きれいに洗って気持ちよく履きたい。
突然ですが、みなさんは家の中でスリッパを履かれていますか?
素足派、冬はもこもこソックス派、洗うのが面倒なのでなるべく履かない派、気付くとどこかに置き忘れてる派。
様々なタイプがあると思いますが、お掃除のプロ大津たまみ先生は断然スリッパ大推奨派!
それには理由があります。
「スリッパを履くことで家の中の汚れ予防になるからです。
足から出る皮脂や雑菌は床について繁殖すると黒ずみになり、フローリングの汚れや傷みになります。
足を直接床につけないことで、足だけでなく床も汚れにくくなり、お掃除がちょっとラクになるんです。」
今回は家の汚れも防いでくれるスリッパと、子どもたちが毎日学校で履いている上履きのお手入れ方法を教わります。
スリッパの洗い方。
スリッパの内側には、足から出る皮脂や汗、表側にはホコリ、特に裏には床に落ちた調味料を始め様々な汚れが付着しています。
汚れたまま使い続けると内側では雑菌が繁殖しますし、裏の汚れは床に移って床材を汚し、傷める恐れがあります。
快適にスリッパを履くためにはお手入れが必要ですが、スリッパには洗える物と洗えない物があります。
まずは洗濯表示を見て洗える素材かどうかを確認しましょう。
い草等の天然素材や革のスリッパは洗えません。
表面についている汚れを粘着テープで取り除いたり、底の汚れを拭いたりするだけにしましょう。
洗濯機で洗える場合
洗濯表示に洗濯機で洗えると表示されているスリッパの洗い方です。
最初にゴミや目立つシミを取り除きます。
洗濯機に入れる前に、傷み防止のために洗濯ネットに入れます。
洗濯表示に合った洗剤を入れ、ソフトコースで洗いましょう。
手洗いをする場合
手洗いをする場合は、バケツにぬるま湯をはり、スリッパを入れます。
目立つゴミや汚れがある場合は事前に取り除いておきましょう。
湯に洗剤(洗濯表示に従ったもの)を溶き、歯ブラシ等で洗います。
汚れが落ちたら、しっかりすすぎます。
洗い終わったら、バスタオル等でくるみ、タオルドライをして水気を切ります。
風通しのいい日陰で干しますが、この時の干し方がポイントです。
スリッパの裏にも風が通る場所を選び、水平に置くようにします。
大津先生のおすすめはピンチハンガー。
吊るすのではなく、上にバランスよく並べるのだそう。
やわらかいスリッパは中身がよれたり型崩れしたりしやすいので、吊るしたりどこかに立てかけたりせず、形を保ったまましっかり乾燥させましょう。
上履きの洗いかた
上履きは洗い方が不十分だと汚れが蓄積し、雑菌やニオイの元となるので洗い方と干し方に注意が必要です。
ここで活躍するのが「酸素系漂白剤」。汚れを漂白するだけでなく、消臭や除菌の効果もあるからです。
塩素系漂白剤と違ってニオイが強くなく、安心して使えるのも利点です。
バケツにぬるま湯を入れ、規定量の酸素系漂白剤を溶かします。
そこに上履きを入れ、1時間ほど浸けおきをします。
時間が経ったら細かい汚れをブラシでこすって落とします。
Jブラシのような細身のブラシが便利です。
洗い終わったら洗剤が残らないようにしっかりとすすぎます。
干す時はスリッパと同様、底に風が通るようにピンチハンガー等の上に乗せます。
壁に斜めに立てかけて干すこともありますが、上履きも型崩れしやすいので曲がらないよう水平な場所がおすすめです。
また、立てかけた状態ではかかと部分に水がたまり、乾ききらずにシミになったり、雑菌の繁殖に繋がったりするので、やはり水平で風通しの良い場所で干すのがおすすめです。
衣類乾燥機も活用しましょう。
乾かす時間がない、お天気がよくない、そんな時に便利なのが衣類乾燥機の靴を乾燥させる機能です。
大津先生も「中までしっかり乾かせるので、ある方はぜひ使ってください」とおすすめ。
昨今はご家庭で衣類乾燥機を使われている方も増えていますし、コインランドリーを日常的に使われている方も多いです。
リンナイのガス衣料乾燥機「乾太くん」にも、内部にオプション品の「小物乾燥棚」を設置してスニーカーや上履きを乾かすことができる物があります。
家の中で気持ちよい足元で過ごすために、便利な機能は積極的に使ってみてくださいね。
※衣類乾燥機の靴乾燥機能や道具については、お使いの乾燥機の取扱説明書をご確認の上、お使いください。