そのラグ、表も裏もお手入れできていますか?
出典:写真AC
リビングやダイニング、寝室や玄関等に敷かれているラグや絨毯(じゅうたん)。
定期的なお手入れはされていますか?
掃除のプロ大津たまみ先生は、「ラグや絨毯の上を毎日歩いているのに、掃除を忘れているご家庭や、表面しか掃除をされていないご家庭が多いんです」と指摘。
ラグ等のお手入れは、ついている洗濯タグを確認して、手洗いができる物であれば、年に1~2回を目安にタグの指示通りに洗うのが基本です。
そして、洗える・洗えないに関係なく大切なのが、日々のお手入れ。
この時に表面だけを掃除して終わりとされる方が多いのだそうです。
大津先生がハウスクリーニングや家事代行業で伺ったご家庭でも「裏側は掃除したことがない」「そんなに汚れているとは思わなかった」と驚かれる方がとても多かったとか。
「ラグをめくるのが面倒」というのも理由のひとつでしょうが、裏がどれだけ汚れているかが知られていないために、表だけの掃除で終わってしまっていることがあると言います。
ラグのもうひとつの役割。
ラグ等には床を保護するだけでなく、空気中のホコリや砂等を受け止めてその中に留めておく役割もあります。
そうして受け止めたホコリやゴミは、人が歩くたびに上から押さえつけられ、ラグの中で下へ下へと沈んでいき、次第に裏側にホコリがたまったり、床に落ちるようになります。
掃除が行き届かないと、皮脂と一緒になった砂は塊になります。
ニオイの原因になりますし、床の黒ずみの原因にもなります。
また、湿気がこもりやすいため、ダニだけでなくカビが発生しやすい環境になることもあります。
気持ちよく使い続けるための、基本の掃除方法をご紹介します。
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掃除機を正しく使って日々のお手入れを。
表側の掃除方法。
【ポイント①】
まずはラグの表側全体に掃除機をかけて、表面の汚れを落とします。
この時、掃除機の掛け方の基本を守ると汚れをしっかり吸い取ることができます。
掃除機をかける時はゆっくり動かすのがポイント。
早く動かすほど汚れを吸えていないことが多いからです。
動かす目安は1秒間に20〜30cmくらいです。
最初に遠くに伸ばして、2段階で手元に引き寄せるように動かします。
遠く近く、近く(①→②→③)の、3拍子のワルツのリズムでかけます。
大津先生命名の「掃除機のワルツがけ」です。
ハウスクリーニングの現場でも、掃除機はゆっくりと丁寧にかけているそうです。
【ポイント②】
掃除機をかける時は同じ方向に向かって動かし、横にずらす時はヘッド部分が少し重なるようにしてかけます。
空白になる場所がなくなり、かけ忘れる場所がなくなって汚れをしっかり吸い取れるようになります。
これはラグに限らずどこで掃除機を使う時でも共通のポイントです。
【ポイント③】
最初は毛の流れに沿ってかけ、その後、90℃向きを変えてかけます。
毛のクセがつかないように、縦と横2回ずつかけるようにしましょう。
裏側の掃除方法
続いて、ラグの裏側を掃除します。
少しめくるだけでホコリの塊が出現して驚くことも珍しくないのが、ラグの裏側です。
見落としがちですが、定期的に掃除をすることで心地よい住空間を維持できるようになります。
まずはラグをめくり、掃除機で床に落ちているホコリを軽く吸い取ります。
続いて、ラグの裏側に掃除機をかけます。
掃除機はゆっくり動かし、特にヘリ(フチ)の部分は念入りにかけます。
ラグの中にたまったホコリは、人が上を通るたびに動いて、最終的にフチにたまるようになります。
表裏関係なく最も汚れている場所とも言えるので、念入りに掃除機をかけましよう。
最後に床にもう一度掃除機がけをして完了です。
【ポイント】
ラグの上に家具がある場合は、できる範囲でめくって裏側と床に掃除機をかけましょう。
難しい場合は、ラグのフチの下に掃除機のヘッドを差し込んで、フチの下から掃除をするのもおススメです。
掃除の頻度はどれくらい?
気になる掃除の頻度ですが、住んでいる人の状況によって異なります。
表側は一般的なお宅では週に1回ほどです。
ペットや小さなお子さんがいるお宅では、可能なら週に2〜3回、アレルギー体質の方は2日に1回程度のこまめな掃除が理想ですが、無理のない範囲で続けていきましょう。
なお、裏側の掃除は月に1回くらいの頻度でできると安心です。
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ラグを長く気持ちよく使うためのもうひと工夫。
最後に、お気に入りのラグを長く使うためのコツをご紹介します。
可能なら、時々は物干しざおや空いているハンガーラックにかけて風を通すようにしましょう。
ホコリは叩くよりも掃除機で吸うほうが確実に取れるので、先に掃除機をかけてから干してください。
また、季節の変わり目には、簡単な模様替えや配置換えをしたりして、敷きっぱなしになるのを防ぎましょう。
掃除機のフィルターもこまめにお手入れし、吸引力を上げておきましょう。
ラグや絨毯のような敷物は、毎日足の下にあって、座ったり、時には寝転がったりして生活を支えてくれるものです。
同時にたくさんのホコリやチリを引き受けているので、快適さと健康のためにも、適切なお手入れが必要です。
まずは洗濯タグを確認。
洗えるようなら、指示に従って年に1~2回洗濯をするようにしましょう。
日々のお手入れとして、定期的にじっくり掃除機をかけ、端をめくって床や裏側の掃除もすることを意識してみましょう。
少し気に掛けることで清潔さが上がり、暮らしの快適さも上がっていきます。
無理なく続けられる掃除習慣にして、心地よい住まいづくりをしていきましょう。
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