写真が撮りっぱなし、たまりっぱなしになっていませんか?
デジタルカメラやスマートフォンの普及で写真が気軽に撮れるようになった現代。
撮った写真がスマホやカメラ、SDカードの中にたまりっぱなしになっていませんか。
片付けのプロ大津たまみ先生は、テジタル写真は手軽に撮影できるため昔よりも写真の量が増え、整理が大変になっていると言います。
それでも「写真の整理をするといいことがあるんです!」と力説。
写真を整理することは人生を振り返り、過去の自分と向き合うこと。
自分を客観的に見つめ、会話をしながら、これまでの自分の変化や成長を感じる時間になります。
「写真を整理することで自己肯定感が上がり、幸せになれるんですよ」と大津先生。
大津先生式「スマホの写真のデータ量チェック!」
まずはどれくらい写真整理の緊急性があるか、スマホに保存されている写真の量で確認してみましょう。
①500枚以下の方→整理も管理もできていて満点です。
②501枚~1000枚の方→時々整理はされているようですが、未整理の場所もあり管理が十分にできていない状態です。
③1001枚以上の方→整理も管理もできていません!大至急整理が必要ですよ。
どこに当てはまりましたか?ドキッとされた方、一緒に大津先生流のデジタル写真の整理方法に挑戦してみませんか。
大切な写真の整理方法とポイント。
「写真は資産です!」と断言する大津先生。
でも撮ったままバラバラの記録媒体に残っている状態では、何かの拍子に大切な資産の写真が消えてしまう可能性も。
そうなる前に、次の順番で整理をしましょう。
①写真データが入っている記録媒体を集める
②写真の保管先を決める
③写真を分けるカテゴリーを作る
④写真をカテゴリーに分けて整理する
⑤定期的に見直す
①写真データが入っている媒体を集める
CD、USB、SDカード、外付けハードディスク等、写真が入っている記録媒体を集めます。
整理の作業は画面が大きいパソコンを使い、パソコンにある写真フォルダーにすべての写真をまとめます。
写真フォルダーが無ければ新しく作ります。
パソコンの容量に余裕が無ければ外付けのハードディスクに写真用のフォルダーを作って取り込みます。
②写真の保管先を決める
整理後の写真を保管する場所を2か所決めます。
クラウドサービスを利用する、PCの中、外付けハードディスク、DVDやCDに保存する等の方法がありますが、データは何かのきっかけで消滅する恐れがあるため、必ず予備の保存を作りましょう。
③写真を分けるカテゴリーを作る
写真はカテゴリーに分けて保存します。
月や日付ではなくカテゴリーを作るのは、見返した時に何の写真かすぐにわかるようにするためです。
このカテゴリー作りが一番重要な作業です。
紙と色のついたフセンを用意し、紙の上にカテゴリー名を書いたフセンを並べて作っていきます。
最初に、集めた写真を見ながら何の写真かを書き出します。
(写真ではピンクのフセンを使っています)
旅行先、クリスマス会などのイベント、食べ物、友人との写真などがあると思います。
メモ代わりに撮った写真は「情報」や「レシピ」等の名前でフォルダーを作るといいでしょう。
その下にサブカテゴリーを作ります。
(写真では緑のフセンを使っています)
同じ場所を何度も訪れていたら日付別のフォルダーで分けます。
他にも、季節、場所、材料、人等でも分けられます。
最後に、大きなカテゴリーにまとめます。
(写真ではオレンジのフセンを使っています)
旅先の写真はまとめて「旅行」カテゴリーに、バーベキューなどは「イベント」に。
作りながら、同じ旅先での写真でもスイーツの写真だけは分けて食べ物フォルダーに移動させるなど、より自分がわかりやすいようにカテゴリーを変更していきましょう。
こちらが完成したカテゴリー表です。
紙の写真は手に取れるので判断しやすいですが、デジタル写真は目には見えても物体として存在しないので整理がしにくく感じます。
手書きで作業をすることで、写真の種類や量が把握しやすくなります。
④写真をカテゴリーに分ける
カテゴリー表に従ってパソコン上にフォルダーを作り
「いる(フォルダーに残す)/いらない(削除)/迷い/移動」
を基準に整理していきます。
残す写真は「ポジティブになる(自分が輝いている)写真」です。
残す写真の基準がわからない時は、次の「ハッピーにならない写真」に当てはまるものを削除しましょう。
(1)一緒に写っている人がわからず、「この人ダレ?」となった写真。
(2)他の人が見た時に「この人とこの場所で何をしていたの!?」と不要な疑いをかけられそうな写真。
(3)思い出深くない瞬間、人、場所での写真。
(4)思い出すとイヤーな気持ちになる写真。
(5)同じシーンで撮影された複数の写真。
「迷い」フォルダーには8秒以上迷った写真を。
フォルダー名を「迷い:〇月〇日に見直し」等とし、定期的に見直しましょう。
「移動」フォルダーには自分以外の人の良く撮れている写真を。
スマホで写真を撮ると他の人の写真が自分のスマホに残りがちです。
「いい写真は写っている本人に送りましょう。送った方も送られた方も幸せになって、幸せが繋がりますよ」と大津先生。
⑤定期的に見直す
スマートフォンの写真は1ヶ月に1回見直す日を決め、整理する習慣を作りましょう。
1年に1回はスマホを含めて家中のすべてのカメラのデータを取り込み、整理をしましょう。
最近はパソコン等を使わなくても写真を残したり、保存や共有できる機械もあるので、家庭に合ったものを選んでみましょう。
ベストショットを残して、マイベストショットアルバムを作ろう。
整理したデジタル写真は最終的には紙焼きにして残すのが大津先生流のゴールです。
せっかく選んだ写真のデータが消えてしまわないよう、お気に入りの「ベストショット」を印刷して「マイベストショットアルバム」を作りましょう。
マイベストショットアルバムの作り方はこちら。
写真の整理は人生のいいことが見つかる幸せの時間。
「楽しいですよ!」と言われても、膨大な量の写真の整理はどうしても億劫になると思います。
大津先生にアドバイスを求めるとこんな言葉が。
「一度に全部の写真の整理するのは難しいと思うので、まずは整理する時間を確保してみてください。そして1か月間位かけて少しずつ整理していきましょう。きっと想像している以上に懐かしく楽しい時間が過ごせますよ。」
写真を整理して、あの頃輝いていた「ベストショット」の自分に会いに行きませんか?