デジタル製品のお手入れ、していますか?
スマートフォンやパソコン等、デジタル製品を使う時間は年々増えています。
家族と共有することもあります。
そんなデジタル製品のお手入れはどうされていますか?
お掃除のプロ、大津たまみ先生はお手入れには注意が必要、と言います。
「デジタル製品などの精密機械はお手入れ方法を間違うと故障につながる可能性があります。生活に支障が出るのはもちろん、修理や買い替えで予想外の出費にも繋がるので、お手入れはこまめに正しく行いましょう!」
今回は特にお手入れがしづらいスマートフォンとパソコンのキーボードの方法を教わります。
やってはダメ!スマートフォンの5つのお手入れ方法
最初に、大津先生が考える、実はしてはいけないスマートフォンのお手入れ方法をご紹介します。
あなたも何気なくやっていませんか?
①ティッシュペーパーで拭く
テキスト指紋で画面が見にくくてティッシュペーパーで画面を拭いていませんか?
指紋汚れは皮脂汚れ。油汚れです。
乾いたティッシュでは汚れを塗り広げているだけで、キレイになっているわけではありません。
②アルコールを含んだウェットティシュで拭く
スマートフォンには雑菌が多い、と言われています。
皮脂汚れ落としと除菌も兼ねてアルコールが含まれるウェットティッシュで拭きたくなりますが、アルコールは液晶のガラスの表面を劣化、白濁化させてしまう恐れがありますので、避けましょう。
③電源コネクタをエアダスターで掃除
電源コネクタなどの細かい場所のゴミはエアダスターで吹き飛ばしたくなります。
エアダスターは使用時に少量ですが液体ガスが発生するものがあり、コネクタの内部をサビさせる恐れがあります。
④水洗い
「私のスマホは防水加工されているから水で洗えば大丈夫!」とジャブジャブ洗ってしまう大胆な方が稀にいらっしゃるようです。
いくら防水加工がされていても丸洗いをしてしまうと内部に水が入りこみ、損壊につながる恐れがありますので、やめましょう。
⑤分解する
「ちょっと工具を使えばゴミが取れそう。少しだけならできるかも」とチャレンジ心でスマホを分解してみたくなる方もいらっしゃるようです。
精密機械は想像以上に精密にできています。
興味本位で分解したが最後、元に戻せない可能性が非常に高いので、やめましょう。
スマートフォンのお手入れ方法
あらためて、スマートフォンのお手入れ方法をご紹介します。
まずは目の細かいマイクロファイバークロスを使い、スマホの表面に付着した皮脂汚れを拭き取ります。
眼鏡拭き用のクロスなどでも代用できます。
次に、キッチンペーパーに精製水を含ませ、固くしぼってから拭きます。
大津先生はアルコールが含まれていないコンビニ等のお手ふきも使いやすいとすすめています。
電源コネクタ部分の掃除には、綿棒の先を潰して細くしたものを使います。
パソコンのキーボードのお手入れ方法
パソコンのキーボードはキーの隙間にホコリやチリなどの汚れが入り込んでいます。
パソコン作業をしながら食事をしたりお茶を飲んだりすると、食べ物のカスや飲み物の蒸気、水滴が内部に入り込んでカビが発生する可能性があるとか。
もちろん、キーの表面には皮脂汚れが付着しています。
意外に汚れているキーボードの掃除方法をご紹介します。
まず、キーボードの表面や隙間に入り込んでいるホコリや小さなゴミを取り除きます。
市販のエアダスターを使っても良いですし、ハンディータイプの掃除機もしくは掃除機のヘッドを外した状態でも掃除ができます。
次にキーの汚れを取ります。
キッチンペーパーに精製水を含ませ、固くしぼってから拭きます。
水道水を使うとカルキの成分で乾燥後にキーボードが白っぽくなる可能性がありますし、アルコールが含まれたものを使うと表面が白濁する恐れがありますので、精製水がおすすめです。
アルコールが含まれていないコンビニ等のお手ふきも使いやすいです。
拭き方は左から右など一定方向に向かって優しく動かし、キーが外れないように気をつけましょう。
横や裏側も思いの外汚れているので、忘れずにキーボード全体を拭きましょう。
以上でお手入れは完了です。
お手入れの際は、同封の取扱説明書やメーカーのサイトなども確認してみてください。
毎日長時間使うものですので、手軽な方法でこまめにお手入れをして、心地よいデジタルライフを送りましょう。