食器洗い乾燥機のお手入れ、していますか?

出典:写真AC
ここ数年、在宅時間や自炊、中食の機会が増えてニーズが増しているのが食器洗い乾燥機。
購入して便利に使われているご家庭も多いと思います。
その食洗機、掃除やお手入れはされていますか?
「食器洗い乾燥機は、洗濯機同様、掃除をしなくても自動的にきれいになると思われがちなのですが、そんなことはありません(笑)
ちゃんとお手入れをしないと心配なことが多いんです」とお掃除のプロ、大津たまみ先生は言います。
食べ物を乗せる器だからこそ、清潔な場所で洗いたい。
今回は大津先生に食洗機のお手入れ方法を教わります。
食洗機の中の汚れ。
食洗機の中の汚れの種類は主に3つ。
・水に含まれているミネラル分の白い汚れ。
・残菜フィルターなどにたまる細かい食材。
・長期間使用していないことで発生しがちなカビ。
また、カビの予備軍である雑菌は残菜フィルターに残った食材と水分を栄養にカビに成長する可能性がありますし、ニオイの原因にもなります。
定期的なお手入れで日々気持ちよく使えるようにしましょう。
※お手入れは必ず取扱説明書を読んでから行ってください。

日々のお手入れ方法。
日頃取り入れたい、一般的なお手入れ方法です。
食洗機のお手入れ前には必ず電源を切り、運転終了後30分以上経って庫内が冷えていることを確認してから行ってください。

まず、部品を取り外します。
「このかごが取り外せることを知らない方も多いんです」と大津先生。
食洗機内のかご、回転ノズル、タワーノズルなど、取り外せる部品をすべて外します。
どこが外せるか、どう外すかは取扱説明書を参照してください。

続いて、部品の汚れを落とします。
一番気になるのは残菜フィルター。
たまっている食材をブラシで取り除きます。
残菜フィルターはできれば使う度に洗い、食洗機の庫内でカビたりしないように気をつけましょう。
かごや回転ノズル、タワーノズルなども水洗いし、汚れを落とします。

食洗機の庫内は、やわらかいふきんやスポンジを使って水拭きをします。
仕上げに乾いたふきんで庫内を拭き上げ、カビなどが発生しないようしっかり乾燥させましょう。

操作パネルの表面や食洗機の外側もよく絞ったやわらかい布で拭きます。
最後にかご類を元に戻して、完了です。
掃除の頻度に関してお掃除のプロは、家族構成にもよりますが、毎日食洗機を使うご家庭では週に1回くらいお掃除ができるとより安心ですね、とのことでした。
専用洗剤でのお手入れもお忘れなく。

このようなお手入れに加えて、大津先生は定期的に専用洗剤を使ったお手入れもすすめています。
ナチュラル洗剤での掃除を推奨することが多い大津先生ですが、食洗機の中の汚れは油汚れや水アカなど複合的なため、ナチュラル洗剤だけでは太刀打ちできない汚れも発生してしまうそう。
市販の食洗機専用洗剤を使った方が効率的で衛生面でも安心だと考えるため、機種に合った洗剤を選んで使ってほしいとアドバイス。
リンナイの食洗機にはリンナイスタイルの「食器洗い機徹底洗浄中」がおすすめです。
食洗機を使う前に気をつけたいこと。
食洗機の能力を100%活かすためには、事前のちょっとした準備が大切、と大津先生。
食洗機を”食器の洗濯機”と考えれば、普段洗濯でしているような下洗いをすることで、食器の汚れが落ちやすく食洗機の中も汚れにくくなります。

食器を食洗機に入れる前に、器に残った食材やソース、油汚れなどを軽く処理しましょう。
大津先生のおすすめは牛乳パックの再利用。
正方形に切り、スケッパーのようにしてソースや油汚れをこそげ落とします。
これだけですっきり洗い上がるだけでなく、庫内の汚れも減り、ニオイの予防にもなります。
更に大津先生は、洗える物と洗えない物を事前に把握しておくと、食器類も食洗機も傷がつきにくくなりますとアドバイス。
「食洗機で洗える意外な物の例としては、おろし金、急須、泡だて器、調味料入れなどがあります。
ガスコンロの五徳(ごとく)も洗える場合がありますよ。」とのこと。
※リンナイの鉄鋳物製の五徳は食洗機では使用しないでください

一方、洗えない物の代表例としては、漆器、金や銀メッキの食器、高級ガラス食器、熱に弱いプラスチック類です。
食器など洗う物や食洗機の取扱説明書に記載がありますので、事前に確認する習慣ができるといいですね。
小さい物や軽い物は「小物が洗える食洗機カゴ」のような便利グッズを使うと、庫内で飛ばされずにしっかり洗えますので、一度お試しください。
食器も食器洗い乾燥機もすっきり洗って、毎日のごはんタイムをおいしく気持ちよくお過ごしくださいね。