お風呂場のカビ、見つけた時には手遅れ!?
お風呂は1日のリラックスタイム。
でも浴室の隅にカビを発見した瞬間、気分は一気にユウウツに…。
お風呂場のカビは一度生えてしまうと掃除が面倒です。
しかも掃除のプロ大津たまみ先生からは衝撃の一言が。
「私の経験上、残念ながら一度カビが生えた場所を真っ白に戻すことはとても難しいです。
どんなにがんばっても限りなく白に近いグレーにしかならないことが多いです。
カビは生やさないよう予防することが大切です」
大津先生に、生えてしまったカビを可能な限り落とす方法と、カビを生やさない方法を教わります。
カビが生えてしまう3つの条件
まずはカビが発生する環境と原因を知って対策を練りましょう。
カビの発生条件
- 気温が20度から30度である
- 湿度が70%以上ある
- 栄養分(ほこりや汚れ、髪の毛、石けんやシャンプーの残りカスなど)がある
大津先生がカビ対策で重視していることが「繁殖させない環境づくり」です。
浴室内がこの繁殖の条件から外れれば、カビを見ることはなくなり、掃除の必要もなくなります。
カビは胞子なので大気中のあらゆるところに存在しています。
たとえ1ヶ所のカビを集中的に死滅させたとしても、空中にある胞子は繁殖の条件が整った場所に付着し、菌糸を伸ばして繁殖を続けます。
したがって、1ヶ所のカビを死滅させることよりも徹底してカビが繁殖しづらい環境を作ってカビを防ぐほうが、長い目で見るとカビが生えにくくなります。
今あるカビだけでなく、未来のカビを作らないこと。
大津先生のカビポリシーです。
生えてしまったカビを取り除きたい!
大津先生がすすめるカビの除去方法はカビの上に漂白剤を一定時間置いておくシップ法です。
酸素系漂白剤を含ませたキッチンペーパー等をカビの上に置き、時間をかけてカビの根まで漂白剤を浸透させます。
最近目にすることが増えたジェル状の除菌アイテムもおススメです。
ジェルはカビの上にとどまりやすい形状なので漂白時間が長くなり除菌効果が強くなるそうです。
また、扉のゴムパッキンのカビが落ちにくい時は張替えもおススメ。
この部分は消耗品のため、ホームセンター等で張替え用の専用キットが手に入ります。
カビ対策には生やさない工夫が1番!
大津先生流、毎日の生活の中でできるカビ予防方法をご紹介します。
お風呂を出る前に対策
特におすすめしているのが、お風呂場から出る時に冷たいシャワーで浴室内を流すこと。
腕を伸ばして届く高さの壁、床や浴槽等にまんべんなく冷水をかけます。
浴室内に飛び散ったシャンプーの泡や石鹸カスを洗い流すだけでなく、浴室内の温度と湿度を下げ、カビが繁殖しにくい環境を1秒でも早く作ります。
気になる天井のカビ対策
掃除がしづらく危険な天井のカビにも、生える前の対策が有効です。
柄の長いスクレーパーで水を落としたりフロアーワイパーに雑巾をつけて拭いたりすればカビの原因である水気を取り除けます。
市販の「防カビくん煙剤」を使うとカビが生えにくくなり掃除の回数が減らせます。
使用の際は薬剤に書かれている用法用量を守りましょう。
カビのない気持ちよいお風呂にしよう
お風呂場の中にある様々なアイテム(シャンプー、タオル、子どものおもちゃ、掃除道具等)も気づいたらカビの餌食になっていたりします。
そんな時は、お風呂場で使うアイテムをカゴに入れ、必要なときだけもって入る “銭湯スタイル”がいいそう。
お風呂場の中もスッキリしますので、一度試してみてください。