お掃除のプロにお風呂場の床をラクに掃除する方法を教わる。
気持ちよく入浴するためにキレイにしておきたいお風呂場。
床のヌメリや黒ずみが時々気になりつつも、汚れがなかなか落ちなかったりして掃除が面倒な時があると思います。
床の汚れの原因は主に3つ。
水道水のカルシウムやマグネシウム等のミネラル成分が残った「水アカ」、「皮脂や石けんカス」の流し残し、それらを養分にして発生した「カビ」です。
お掃除のプロ、大津たまみ先生に伺うと、床の汚れは初期なら簡単に落とせるのですが、放置すると蓄積して落としにくくなってしまうそう。
月に2回ほど掃除をすると、汚れがちゃんと落ちて掃除がラクになり、気持ちよいお風呂場を保てるそうです。
ラクな床掃除のコツは掃除道具の選び方。
お風呂掃除の道具として、浴槽や棚などはスポンジ、床はブラシと使い分けている方は多いと思います。
大津先生は掃除のプロとして、より手早くきれいに掃除を終えるためには道具の選び方が大切、と言います。
例えば、面積が広いお風呂場の床は一度に広範囲を洗える、面が広いブラシが掃除しやすく、床の汚れ具合によって性質の異なるブラシを使い分けるのも良いそう。
今回床掃除に使用するのは、リンナイスタイルで取り扱っている「角効くバスブラシ」。
大津先生からも「汚れのことをよくわかっている、とても使いやすいブラシです!」とお墨つきのブラシで、お客様からも高評価をいただき、当店スタッフの中にも愛用者が多い人気アイテムです。
使いやすさの理由をいくつかご紹介します。
まず、ブラシ面が縦15cm、横11.5cmと手のひらと同じか少し大きいくらいのサイズで、広いお風呂場の床が短時間で手早く洗えます。
ブラシの毛が外側に向かって植えられていて、ブラシの端でも中央でもすべての場所の毛がしっかり床につきます。
毛の先端まで均等に力がかかり、洗いにくい角や側面の汚れも力を入れずにラクに汚れをかき出せます。
左のグレーのブラシは「角効くバスブラシ ユニットバス用」
細くストロー状の弾力性があるナイロンの毛が特徴です。
毛がやわらかいので、床に特別な加工がされているお風呂場や、傷がつきやすい場所の汚れを、優しくでもしっかりと落とせます。
洗いにくいドアレール部分にたまりがちな汚れもすっきりきれいにできます。
普段のお掃除にはこちらのブラシがお勧めです。
右の白いブラシは「角効くバスブラシ タイル床・目地用」
毛は白くて縮れていて、ちょっと硬めのナイロン製です。
ゴシゴシと力を入れて洗えるので、ちょっと頑固な汚れを落とすのに向いています。
毛先が割れているので洗う面がより密になり、汚れをしっかりこすり落とせます。
「白いブラシは『タイル床・目地用』とありますが、私は普通のブラシでは落ちにくい頑固な汚れを落とすのに適していると思いました。ご家族が多かったり、床が汚れやすいご家庭、大きな凹凸がある床には、床が傷つかないことを確かめたうえでこちらを使うのもいいと思います」と大津先生。
どちらも水をかけてこするだけで軽い汚れを落とせ、洗剤を使った場合も泡立ちが良く、泡切れが良いです。
今回はこの毛の性質の異なるブラシを使い分けながら、床掃除の方法とコツを教わります。
お風呂の床がつるつるピカピカになる掃除方法。
①お風呂場の床を水でぬらす。
掃除を始める前にまずは床全体を水で濡らします。
水で流せる汚れを流し、こびりついた汚れをやわらかくします。
②軽い汚れをブラシでこすり落とす。
水を流しながら、汚れて間がないゆるい汚れをブラシでこすり落とします。
ブラシの毛がしっかりしていれば洗剤を使わなくても水だけで落とせます。
床を洗うのにブラシが適しているのは、上から力を加えてしっかり汚れをかきだせるからです。
やわらかいスポンジでは力が横方向に流れてしまい、汚れをかきださずに床を撫でるだけになってしまいます。
特にこの「角効くバスブラシ」はグリップをぎゅっと握って、床に対して上から垂直に力をかけられるので、力がより効率的にブラシの先まで伝わり、早くラクに汚れを落とせます。
排水口はとくに汚れがたまりやすく、ヌメったりカビが生えたりしがちです。
カバーを外し、髪の毛などを取り除いた後、やわらかいブラシで汚れを落とします。
形が複雑で傷がつきやすい場所なので、ブラシのやわらかさと弾力性を活かして掃除をします。
汚れがたまりやすい角にはブラシの毛先をしっかり入れて洗います。
お風呂場の角もカビの原因になる汚れがたまりがちですが、ブラシの毛が少し外に向かって植えられているブラシならしっかり洗えます。
壁の汚れが気になる時は一緒に落としてしまいましょう。
少し固まってしまった汚れでも、毛が硬めのブラシを使うと洗剤を使わなくても手早く落とせます。
③落としにくい汚れには洗剤を
水だけで落ちない汚れには風呂場用の中性洗剤を使います。
ちょっと頑固な汚れは、洗剤をつけた硬めのブラシを立ててこすれば落としやすいです。
④頑固な汚れには湿布法を
洗剤とブラシでも落としきれなかった汚れはカビの可能性が高いので、浴室用の塩素系漂白剤を使います。
汚れの上にキッチンペーパーを置き、上から漂白剤を吹きつけ、15分ほどおきます。
ペーパーをはがし、再びブラシでこすって汚れを落とします。
※漂白剤を使う時は、事前に酸性の洗剤を使わないでください。また、必ずゴム手袋をしてください。
⑤洗い流す
最後に、床全体をしっかり水で洗い流して終了です。
漂白剤を使った時は特に念入りに流しましょう。
また、換気扇を回して室内をしっかり乾燥させましょう。
道具まできれいにするのがお掃除です。
お掃除のプロとしては、使った掃除道具をきれいにするところまでがお掃除です、と言う大津先生。
洗剤でブラシの汚れを落とした後、フック等に吊るし乾燥させます。
ひっかけて吊るせる構造のブラシだと、乾かすのも簡単です。
「角効くバスブラシ」はグリップの根元をバーにひっかけて乾かすことができます。
毎日使う浴室ですから、汚れをラクに手早く落とせる道具を選んで、サっとお掃除をして、気持ちよいバスタイムにしてくださいね。