イヤなニオイが家のどこかから漂ってきませんか?
特に雨でジメジメした日や、久しぶりに開けた戸棚や押し入れの中から。
原因をお掃除のプロ大津たまみ先生に伺ったところ
「家の中のイヤなニオイの原因はカビの可能性が高いです!」
と恐ろしいお答えが。
大津先生はニオイが気になるお宅でその元を辿っていくと、高確率でカビに行き着いたそう。
「雑菌やカビが繁殖しているとニオイが発生します。特に梅雨時は繁殖のベストシーズン。早めに対策をしてニオイと共にシャットアウトしましょう!」
大津先生に、家の中のイヤなニオイの原因と対策を教わります。
ニオイの原因① 玄関
一日履いた靴
一日履いた靴や雨で濡れた靴。ニオイの原因の雑菌が繁殖している可能性があります。
特に、濡れた靴は雑菌やカビが繁殖しやすいです。
風通しのいい場所で、中に綿の古タオル(もしくは新聞紙)を入れ、しっかり湿気を取り除きましょう。
そもそも靴は雑菌が繁殖しやすいもの。人の足は、多い時は1日に約200ミリリットル(コップ1杯分)の汗をかくと言われています。
一日履いた靴は必ず休ませて水分を飛ばすことが必要です。
濡れた時はしっかり乾かすことも徹底しましょう。
靴を履く前に防水スプレーをしておくのもお勧めです。
傘立ての中の傘
雨の日に使った傘、外出先で雨が上がって閉じたままの傘をそのまま傘立てに入れていませんか?
その傘に雑菌やカビが繁殖している可能性があります。
一度でも使った傘は必ず浴室などで乾かしてから傘立てに戻しましょう。
傘には静電気でホコリが付着しやすいです。
一見乾いているように見えても湿っていたり水滴が残っていたりすると、ホコリや泥汚れと一緒になって雑菌が繁殖します。
下駄箱の中
ジメジメした季節は下駄箱に湿気がたまりやすいです。
中のホコリや泥汚れと混ざり合って雑菌が繁殖するので、と扉を開けて定期的に換気しましょう。
ほかの部屋からのニオイ
キッチンやトイレなどの換気を怠るとそのニオイが玄関に流れてきて留まります。
出入口の玄関はニオイのたまり場になりやすいのです。
玄関の扉を開ける、換気扇を24時間回し続ける等、換気をしっかりしましょう。
ニオイの原因② 洗面所・脱衣所
洗面ボウル
歯磨きやヘアメイクで出るさまざまなゴミや汚れがニオイの原因になります。
クエン酸水(水もしくはお湯100ミリリットルに対して小さじ1/2のクエン酸を溶かしたもの)と歯ブラシやお掃除用のブラシでこまめに掃除をしましょう。
一番汚れがたまりやすいのが排水口の金具です。
クエン酸水を吹きつけ、ブラシで汚れを落としましょう。
カビが発生しやすい洗面ボウルのオーバーフロー口も中までしっかり洗いましょう。
洗面台の排水パイプ
洗面台のパイプの中の汚れがニオイの原因のことがあります。
洗剤等でつまりを解消しましょう。
また、洗面台をあまり使わないとS字排水パイプから下水のニオイが上がってくることがあります。
そういう時は、水を流してパイプの底に水をため、ニオイにフタをしましょう。
排水口の栓の裏側にたまった汚れもブラシで落としましょう。
洗濯機の排水口
洗濯機の排水口にたまった衣類の糸くず、ホコリは水や洗剤と混ざりあって赤カビやバクテリアの温床になります。
重曹と同量のクエン酸水を使い、発泡効果でホースの中の汚れを流します。
洗濯ホースの止水をしてからホースを外し、排水口に重曹を振り入れ、クエン酸水を流し入れます。
最後に捨ててもよい布で排水口まわりの汚れを拭き取ります。
洗濯物やバスマット
洗濯前の衣類は数時間放置するだけでカビの温床になります。
更に大津先生が指摘するのがバスマットです。
「バスマットを洗っていますか?脱衣所のニオイは実はバスマットが原因のご家庭も多いんです。」
洗濯物はなるべくためず、気になる時は除菌や抗菌効果がある洗剤を選ぶのもお勧めです。
ニオイの原因③ 押入れや収納庫
クローゼットや押し入れなどの収納を開けた瞬間にニオイがする場合は、大津先生曰く「中のものにカビが生えている可能性があります」とのこと。
中のものを全部出してチェックしましょう。
食糧庫でニオイがする時は中の食品が腐敗している危険性があります。
取り出して確認しましょう。
空になった収納スペースはエタノールで拭き、しっかり乾燥させてから物を元に戻します。
これらの場所は湿気がこもり、雑菌やカビが繁殖しやすいので、意識的に扉を開けて換気を心がけましょう。
家の中はしっかり換気とお掃除を
家の中のイヤなニオイの原因は雑菌やカビだったなんて、ドキッとしますよね。
ただ、原因がわかれば対策もわかります。
ジメジメが続く季節はこまめに換気とお掃除、とくに水まわりのお掃除を心がけてみてください。
雑菌やカビを増やさないようにして、心地よい空間で過ごしたいですね。