毎日使う調味料が使いやすくなる収納方法。
キッチンの調味料収納でお悩みのこと、ありませんか。
自分なりに整理しているけどなんとなく使いづらい。
整えているはずなのにごちゃついて見える。
必要な時に見つからない、賞味期限が切れた物が見つかる。
そんなもやもやを解消するために、今回は片付けのプロ後藤恵子先生のキッチンにおじゃまして、調味料の収納方法を見せていただきました。
片付けのプロならではの、料理がしやすくてストレスも少ない調味料収納の工夫、ぜひ参考にしてみてください。
収納は使う場所の近くに。
こちらが後藤先生のご自宅のキッチン。
ご自宅で片付けのレッスンを行うこともあり、すっきり整頓されています。
後藤先生の調味料は主に、コンロまわり、コンロ背面の収納タワー(写真のオレンジの部分)、冷蔵庫の中の3か所に分けて収納されています。
「物は使う場所の近くに収納」が片付けのルール。
このルール通り、コンロで加熱調理中に使う物をコンロ近くに、それ以外の物をコンロ背面に分けました。
その結果、断然使いやすく、料理もしやすくなったそうです。
コンロまわりの調味料収納を拝見
まずはコンロまわりの収納を見せていただきます。
コンロまわりには調理中によく使う調味料を、①コンロ右の引き出し、②コンロ左下の引き出し、③コンロ下とさらに分けて収納しています。
①コンロの右の引き出し
コンロの右の引き出しには、料理中によく使う一軍の調味料を使う頻度順に並べています。
市販の調味料入れに移し替え、名前をラベリングします。
調味料のボトルは色や形がバラバラなので、使う時に迷ったり、残量がわかりにくかったり、並べた時に隙間ができたり、移動したり倒れたりと小さなストレスがたくさんあります。
これを解消するために、揃いのボトルに移し替えます。
容器は、湿気たり風味が変わるのを防ぐためにしっかりフタができる物、片手で開閉ができる物、残量がわかる透明な物を選びます。
後藤先生は100円ショップの物を選んで、まとめて揃えられるようにしています。
同じ容器を使うことで、わかりやすくなっただけでなく、隙間なく並べられて取り出しやすく戻しやすくなりました。
後藤先生が容器を揃えるもう一つの理由は、見た時に美しいから。
整えられた美しさにときめき、料理のやる気が上がるのは大事、と言います。
賞味期限はボトルの下に貼ってあります。
年に一度見直し、あまり使わなかった物、賞味期限が切れそうな物をチェック。
容器の汚れが気になってきたら新調しています。
②コンロの左下の引き出し
左下の引き出しには重めの液体の調味料や、だしを取る時の乾物などを収納しています。
シンクとコンロの間にあるので、中を左右に分け、シンク側の左半分にはお米、コンロ側の右に半分に調味料を入れています。
調理中はコンロ前から動かずに体の向きを変えるだけで調味料が取れるようになっています。
無駄な動きを極力なくすのも、料理の負担を減らすコツです。
ここの調味料も移し替え。
みりん、日本酒、酢は注ぎ口がついた容器に。
片栗粉とごま油は片手で開けて振りかけられるドレッシングボトルに、乾物も片手で開けられて密閉ができる容器に入れています。
すべて収納がしやすい角形で、中身が見える透明のボトルです。
なお、しょうゆは酸化しにくい容器に入った物をそのまま使い、オリーブオイルは風味が変わらないように元の遮光瓶のまま使用しています。
上から読める位置にラベリングをしていますが、調理中に引き出した時にストレスなく文字が読めるよう、並べる向きにもこだわる徹底ぶりです。
③コンロ下の引き出し
コンロ下にはフライパンや鍋と一緒に食用油を置いています。
しかも小さめのボトルに移し替えた少量サイズの物と2つ。
油は主に炒め物をする時に使うので、ここに置く方が一緒に取り出せて便利。
でも、炒め物をする度に大きなボトルを取り出すのは大変なので、片手で使いやすいミニボトルを作ったのだそうです。
背面の収納タワーの調味料を拝見
コンロの背面にある引き出し式の収納タワーには、下ごしらえをする時に使うことが多い調味料、コーヒーや茶葉、パスタやふりかけ、お麩といった時々使う食材が置いてあります。
同じように中が見えて密閉できる容器に入れ、家族の誰が見てもわかるように、ラベリングがしてあります。
ただし、ストックや買い置きは必要以上にはしていません。
使い切れずに賞味期限が切れたり、保存場所を余計に作らなくてはいけなくなるのを避けるためです。
日々の料理をしながら残りを把握し、必要になったら購入するようにしています。
冷蔵庫の調味料を拝見
最後は冷蔵庫です。
小麦粉、ごま、顆粒のスープの素、半生の調味料、味噌、ポン酢、めんつゆ等、味が変わりやすい物、雑菌に弱い物を入れています。
白が基調の、片手で開閉が可能な密閉容器に入れ替え、ラベリングをしています。
特に小麦粉は、虫の侵入を防ぎ、変質を防ぐために密閉できるプラスチックケースにいれています。
置き場所を考えるところから始めてみませんか。
使いやすさと、料理のしやすさを考え抜かれた、片付けのプロ後藤先生のキッチン。参考にしたいコツがたくさん見つかったのではないでしょうか。
後藤先生も、最初から完璧に収納できていたわけではありません。容器も置き場所も自分と家族の「使いやすい」を求めて何度も変わりましたし、これからも、使いやすい物や場所を探し続けるそうです。
まずは、料理がしやすくなる調味料の置き場所を考えるところから始めてみませんか。
入れ替え用の容器を買う時は、自分とキッチンに合う物を探してまずは1個試して、自分に合っていれば数を増やしていきましょう。
自分が一番使いやすいキッチンを目指して、楽しみながらベストな道を探してくださいね。