収納のプロ、大津たまみ先生に入った時にホッとできる寝室の作り方とパパッとできるベッドの整え方のコツを教わります。
毎日の眠りを快適にするベッド周りの整え方
ベッドメイキングのタイミングはいつ?
ベッドを使っていて気になるのが、ベッドメイキング、寝具を整えるタイミングではないでしょうか。
起きてすぐベッドを整えてしまっていいのか、後からしたほうがいいのか。
大津先生によると、正解はしばらく風に当てた後に整える、です。
寝具は就寝時に体から出た汗をたっぷり吸い込んでおり、すぐにベッドメイクしてしまっては、布団に湿気が残ってカビやダニの温床に。
ベッドは布団とは違い布団の上げ下げをあまりしないため、起きた後の風当てはとても大切です。
起きてすぐに布団を風に当て、外出の準備をし、家を出る直前にベッドを整える習慣にすれば、夜気持ちよく寝室に戻ってくることができます。
かけ布団はなるべく干して
かけ布団は起きたらまずベッドから外して風に当てるのが理想的。
必ずしも屋外に干す必要はなく、窓際に椅子を背中合わせに並べ、その上に布団をかけて乾かすくらいでOK。
布団をかける場所がなければ、風が当たりやすい場所に移動させるだけでも違います。
とにかく布団の湿気を飛ばすことを心がけましょう。
その際、枕も一緒にベランダや窓際で干しましょう。
マットレスの湿気対策
ダニやカビが1番気になるのがマットレス。
マットレスの湿気対策について、大津先生から大胆な提案がありました。
シーツを洗濯するタイミングでマットレスを持ち上げて、壁に立てかけてしまいます。
こうして1日、空気にさらして湿気を飛ばします。
窓に近いところに立てかければ気温と風でシーツが乾く頃にはかなり快適なマットレスになっているはずです。
マットレスではなく布団を使って寝ている場合は、シーツを洗濯するタイミングでかけ布団と同じように椅子などにかけて風に当てると良いでしょう。
かけ布団やマットレスを干すのが難しい時は布団乾燥機を使うのもおすすめです。
取り扱い説明書に従ってタイマーを設定しましょう。
ベッド回りの収納、ベッド下のスペースはどう使う?
ベッド下のスペースを活用した収納術がありますが、お掃除と収納のプロ大津先生としてはおすすめできないのだそう。
理由は次の通りです。
(1)使いづらくデッドスペースになる
ベッドの下は奥行きがあるので細長い収納ケースを使うことになります。
出し入れする際はベッド幅と同じだけのスペースが必要になり、取り出しづらくなります。
結果として収納した物を使わなくなり、着ない服や使わないものがたまっていきます。
(2)カビやすい
ベッドの下には湿気がたまりやすいです。
収納ケースに入れていても中のものがカビたり害虫の餌食になりやすくなります。
出し入れの頻度が少なくなるのなら尚更です。
(3)ダニが繁殖しやすい
ベッドの下にはホコリもたまりやすいです。
ホコリをエサにしたダニも繁殖しやすくなります。
収納ケース等がベッド下にあると掃除もしにくく、余計にホコリがたまりやすくなります。
以上のことから、ベッドの下は空けておき、定期的に掃除をするのがおすすめなのだそうです。
大津先生が考える眠りやすい寝室の整え方
日本各地で掃除や講演を行ってきた大津先生は、様々な宿泊施設での経験も豊富。その経験を活かし快適な寝室の作り方にもこだわりがあります。
ベッドは部屋の真ん中に置き、ベッド以外のインテリアは左右対称になるように配置します。
こうすることで精神的に落ち着き、眠りやすくなるのだそうです。
ベッド周りにはなるべく家具を置かない、もしくは背の低い物を選びます。
心理的に圧迫されないだけでなく、地震が発生した際に身を守るのが目的です。ベッドは窓から離し、いざという時に家具の下敷きにならない位置に配置しましょう。
また、照明はオレンジっぽい色(電球色)だとリラックスして眠りに入りやすいです。
間接照明を取り入れるのも良いそうです。
人間は1日の1/4から1/3を寝て過ごします。
ベッド 周りの環境が快適であれば睡眠の質も高くなり、1日を気持ちよく過ごせるようになります。
心地よいベッドや寝室の整え方を取り入れて、気持ちよい眠りを心がけてみてください。