お料理を助けてくれるキッチンアイテム。
便利だけど洗いにくい物ってありますよね。中にはうっかりすると手を切ってしまいそうなものも。
今回はちょっとだけやっかいなキッチンアイテムの洗い方と汚れを防ぐコツ等を、掃除のプロ大津たまみ先生に教わります。
ご紹介するのは、おろし金、ピーラー、茶こしと急須、泡立て器、ミキサー(ブレンダー)の5点です。
おろし金
大根や薬味をおろすのに欠かせないおろし金。野菜の繊維などがたまりがちです。
スポンジで洗おうとしてスポンジをおろしてポロポロにしてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
おろし金に付着した食材のカスは乾燥すると取れにくくなるので、使い終わったらまずお湯につけておきます。
洗う時は歯ブラシをつかって刃に残った繊維を取ります。
ニオイが気になったり、野菜のアクが残ったりしている場合は塩素系漂白剤につけましょう。
ただし、野菜の色がうつってしまったものは落とせません。
洗い終わったら、汚れ防止として刃の部分にアルミホイルを巻くのが大津先生のポイント。
アルミホイルの上からおろせば、汚れてもホイルを取り換えるだけで済むのでお手入れが断然ラクになります。
ピーラーやスライサー
ピーラーやスライサーなど、隙間があって刃があるアイテムは歯ブラシ等に食器用洗剤をつけて洗います。
スポンジではスポンジは削れますが汚れは落ちません。
ピーラーもスライサーも、小さいですが刃物です。
切れ味がいいものをメンテナンスしながら使うのが大切です。
刃に汚れがつくと切れにくくなり、使用中にケガをする危険が増します。
また、野菜くずなどが隙間により挟まりやすくなり、使いづらく、洗いづらくなります。
ステンレスの物は引き出しに入れておくと他の調理器具とぶつかって刃が欠け、これが切れの悪さの原因にもなります。
メンテナンスを丁寧に行い、収納場所に気をつけましょう。
あらかじめ、サビないセラミック製のものを選ぶのもひとつの選択肢です。
茶こしと急須
お茶を飲む時だけでなくお料理でも使う茶こしには、細かい食材の残りや汚れがたまりやすいです。
普段はたまった茶殻を捨てて流水で洗うくらいで終わりですが、細かい茶殻や茶渋などが気になる時は、茶こしに多めに塩(小さじ1~2杯程度)をいれ、ブラシなどでしっかりこすり洗いをします。
塩が研磨剤になり、茶渋等の汚れを落とせます。
一緒に急須やティーポットの中もブラシで洗いましょう。
急須には香りや匂いが染みつきやすいので、できるだけ洗剤を使用せず、水だけで洗うのが大津先生流です。
なお、ブラシの形状によっては急須を傷つけてしまう場合がありますので、優しく洗いましょう。
泡立て器
泡だて器のワイヤー部分を1本1本洗うのはとても手間です。
そこで、ボウルに42度くらいのお湯をはり、中に重曹大さじ1と中性洗剤を数滴入れ、シャカシャカ泡立てながら洗います。
すすいだ後は水気をしっかりと拭き、サビやヌメリをつけないようにしましょう。
ミキサーやブレンダーの刃
刃が鋭い上に、野菜や果物の繊維が絡みやすいミキサーやブレンダー。
大津先生は、使い終わった後のカップに湯と洗剤数滴を入れ、数秒間ガーッと回してきれいにしています。
これで刃についた汚れはたいてい落とせているそう。
汚れが落ちたら、よくすすいで乾かします。
※事前に取扱説明書を読み、推奨のお手入れ方法も試してください。
プロのアイデアで気持ちよく使おう
キッチンアイテムは便利ですが形が複雑な物も多いです。
使う度に時間をかけて丁寧に洗うのは手間ですし、汚れが落ち切っているかも不安になります。
そんな時こそプロのアイデアを使ったり応用したりして、清潔さや気持ちよさをキープしてくださいね。