トイレのあの場所を清潔に使うための掃除方法

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トイレは家の中でも清潔に保ちたい場所のひとつ。
お掃除のプロ大津たまみ先生はそんなトイレで掃除を忘れがちな場所として、温水洗浄便座のシャワーノズルと、室内の手で触る場所を挙げています。
特に温水洗浄便座のシャワーノズルは、汚れやすいのに普段はしまわれているので掃除を忘れがちです。
気になっていても掃除方法がわからずそのまま、という方も多いかもしれません。
そこで今回は、大津先生に清潔に気持ちよく使うためのトイレ掃除を教わりました。
シャワーノズルの掃除方法
温水洗浄便座のシャワーノズルは不衛生になりやすく、水アカやカビも繁殖しやすい場所です。
月に1回を目安に掃除をするのが理想です。
※なお、掃除の際は必ず温水洗浄便座の取扱説明書を読んでから行ってください。
①シャワーノズルを引き出す

リモコンにあるノズル掃除のボタンを押し、ノズルを引き出します。
ノズル掃除のボタンがない物は、便座の電源スイッチを一度切って入れ直すとノズルが出てくるので、そこで再度電源を切るとノズルが出たままの状態にできます。
電源プラグを抜き差しすることでも同じようにノズルを引き出せます。
ノズルが最大限に引き出されている状態で掃除をしましょう。
②クエン酸水で湿布をする
ノズルの上部は尿石汚れ等が付着して特に汚れやすいので、クエン酸水で湿布をし、汚れをやわらかくしてから除去します。
ノズル部分は万が一洗剤が残っても人体に影響が出ないよう、ナチュラル洗剤を使って掃除をするのが大津先生のポイントです。

ノズル部分をキッチンペーパーで覆います。
掃除後に流せるトイレットペーパーを使いたくなりますが、水に溶けやすいトイレットペーパーは湿布等の作業には不向きなため、丈夫なキッチンペーパーを使います。

クエン酸水(100mlの水またはぬるま湯にクエン酸小さじ1/2を溶かしたもの)をスプレーボトルに入れ、ノズルに巻いたキッチンペーパーにたっぷり吹きつけます。
しばらく時間をおき、そのままキッチンペーパーで汚れを拭き取ります。
③細かい汚れを落とす

湿布では落とせなかった固まった汚れは、割りばしの頭の部分で削るようにして落とします。

ノズルの汚れは綿棒を使うと落としやすいです。
④水拭きをする

仕上げにマイクロファイバークロスで水拭きをし、ノズルを元の位置に収納したら完了です。
便座に脱臭フィルターがついている場合は期限が切れていないかチェックしておきましょう。
シャワーノズルは掃除をしても汚れやすいので、大津先生を始めお掃除のプロは掃除後に水アカ防止のスプレーを塗布することが多いそうです。
手で触る場所の掃除方法
トイレ掃除は便器まわりを念入りに行いがちで、普段よく手で触る場所、温水洗浄便座のリモコンのボタンや電気のスイッチ、トイレットペーパーホルダー、水栓蛇口等は掃除を忘れがちです。
これらの場所には目に見えない汚れや雑菌が付着しているので、忘れずに除菌を意識した掃除をしましょう。

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最初に、ハンディモップでホコリを取り除きます。
ホコリ等の乾いた汚れは水拭きではなく乾いた状態で掃除をするのが掃除の基本です。

次に、キッチンペーパーにトイレ用の中性洗剤を含ませて拭きます。

仕上げにアルコールで除菌をします。
マイクロファイバークロスにアルコールを吹きつけて拭き上げます。
目が細かいマイクロファイバークロスはアルコールの塗布にも向いているので、大津先生のお勧めです。
トイレを清潔に使うために掃除以外で気をつけたいこと。
トイレを清潔に保つには掃除以外にも気をつけたいことがあります。
まず、使用後はフタを閉めてから水を流すこと。
フタを開けた状態で水を流すと飛沫が壁や床に飛んで室内を汚します。
開けたまま流す習慣がある場合は、腰より下の位置にある物の掃除を念入りに行いましょう。

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また、汚れ防止のためにマットを敷いたりカバーをしたりするご家庭では、それらをこまめに洗うこと。
汚れがマット類に付着すると洗濯するまでそのままの状態となり、雑菌が増え続けることになります。
ちなみに、大津先生を始めお掃除のプロは、衛生面を考えて自宅のトイレではマット類を使わないそうです。
清潔で気持ち良いトイレにするために、掃除と並行して生活習慣を見直すのもいいかもしれませんね。