窓にびっしりの結露にウンザリ
窓ガラスについた結露は冬の悩み。
冷たい水滴で窓ぎわがベチャベチャになるだけでなく、ニオイがしたりカビが生えたりと不衛生です。
結露はどう掃除をすればいいのか、そもそも結露がつかない方法はないのか、結露対策をお掃除のプロ、大津たまみ先生に教わりました。
結露は水滴のうちに退治!
結露のあの水滴は一体どこから来るのでしょう。
結露は空気中の水蒸気が窓ガラスなどの冷たいものに触れ、水になった状態です。
冬に窓ガラスが結露するのは、室内と屋外の気温差が大きいため、温かい室内では水蒸気だったものが外気の冷たさを持つ窓ガラスに接して水になるのです。
「結露は窓についているうちに拭き取りましょう!」と大津先生。
結露は窓についているうちはただの水です。
放置してホコリなどと混じって再び温められると、カビになりやすくなります。
一度カビになってしまうと完全に除去するのは大変。カビになる前、まだ水の状態で取り除くのがラクなのです。
結露掃除には結露専用アイテムを使うのがおススメです。
こちらは大津先生おススメの結露のお掃除グッズです。
大津先生は結露専用のスクイージーと水滴を吸い取るクロスを推薦しています。
結露用スクイージーはヘッド部分の下にペットボトルを付けられたり、取り外しが可能なボトルがついているので、水をすくいとって集めることができます。
一般的なスクイージーは下に落とした水を拭き取る必要があるので、専用のスクイージーを使うと掃除の手間がひとつ省けてラクです。
また、最近は結露専用の吸水タオルも優秀なものがあるそう。
吸水率が高いもの、防カビ効果をうたっているもの等があるので、それらを選んで手早く水気を取り除くのがポイントです。
カビを生やさないための掃除
結露で困るのがやはりカビ。
結露とカビはセットではありませんが、結露することでカビが発生しやすくなる確率は高くなります。
窓やサッシについているホコリや皮脂汚れをこまめに掃除することでカビを防ぎましょう。
見逃しがちなのが窓の近く、カーテンまわりのホコリです。
「カーテンを洗ってホコリや汚れを落としましょう。ホコリが窓についてカビの原因になっています。買い替え時に防カビ加工のものを選ぶのもいいですね。
どのご家庭でもホコリが溜まりがちなのがカーテンレールの上です。開け閉めすると一緒にホコリが落ちてくるので、しっかり取り除きましょう」と大津先生。
残念ながらカビを発見してしまったら、市販のカビ取り剤や塩素系漂白剤を使ってカビを漂白しましょう。
結露を作らないために
毎日毎日窓についた結露を拭き取るのは本当に面倒です。
そもそも結露がつかないようにする方法はないのでしょうか。
大津先生は「完全につかないようにするのは難しいですが、結露の予防にはなにはなくとも換気です!」と断言。
定期的に窓を開けたり、換気扇を回し続けたりして乾いた空気を入れることで、室内の水蒸気の量を減らします。
健康の為に常時加湿器を使って室内が24時間ほどよく潤っている家庭が増えていますが、湿度の高い密閉空間ではカビも一緒に繁殖する可能性が。
「『あーあったかくって気持ちいいなぁ』と思ったら換気をするタイミングなんですよ!」と大津先生。
特に洗濯物を室内干しをしたり、入浴後や調理中などの一度に大量の蒸気が発生する時は必ず換気をしましょう。
窓が開けられなければ、家中の換気扇を回し続ける、除湿器や空気清浄機の除湿機能を定期的に使うとよいでしょう。
結露予防グッズはどんな物を選べばいいの?
おしゃれで手軽な結露予防グッズがたくさん出ていますが、大津先生は十分な効果を得る為には使い方に気をつける必要があると言います。
よく見かけるシートタイプのものは、はがした時にノリの跡がつかないか、しっかり水分を吸収するかに注目して選び、効果が持続する期間を守ってこまめに張り替えることが大切。
貼ったことで安心し、窓以外のサッシについた結露でカビが生えていた、貼りっぱなしのシートの裏にカビが生えていたというご家庭を何軒も見てきた大津先生としては、基本の換気の徹底が大切と念を押しています。
この冬は空気の入れ替えを意識して過ごしてみませんか?