畳の掃除の仕方に自信がない
ご自宅に和室があるお宅も多いと思いますが、畳の正しい掃除方法を知っていますか?
お掃除のプロ大津たまみ先生によると、家に和室があっても掃除の仕方を知らない人が増えているそうなんです。
今回は大津先生に和室、特に畳の掃除方法を教わります。
せっかくの和室、掃除の基本を知って気持ちよい空間にしましょう。
和室の基本の掃除方法
まずは畳の間のお掃除方法の基本です。
和室を掃除する時の大原則は、畳の目に沿って掃除をすること。
目に逆らうとヘリや畳の間にホコリや細かなゴミが入ってしまいますし、畳自体が傷みやすくなります。
まずほうきや掃除機で畳の目に沿って大きなホコリを取ります。
その後、乾拭きで細かい汚れを取り除きます。
通常のお手入れは以上ですが、汚れが気になってきたら水拭きをします。
畳の水拭きの仕方
水拭きをする時は洗剤は使わず、固く絞った雑巾で拭きます。
畳の正しい水拭き方法
1)掃除機、またはほうきとちり取りで表面のホコリ汚れを取り除きます。
2)雑巾を正しい絞り方で、固くしぼります。
雑巾の正しい絞り方
雑巾を縦に持ち、上から下に順番に絞っていきます。
畳は水分を嫌うので、しっかり固く絞りましょう。
まだ雑巾に水気が残っている場合は、図のように乾いた雑巾で濡れた雑巾を挟んで、
その上から手でたたいて水分を取ります。
3)固く絞った雑巾で、畳の目に沿って水拭きをします。
4)最後に乾拭きをしてしっかり水分をふき取ります。
畳の掃除の禁止項目
大津先生の元には「重曹を使って畳掃除をしたら黒いシミになってしまった」というお悩みがよく寄せられるそうです。
先生は「畳の掃除に重曹を使うのは避けてください。重曹はアルカリ性で、い草の天然成分を黄ばませますし、畳の中に残った重曹の成分が変化して黒い斑点となって落ちない汚れになってしまいます」と答えます。
掃除をする場合はあくまでも水拭きにしましょう。
敷居にたまるゴミの掃除方法
和室の敷居(いわゆる、ふすまのレール部分)にはホコリやゴミが溜まりがちです。
でも掃除の度にふすまをはずすのは大変。
そこで、敷居の汚れとりに輪ゴムを使う方法をご紹介します。
敷居の掃除方法
1)敷居の溝の上に輪ゴムをおきます。
2)その上を滑らせるようにふすまを開け閉めします。
輪ゴムと一緒にたくさんのホコリが簡単に取れます。
畳を長持ちさせる方法
傷んだり日焼けなどで畳の張替えや交換が必要になると思いの外費用がかさみます。
こんなお悩みに大津先生は「畳をきれいな状態で保つには、同じサイズのゴザや敷物でカバーするのが一番です」と答えます。
畳本体をあまり傷つけずにすみますし、敷物が傷んだら交換すればいいので手軽なのだそうです。
一度お試しください。
最後に
自宅に1部屋だけでも畳の間があるとなんとなく落ち着きますよね。
イ草の香りには心が落ち着く成分が含まれているとも言われます。
せっかくのリラックス空間、適切な掃除方法で長く気持ちよく使っていきたいですね。