加湿器のお手入れがちゃんとできているか不安…
季節を問わず活躍する加湿器。
最後にお手入れをしたのはいつでしょうか?
健康のために使う加湿器ですが、十分にお手入れをしていないとかえって体調不良の原因になってしまいます。
加湿器が安心して使えるようにお手入れのポイントを掃除のプロ大津たまみ先生に教わります。
※今回紹介しているのは機能がシンプルな加湿器のお手入れ方法です。機種や機能によってお手入れ方法が異なりますので、必ず加湿器に付属の取扱説明書を参照の上、正しいお手入れを行ってください。
加湿器はパーツごとにお手入れを
お手入れの前に、まずは加湿器を分解します。
外せる部分をそれぞれ洗って汚れを落とします。
加湿器の中の汚れは4種類
大津先生によると、加湿器の内部の汚れは大きく分けると次の4種類。
- 水アカ
- カルキ汚れ
- カビ
- 雑菌
水アカやカルキ汚れをこまめに除去することでカビも繁殖しにくくなり、加湿器を長く衛生的に健康的に使えるようになります。
水アカ、ヌメリはブラシで
水アカやヌメリを取り除き、カビ等が繁殖しにくい環境を作ります。
水が接する部分は定期的にブラシ等を使って掃除をしましょう。
タンクの蓋の裏側は水アカも溜まりやすく、ヌメリが残りがちなので特に気をつけましょう。
タンクを置く場所やフィルターをセットする場所は形が複雑でホコリや水分が残りやすく、汚れやカビの原因になりやすい場所です。
掃除用の細かいブラシを使い、スミの汚れまでしっかりかき出します。
取り外せない本体部分にはクエン酸水のスプレーを使います。
吹きつけた後ブラシで汚れをかき出したり、マイクロファイバークロス等で拭き取ったりしましょう。
大津先生は加湿器のお手入れに使う洗剤にはナチュラル系をすすめています。
「できる限りクエン酸等のナチュラルな素材のものを使いましょう。洗剤が加湿器内に残っていると、蒸気と一緒になって体内に入ってしまう危険性があります。ナチュラル系なら万が一体に入ってもそこまで大事にはなりません」という理由だそうです。
カルキ汚れの対処法
フィルターの部分にはカルキによる汚れが付着しています。
カルキの原因は水に含まれるミネラル分などです。
除去にはクエン酸が効果的です。
水100mlに対してクエン酸2.5g(約小さじ1/2)を溶かしたクエン酸水を用意し、フィルターを2時間ほど漬けおきます。
しっかりすすいで乾かしてから元通りにセットします。
「ワンシーズン使うとかなりのカルキ汚れがつくので、シーズンごとにお手入れをするのがおススメです」と大津先生。
加湿器をしまう前にすること
オフシーズンに加湿器をしまう時は、上記のお手入れに加えて必ずタンクの水を捨て切るようにしましょう。
「タンクに水が残ったままでしまうと中の水は腐り、カビが繁殖します。水を捨てずにしまってしまい、翌年そのまま加湿器を使うということを繰り返した結果、家族が体調不良になったいう怖い話を何件も聞いてきました」と大津先生は言います。
長期間使わない時は、タンク内を含め本体をしっかりと乾燥させてしまうことを徹底しましょう。
加湿器を正しく使って健康に
加湿器は特に冬場はなくてはならない家電になっています。
湿度を保つことで目や鼻、喉の粘膜を守ります。
風邪予防にもなりますし、インフルエンザ等のウイルス対策にも欠かせないといわれています。
「あまり知られていませんが、加湿器のお手入れを怠ったことによる健康被害は全国でも多発しています。健康のために衛生面でしっかりお手入れをされた加湿器を使うようにしてくださいね」と大津先生からのアドバイスです。